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角田 宗弘, 今井 庸二
セッションID: A-01
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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炭酸カルシウムを複合化した乳酸/グリコール酸共重合体(PLGA)をリン酸塩緩衝溶液(PBS)に浸漬し,材料の分解の様子をSEM,FTラマン分析等により調べた.
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勢島 尚, 服部 雅之, 長谷川 晃嗣, 吉成 正雄, 河田 英司, 小田 豊
セッションID: A-02
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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骨粗鬆症治療薬Bisphosphonatesのdrug delivery systemを開発する事を目的とし、Bisphosphonates(BP)- Hydroxyapatite(HA)複合体を作製して、BPの吸着及び複合体からの徐放特性の検討を行った。結果、焼結温度の異なるHAで、吸着量では差異が認められず、徐放量では差が認められた。したがってHAの溶解度がBPの徐放量に影響すると考えられた。
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荘村 泰治, 楠本 直樹, 若林 一道, 山田 真一, 中村 隆志, 奥 秀行, 高橋 純造
セッションID: A-03
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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近年多くの歯科インプラントが臨床応用されてきているが,フィクスチャー埋入手術を成功させるためには,より適正な植立位置の設定と正確な穿孔が必要となる.
そこで,バーチャルリアリティ(VR)によるハプティックデバイスを用いて,三次元CG上で反力を感じながら骨穿孔の疑似体験シミュレーションを行えたり、骨上ステントをCAD/CAM製作し、それを用いて骨穿孔の支援をおこなうことができるシステムの開発を試みたので報告する.
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近藤 英臣, 横山 敦郎, 川崎 貴生, 宇尾 基弘, 大川 昭冶, 菅原 敏, 赤坂 司, 亘理 文夫
セッションID: A-04
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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粉末粒子間の放電作用により焼結促進効果の期待できる放電プラズマ焼結(Spark Plasma Sintering:SPS)法により、耐摩耗性に優れる窒化チタン(TiN)とアパタイト(HAP)からなる傾斜機能型インプラントを作製しその物性と生体適合性を評価した。
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平 雅之, 齋藤 設雄, 福岡 恒夫, 荒木 吉馬
セッションID: A-05
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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少量のクロロホルムを5%濃度I型酸性コラーゲン溶液に配合しホモジナイザーで大量の気泡を巻き込んだ。-35℃で半日間凍結し、凍結乾燥を1日間行い、真空乾燥器を用いて130℃6時間の脱水熱架橋を行った。得られたコラーゲンスポンジは水に不溶な連通多孔体であった。エチレンオキサイド滅菌後、ラット骨芽細胞UMR106を播種し1日後の細胞生存率を調べたところ、10%程度の良好な細胞接着状況が認められた。
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野村 雄二, 手島 渉, 河原 利哉, 田中 伸征, 新谷 英章, 平田 伊佐雄, 若狭 邦男, 岡崎 正之
セッションID: A-06
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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Osteoblastの性ホルモンレセプター(ERα、ERβ)に注目し,サイトカインの定性,定量により,環境ホルモンに対するバイオアッセイとして確立できないか検討する。さらに,Osteoblastによる細胞毒性,遺伝毒性に関しても検討を加える。
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田村 一央, 戸塚 靖則, 赤坂 司, 宇尾 基弘, 大川 昭治, 菅原 敏, 亘理 文夫
セッションID: A-07
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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カーボンナノチューブの臨床応用のための基礎研究の一環としてカーボンナノチューブとナノ・マイクロ微粒子が生体に与える影響についてin vivoおよびin vitroで検討した。カーボンナノチューブは直径約2nm、長さ約100nmのものを単離して実験に用いた。また、金、二酸化チタン、ニッケルのナノ・マイクロ粒子に対する反応を検索し、比較した。
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新井 宏, 小林 孝之, 中村 聡, 山下 仁大
セッションID: A-08
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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電気的にポーリングしたハイドロキシアパタイトをラットの腹腔内に埋入し各ポーリング面の骨形成および組織反応を検討した。
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荘村 泰治, 若林 一道, 北条 博一, 奥 秀行, 中村 隆志, 高橋 純造
セッションID: A-09
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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重度な顎変形症,上下顎前突の場合は外科矯正手術が行われる。本研究ではCT像から骨および顔面の3D像を抽出し、それらに対しバーチャルリアリティ(VR)によるハプティックデバイスを用いて,3D_-_CG上で力を感じながら骨切り術を進めるシミュレーションを試みた.デバイスとしてはPHNToMを用い,骨切開,分離、移動、接合のプロセスをマニュピュレータを用い容易に進めることができたので報告する.
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田中 聡, 山方 秀一, 宇賀 大, 諏訪 伸輔, 飯田 順一郎, 宇尾 基弘, 大川 昭治, 赤坂 司, 菅原 敏, 亘理 文夫, 小林 ...
セッションID: A-10
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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口腔内環境を想定した37℃の水中で、矯正用FRPワイヤーの定たわみ試験(スパン14_mm_、たわみ2_mm_)では30日間以上破断しないことが示された。また、曲げ試験時のAE(Acoustic Emission)を測定し、破断にいたる以前からAE波が観測されたことから、内部では微細な破壊が起きていることが推測できた
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草野 雅章, 桐田 忠昭
セッションID: A-11
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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材料力学を用いてヒト下顎骨に作用する力に対する下顎骨の左右のサイズの変動の影響を検討した。左右のサイズが増大すると、片側で噛む場合、剪断力は絶対値が減少し、曲げモーメントは値が減少する傾向があり、ねじりモーメントは作業側臼歯部の値は増大し、前歯部と平衡側の値が減少する傾向があり、中切歯で噛む場合、中切歯部で正の曲げモーメントが発生した。本解析手法を用い、任意のモデルが解析可能であると考えられた。
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山田 敏元, 杉崎 順平, 森上 誠, 片平 信弘, 米田 澄江
セッションID: A-12
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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最近新たに開発された2種類のレジンボンディング材(AQボンドプラス、ユニフィルコアボンド)の象牙質接合界面をFE-SEMを用いて詳細に観察したところ、従来のようなハイブリッド層は認められなかった。したがって、レジンの象牙質接着にはハイブリッド層は必須の要件ではないように考察された。
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若狭 邦男, 池田 敦治, 野村 雄二, 岡崎 正之, 新谷 英章, 佐野 英彦
セッションID: A-13
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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接着強さを評価し、定義するための方法として、micro-tensile bond testを用いてきた。その理論的方法は、はじめに、界面以外でのmicrocracks の形成条件及び main crack形成のための臨界応力を計算し、次にそれらの間のinteraction energy を与えた。この値と接着強さを左右する因子には microcracks 及びmain crack の分布があることを明らかにした。
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今宮 智恵子, 石川 礼乃, 島田 康史, 田上 順次
セッションID: A-14
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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セルフエッチングプライマーを用いる新規審美修復材TMX-200のエナメル質に対するコーティング効果について、微小剪断接着試験により検討した。また、エナメル質処理面ならびに剪断試験後の破断面の観察をSEMにより行った。結果、TMX-200は切削エナメル質のみならず、非切削エナメル質に対し、高い接着を示していた。
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伊東 孝介, 鳥井 康弘, 吉田 靖弘, 鈴木 一臣, 吉山 昌宏, PASHLEY DAVID
セッションID: A-15
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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今回の実験では接触および非接触型プローブを用いて酸処理象牙質の収縮動態の測定を行った.その結果,接触および非接触型プローブでは結果が異なり,酸処理象牙質の変化を測定するためには非接触型プローブでの測定が好ましいと考えられた.
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岩崎 佳治, 大川 昭治, 宇尾 基弘, 赤坂 司, 菅原 敏, 亘理 文夫
セッションID: A-16
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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チタン鋳造法の確立とレーザー溶接機の低価格化に伴い、純チタンおよびチタン合金が歯科補綴物として使用される機会が増加している。レーザー溶接はTiなどの非貴金属合金の溶接には適した方法であるが、臨床上Tiと貴金属合金との溶接を必要とする場合がある。今回、金銀パラジウム合金および白金加金と純チタンをレーザー溶接し、機械的性質を検討したので報告する。
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都賀谷 紀宏, 北見 賢司
セッションID: A-17
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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歯科領域においてレーザー溶接を行う場合,フィラーワイヤを用いる場合が多いが,これまでに,この方法によって得られたレーザー溶接継ぎ手の溶接強度についての報告は見られない.そこで今回,フィラーワイヤを用いてレーザー溶接する場合の開先形状やビームパラメーターなどの溶接条件について基礎的知見を得るため,今回はCo-Cr合金を用いて溶接強度試験を行った.
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ヤマダ マギダ・キヨコ, 宇尾 基弘, 大川 昭治, 赤坂 司, 亘理 文夫
セッションID: A-18
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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Nd-YAG、Er-YAG、CO
2レーザーによるヒトエナメル質および象牙質の表面処理結果を、SEM観察とスペクトル分析により検討した。試料は健全なヒト抜去大臼歯を用い、縦断面方向に切断した。レーザーはエナメル質と象牙質に垂直照射をした。各種のレーザー照射により、それぞれ異なる表面構造が得られた。亀裂発生は、CO
2レーザー照射した象牙質表面に多く見られた。
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前原 聡, 藤島 昭宏, 堀田 康弘, 宮崎 隆
セッションID: A-19
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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演者らは第5回国際歯科材料会議でIM法から得られる破壊靱性値はセラミックスのもつ弾性率と試験荷重に大きく影響されることを明らかにした.しかし,前回の研究ではCAD/CAM用セラミックスを用いた評価を行ったため,すべての歯科用セラミックスについて明らかになった訳ではない.今回は,歯科用キャスタブルセラミックスの中でも高い破壊靱性値を持つとされるセラミックスに対して,IM法における弾性率や試験荷重条件が破壊靱性値に及ぼす影響について検討した.
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新井 浩一
セッションID: A-20
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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オゾンの安全性を考慮して,低濃度オゾンを利用する方法を考え,低濃度の気体オゾン,オゾン水,オゾンボンベおよび水銀を使用しない紫外線ランプの開発研究などを行ってきている。そこで、今回は低濃度の気体オゾンの利用法として,院内感染を少しでも予防するために除菌と脱臭ができる小型オゾン空気清浄器を開発し,検討を行ったので、報告する。
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塙 隆夫, 黒田 大介
セッションID: B-01
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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Niフリーステンレス鋼を歯科材料や歯科用デバイスとして利用するためには、難加工性と高コストが問題となる。本研究では、製品形状に予め加工したフェライト型のステンレスに窒素吸収処理を施すことによりオーステナイト化させるプロセスを完成させ、歯科領域での応用を可能にした。窒素吸収処理後は、完全にオーステナイト相に変態し、機械的性質はTi合金より優れており、耐食性もTi合金相当であった。
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永沢 栄, 吉田 貴光, 寺島 伸佳, 溝口 利英, 矢ヶ崎 裕, 伊藤 充雄
セッションID: B-02
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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2種類の陶材焼き付け用合金(KIK-HII、デグボンドJ2)を用いて、液相点温度までの高温物性(熱膨張率、弾性係数、耐力、曲げ強さ、圧縮強さ)の測定と、溶融膨張率の測定を行った。さらに、固液共存領域における組織観察を行い、物性値と関連付けて検討を加えた。その結果、KIK-HIIとデグボンドJ2では、液相点近傍の特性が大きく異なることが判明した。
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水本 登志雄, 新家 光雄, 赤堀 俊和, 福井 壽男
セッションID: B-03
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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市販のAg-Pd-Cu-Au-Zn合金の鋳造性および靭性の向上を目的としてCuの含有量を増加させた合金を試作した。Cuの含有量が増えるとミクロ組織が変化し,それに伴い力学的特性が変化する。本研究では,試作合金のミクロ組織と疲労特性との関係について調査し,これまでに報告した市販合金の疲労特性と比較することで本合金のCuの影響について検討する。
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田中 康弘, 薛 暁瀞, 緒方 敏明, 三浦 永理, 白石 孝信, 久恒 邦博
セッションID: B-04
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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歯科用金銀パラジウム合金が高温溶体化処理によって機械的性質が向上する機構をTEM観察に基づき解明した。750℃溶体化処理ではfccマトリックス中に粗大な棒状B2型CuPd規則相が析出した。機械的性質が向上する850℃溶体化処理ではB2型析出相が激減し、微細な板状fct相が緻密に析出した。Cu,Pdの固溶限が広がるが、焼入中に過飽和状態となり、整合析出する準安定β'相の析出硬化が強化メカニズムである。
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中川 雅晴, 張 磊, 有働 公一, 松家 茂樹, 石川 邦夫
セッションID: B-05
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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筆者らは、フッ素含有溶液中で高耐食性を有するチタン合金の開発を行っているが、白金族元素の添加が耐食性の向上に効果的であることが分かった。それらチタン合金の腐食挙動と生体活性すなわち疑似体液に浸せきした際のアパタイトの形成状態を純チタンと比較検討した。
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遠藤 一彦, 大野 弘機, 川島 功, 山根 由朗
セッションID: B-06
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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交流インピーダンス法を用いて、生体用金属材料の腐食速度を非破壊的に求めた。各材料の塩化物溶液中における腐食速度の時間的変化を求めるとともに、塩化物イオン濃度およびタンパク質など、腐食反応に影響する環境要因について検討した。その結果、不動態化合金の腐食速度は、腐食液中の塩化物イオン濃度に大きく影響されることが明らかとなった。
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湯田 昭彦, 和泉 雄一, 伴 清治
セッションID: B-07
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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今日、口腔外科や整形外科におけるGBR(Guited bone regeneration)として、チタンメッシュが応用されている。我々は骨伝導能を有するアパタイトを高圧力下での電気化学的合成、すなわち、水熱・電気化学的方法によりチタンメッシュにコーティングし、生体材料としての有効性を検討している。今回、電解液温度を変化させることによるアパタイトの形態変化を観察し、チタン板へのコーティングとの比較検討を行ったので報告する。
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有働 公一, Munar Melvin, 中川 雅晴, 松家 茂樹, 石川 邦夫
セッションID: B-08
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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ウレタンフォームをテンプレートとして用いて多孔質アパタイト足場材を創製する。収縮率、気孔率、圧縮強度の焼結温度依存性を調べ、最適焼結温度を決定する。
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松家 茂樹, 有働 公一, 中川 雅晴, 石川 邦夫
セッションID: B-09
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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種々のpHを有すリン酸2水素カリウム、リン酸水素2カリウムおよびその混合溶液中での炭酸カルシウムの加水分解過程を生成物のX線回折、FT-IR、SEM観察等により検討した。
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依田 顕, 園田 秀一, 二階堂 徹, 田上 順次
セッションID: B-10
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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各種条件がフッ素徐放性デュアルキュア型レジンセメントのフッ素徐放性に及ぼす影響についてフッ素イオン電極を用いて1日後から3ヶ月間、測定を行った。その結果、デュアルキュア型レジンセメントからのフッ素徐放量は、化学重合のみで硬化させた場合、光―化学重合の場合に比べて有意に増加することがわかった。一方、酸性人工脱灰液中に浸漬した試料では脱イオン水に浸漬したものに比べて有意な増加を示した。
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チャンドラウィナタ ロサリナ, 入江 正郎, 鈴木 一臣
セッションID: B-11
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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従来型グラスアイノマーセメントの物性向上を目指して,今回は球状フィラー配合の効果を,稠度,機械的強さおよび吸水率から検討した.
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多賀谷 正俊, 若松 宣一, 亀水 秀男, 飯島 まゆみ, 足立 正徳, 後藤 隆泰, 田村 康夫, 土井 豊
セッションID: B-12
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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乳歯が正常な永久歯への交換が行われるためには生活歯髄の存在が必要である。近年、リン酸カルシウムを基材とする材料は生態組織に無刺激で親和性を有し、硬組織を誘導する可能性が期待されている。今回、リン酸化合物であるα-TCPとTe-CPを主成分とするセメントを用いて生活歯髄切断への応用を目的として、セメント硬化体を人工体液に浸漬させて硬化体のアパタイトへの変化、pHについて検討した。
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菅島 正栄, 岡田 英俊, 石田 喜紀, 佐藤 暢昭, 長山 克也
セッションID: B-13
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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演者らはこれまでにユージノール・PEMA・アルミノシリケートガラスを基本組成とする仮封材を試作し、諸性質について検討した結果、従来の材料と比較、いくつかの性質について良好な結果が得られた。そこで今回は、これらの材料に歯質強化が期待できるHY剤を添加し、諸性質を検討したので報告する。
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今 政幸, 小林 雅博, 浅岡 憲三
セッションID: B-14
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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我々は陶材用としてジルコニウムを含有させた機械的性質と耐食性に優れるガラスの試作を検討している。本研究では、ガラス中のカルシウムまたはバリウム成分の代わりにストロンチウム成分を用いたガラスの各種性質を調べた。その結果、諸性質に特異の現象が確認されたので報告する。
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谷 和俊, 森田 学, 宇尾 基弘, 大川 昭治, 菅原 敏, 亘理 文夫
セッションID: B-15
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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歯科集団健診において、審美性材料を使い修復された歯の視覚的検出が大変困難になってきた。そこで、歯質と審美修復部の識別を容易にするための基礎研究として、歯質と各種レジン及びポーセレンの各波長励起における蛍光スペクトルを測定・比較し、蛍光特性差を利用した識別について検討した。
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田仲 持郎, 中條 新次郎, 鈴木 一臣
セッションID: B-16
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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殆どの歯科用レジンはその重合基としてメタクリロイル基またはアクリロイル基をもっている.したがって,これらレジン材料にとって重合収縮は避けられないものである.重合収縮はレジン材料の使用にあたって,寸法精度の低下や窩洞辺縁のギャップ形成など種々の好ましくない現象を招く原因であり,可及的に少ない重合収縮率をもったモノマーの開発が望まれ,スピロ環状化合物の開環重合などが試みられているが実用にはほど遠い.ここでは,我々がその機械的性質が優れていることを報告しているUDMA/酸性モノマー系レジンが重合収縮の面においても従来のレジンの延長上にない特異な挙動(少ない)を示したので報告する.
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橋本 俊明, 田仲 持郎, 鈴木 一臣
セッションID: B-17
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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我々はウレタンジメタクリレート(UDMA)と酸性モノマーから構成される共重合系がレジン系修復材料のマトリックスレジンとして優れた機械的性質を発現する可能性があることを明らかにし,コンポマー用マトリックスとして用いた際に従来のBis-GMA/TEGDMA系レジンと較べて優れた機械的性質を発現することを報告している.ここでは,酸性モノマーとしてメタクリル酸(MAA)を選択し,コンポマー用レジンマトリックスとして用いる際の機械的性質向上の観点からみたMAAの最適組成と試作コンポマーからのフッ素徐放性について報告する.
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藤沢 盛一郎, 熱海 智子, 門磨 義則
セッションID: B-18
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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歯科用レジン重合開始剤の特性をDPPH,galvinoxylにより評価した。Camphorquinoneは可視光でもっともラジカル発生量が大きく9-fluorenoneは最少であった。BPO, AIBNとDPPHおよびgalvinoxylの相互作用MMA重合下で検討した。DPPH, galvinoxylは重合開始剤の評価に利用できることが分かった。
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齋藤 裕史
セッションID: B-19
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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歯科用レオメータを使用して、試作したエチルメタクリレートをベースとする義歯床用裏装材の重合のレオロジー的性質を測定した。また、比較のため、市販のいくつかの義歯床用裏装材についても検討した。
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神島 奈穂子, 大畑 昇, 亘理 文夫, 宇尾 基弘, 大川 昭治, 赤坂 司, 菅原 敏
セッションID: B-20
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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各種レジンモノマーの歯質への拡散の測定コンポジットレジン修復時の接着性増強のために、象牙質にレジンモノマーをプライマー処理し、数μm以下のレジン含浸層形成がなされている。さらに長距離拡散させ強化する可能性を調べるために、象牙質にレジンモノマー(HEMA,4-META、UDMA)を浸漬し、質内部への浸透性を評価した。HEMAの浸透度は、歯冠象牙質、歯根象牙質とも3時間後に大きくなったが、24時間では、歯冠象牙質より歯根象牙質の方が、高い浸透性を示した。
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洪 光, 村田 比呂司, 浜田 泰三
セッションID: P-01
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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本実験では可塑剤含有量が異なる6種類の試作軟質義歯裏装材を用いて,可塑剤含有量が加熱重合型アクリル系軟質義歯裏装材と床用レジンとの接着強さに及ぼす影響について検討した。その結果可塑剤含有量が増えることによって裏装材と床用レジンとの接着強さは低下する傾向であった。
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蟹江 隆人, 有川 裕之, 藤井 孝一, 伴 清治
セッションID: P-02
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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義歯床用レジンの強度を向上させるために、補強材を利用する方法がある。補強材として、一般的には金属が使われているが、一連の研究で、ガラス繊維でも補強効果が認められた。本研究では、補強材として金属ネットとガラス繊維を使った場合、義歯床用レジンの色調に及ぼす影響について調べた。
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黒川 弘康, 宮崎 真至, 陸田 明智, 安藤 進, 小野瀬 英雄
セッションID: P-03
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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レジンセメントを用いた修復物の臨床試験を通覧すると,修復物と窩壁との間に露出するセメントラインの物性が修復物の予後に影響し,不快事項を引き起こす原因となることが指摘されている。そこでレジン系材料が酸素の影響を受け,その重合が阻害されることから,酸素遮断性フィルムの使用が,レジンセメントの硬化特性におよぼす影響について検討を加えた。
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有川 裕之, 蟹江 隆人, 藤井 孝一, 伴 清治
セッションID: P-04
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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硬質レジン前装冠の表面に塗布し、シェード調整をおこなうためのペイントレジンが開発されている。レジン塗布後の色調の発現に関しては材料の光学的性質が密接に関連していると思われる。本研究では,試作ペイントレジンの3種類のシェードを用い、光透過率、透過光の波長分散特性、拡散特性を含む光透過特性を測定し、色調の発現に及ぼす影響を検討した。あわせて水中浸漬や磨耗が光透過特性に与える影響についても検討した。
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浜田 賢一, 河野 文昭, 浅岡 憲三
セッションID: P-05
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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あらかじめ伸び歪(予歪)を与えておいたニッケルチタン形状記憶合金繊維を加熱重合型床用レジンに埋入して損傷修復型スマート複合材料を作製し、強度と損傷修復後の寸法変化に対して繊維の予歪が与える影響について検討する。レジン硬化後も予歪が残留していれば、繊維の収縮量の拡大により形状回復能は向上すると期待できるが、レジンに残留応力を生じさせて試料の変形を誘発する可能性がある。
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畑中 憲司, 福西 京子
セッションID: P-06
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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今回我々は、フッ素含有メタクリレートモノマーを主成分として配合した粉液型の義歯床用裏装材「試作コード;HR-100」を新たに開発した。本材は、フッ素モノマー配合により、長期に亘って優れた耐汚染性(耐着色性、耐着臭性)を発現し、且つ、印象採得時の苦味が極めて少ないことが特長である。そこで今回、硬化物物性も併せて、HR-100の特性について報告する。
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村田 比呂司, 洪 光, 浜田 泰三, 田口 則宏, 川村 真弓, 楢崎 泰史, 地守 宏紀
セッションID: P-07
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
会議録・要旨集
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本研究では緩圧効果および耐久性の高い加熱重合型アクリル系軟質義歯裏装材の開発を目的に、本材の動的粘弾性に及ぼす可塑剤および架橋剤の影響について検討した。その結果、可塑剤含有量が増えるほど貯蔵弾性率および損失弾性率は指数関数的に減少したが、損失正接は1Hzにおいて可塑剤含有量40wt%でもっとも高い値を示した。また架橋剤の添加により緩圧効果は高くなる傾向であった。
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倉田 茂昭, 森下 久美子, 楳本 貢三
セッションID: P-08
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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PMMAに代わる歯科用レジンを得るために、新規モノマーについて、その重合性を検討した。
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鎗水 秀樹, 佐久間 徹郎, 赤羽 正治, 広田 一男
セッションID: P-09
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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GCでは硬質レジンの分野で評価の高いグラディアの技術を応用した,充填用MFRハイブリッドコンポジットレジン:ソラーレ(前歯修復用),ソラーレP(臼歯修復用)を開発した。審美性が重視される前歯部修復用では,色調測定および表面粗さ測定に基づく考察を行い,臼歯部用では曲げ靱性およびGC独自の摩耗測定装置により,牛歯エナメルに対する摩耗特性を評価した。
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原島 厚, 中 貴弘, 森山 明勲, 倉持 健一, 山賀 谷一郎, 日比野 靖, 中嶌 裕
セッションID: P-10
発行日: 2003年
公開日: 2003/04/18
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市販されている支台築造用コンポジットレジンを用いて,沸騰水中に一定期間浸漬後の物性の変化について検討を行った.物性として,間接引張り強さ,ならびに破壊靭性値の測定を行った.また,比較対照として,沸騰水中浸漬と同期間,37℃イオン交換水中に浸漬した試料についても測定を行った.
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