地理学評論
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80 巻, 4 号
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  • 高田 明典
    2007 年 80 巻 4 号 p. 155-177
    発行日: 2007/04/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    日本において耕作放棄地の面積は拡大の一途をたどっている. 本研究では, 耕作放棄地の拡大には土地の履歴が関連していると考え, 群馬県吉井町上奥平の水田所有農家を対象として, 耕作放棄と土地の履歴との関係を中心に考察を試みた. その結果, 研究対象地域の耕作放棄地は土地条件の悪い農地や, 農地改革によって解放された農地の多い谷や支谷に集中していた. また, 土地台帳から土地の履歴と耕作放棄の関係をみると, 違法開墾地の100%, 農地解放地の73%, 荒地免租年期地の53%, 不在村土地所有者の農地の51%, 地目変換地の47%が耕作放棄されていた. また, 耕作放棄の背景として, 農業労働力の弱体化, 農地の貸借・売買を通じた土地の流動性の低さ, ゴルフ場開発に伴う土地買収, 米の生産調整政策や中山間地域等直接支払制度などの農業政策の影響が存在することが明らかとなった.
  • 波江 彰彦
    2007 年 80 巻 4 号 p. 178-191
    発行日: 2007/04/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    本稿では, 地域分析に従来適用されてきた重回帰 (MLR) に代わる手法としてPLS回帰 (PLSR) を提示し, その有用性と課題について検討する. PLSRはMLR適用の制約となる多重共線性やオーバーフィッティングの問題を回避でき, 複雑な構造を持つ事象の分析と予測精度の高いモデル化を可能にする. 本稿では, 福井県の市町村間にみられる1人当たりごみ排出量の地域差についてMLRとPLSRを適用して分析し, 両者の結果を比較した. PLSRの結果, 説明変数群は二つの潜在変数に要約され, これらの潜在変数が表す地域特性によって1人当たりごみ排出量の地域差は効率よく説明された. また, MLRで有意と認められた3変数に加え, 新たに11変数が1人当たりごみ排出量に有意に影響を及ぼしていることが示された. 一方, PLSRの課題としては, 回帰係数の有意性検定の改良, 空間的従属性や空間的異質性を持つデータへの対応などが挙げられる.
  • 苅谷 愛彦
    2007 年 80 巻 4 号 p. 192-193
    発行日: 2007/04/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 吉野 正敏
    2007 年 80 巻 4 号 p. 194-195
    発行日: 2007/04/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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