地理学評論
Online ISSN : 2185-1727
Print ISSN : 1347-9555
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80 巻 , 11 号
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  • 横山 智
    80 巻 (2007) 11 号 p. 591-613
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    社会主義国のラオスでは1990年代以降の経済自由化に伴い, 国をあげて観光を促進した. その結果, バックパッカーを主体とする旅行者到着数は急増し, 北部にはバックパッカー向けの観光関連施設が集中する農村が現れた. その代表ともいえる農村のヴァンヴィエンでは, 中心部の既存商業地区にバックパッカー向けの観光関連施設が集中して立地するバックパッカー・エンクレーブが形成された. そこでは, 多くの他地域出身者が観光関連施設を経営している. これまで, バックパッカーのような周辺部を訪れる旅行者は, 途上国の地域経済に貢献する旅行者とされていたが, 事例としたヴァンヴィエンでは, 観光による利益享受は稲作を営む農民には及んでいなかった. 加えて, 薬物や売春などの新たな社会問題も持ち込まれた. 結果として, 途上国農村におけるバックパッカー・エンクレーブの形成は, 目に見えるような景観的変化のみならず, バックパッカーの流入と異なる出自を持つ住民の混在によって, 新たな社会・人間関係が築かれ, また経済的な格差を生み出すような社会経済的空間を創り出した.
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  • 戸田 春華
    80 巻 (2007) 11 号 p. 614-634
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    本研究は, 近年深刻化しつつある猿害について, 被害地周辺でのサルの行動特性と被害地との関係を明らかにするものである. 対象地域は三重県の北西部, 鈴鹿山脈南部に位置する亀山丘陵である. 田畑作物の収穫時期にあたる8月の1ヵ月間, ラジオテレメトリ法を用いてサルの群れを追跡し, サルの行動ルートと猿害の場所・内容を調査した. さらに群れの行動ルート周辺において聞取り調査を行い, 猿害について情報を得た. 対象としたサルの群れは, 耕作地が連続的に分布する森林を移動し, その林縁にある耕作地の作物を食べていたことが明らかとなった. 大きな傾向として林縁からの距離が長ければ長いほど被害は少なくなった. また, 林縁に近い場合でも, 特にカキやクリの木がある場所には, サルの群れが何度も訪れ, その周辺の田畑への被害が著しかった. その一方で, そのような条件でも, 防護柵を設置し, ロケット花火で追い払っている耕作地周辺では被害が少なかった. 本稿で明らかにしたサルの行動と被害地の特徴は今後の猿害対策にも大きな効力を発するものと思われる.
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  • 林 琢也
    80 巻 (2007) 11 号 p. 635-659
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    本研究は, 遠隔地農村において農業と地域の振興を図るために進められた観光農業の発展要因を, 青森県南部町名川地域 (旧名川町) を事例に考察した. 旧名川町は青森県最大のサクランボ産地であり, 町は1986年からサクランボ狩りを核とした観光事業を進めてきた. こうした活動の推進に際しては, 観光農業における先駆的農家と周囲の農家の組織化を促すほか, 補助事業を積極的に活用することで, 観光農業の充実を目指した地域リーダーの功績が大きかった. また, 集落レベルでの観光農業の普及においては, 専業的な果樹栽培農家に加え, 農外就業経験を有する帰農者の参加や, 集落内とその近隣地域から供給される労働力の存在も重要であった. このように, 多くの住民の協力体制の確立が, 遠隔地における観光農業の発展にとって不可欠であることが明らかとなった.
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  • 河原 典史
    80 巻 (2007) 11 号 p. 660-662
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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