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佐々木 淳一, 松本 卓也, 江草 宏, 荘村 泰治, 矢谷 博文
セッションID: A-01
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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骨芽細胞様細胞懸濁液を含むフィブリノゲンとトロンビンを混和しフィブリンハイドロゲル内での細胞三次元培養を行った。このゲルは伸展応力を加えることでゲル内細線維が配向しゲル内細胞が配向することがわかっている。伸展度合の違いによるゲル内骨芽細胞様細胞の表現系を検討したところ、伸展度合の違いによりゲル内骨芽細胞様細胞の分化が変化することが明らかとなった。
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平 雅之, 佐々木 かおり, 齋藤 設雄, 根津 尚史, 荒木 吉馬
セッションID: A-02
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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LD
50濃度のTEGDMAモノマーがLPS活性化ヒト単球細胞THP-1の遺伝子発現に及ぼす影響をDNAマイクロアレイによって評価した。LPS活性化THP-1を対照にした場合、LD
50濃度のTEGDMAモノマーによって931個の遺伝子の発現の増加と631個の遺伝子の発現の減少が確認された。最大の遺伝子発現の増強は薬物代謝系シトクロムP450酵素類と酸化ストレス還元系酵素類で認められた。
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今井 弘一, 中村 正明
セッションID: A-03
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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代謝活性を考慮した細胞毒性試験について,ラット肝由来のhepatocytoをセルローストリアセテート製中空糸内に入れ肝機能を維持しながら培養可能なTEST LIVER(TOYOBO)に着目した.歯科用金属に用いられるIn, AgおよびCuの塩化物をTEST LIVERであらかじめ培養した培養液を用いて,ES-D3細胞で48時間培養しMTT法でIC50を求めと比較した結果,TEST LIVERで代謝活性を実施した場合のIC50は,実施しなかった場合と比較して,既知の動物実験データの急性致死毒性値と高い相関を示した.細胞毒性試験において肝細胞による代謝活性を行うことの有用性が示唆された.
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秋山 真理, 中村 正明
セッションID: A-04
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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アスコルビン酸添加培養液中で、骨膜細胞を培養したとき、生体内で骨を形成する能力を示すことがわかっている。骨形成に必要な培養条件を見出すため、アスコルビン酸添加・無添加の2つの条件を設定し、抗体を用いたタンパク質の検出およびヌードマウスへの皮下移植実験を行い、アスコルビン酸の添加が培養において必要である、という知見を得た。
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渡辺 孝一, 野村 修一, 大川 成剛, 金谷 貢, 中野 周二, 小林 正義, 宮川 修
セッションID: A-05
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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チタン表面の生体親和性と表面特性の関係を明らかにするため,溝加工した純チタン製の試作インプラントをラット骨内に埋入・摘出し,X線光電子分光装置などを使用して,表面吸着した生体分子や微量元素を分析した.その結果,元素に関して鏡面仕上げ面とは異なった状態が認められ,特にカルシウム,リンの高濃度部位が認められた.
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洞沢 功子, 寺島 伸佳, 溝口 利英, 竹内 賢, 平 晃一, 出口 雄一, 小暮 亮雅, 伊藤 充雄
セッションID: A-06
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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本研究は、歯科用合金と生体組織の界面現象を解析するための最初のステップとして、歯科用合金の成分である純金とチタン表面への細胞接着性タンパク質の一つであるFibrinogenとFibronectinの吸着現象について、その吸着量の定量と、吸着および脱着試験後の金属表面の湿潤状態における原子間力顕微鏡観察を用いて比較検討した。
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吉田 靖弘, 鈴木 一臣
セッションID: A-07
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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本研究では、光反応性ゼラチンによるチタン表面への生体分子固定化法を新たに開発し、その効果を検討した。光反応性ゼラチンは、ゼラチン水溶液にアジド安息香酸を加え、水溶性カルボジイミドを用いてカップリング反応により調製した。TOF-SIMSから、ゼラチンがマイクロパターン状に固定化されているのが観測された。また、細胞実験よりゼラチン固定化領域でのみ細胞接着が起こることが明らかとなった。
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川口 稔, 福島 忠男, 井上 勇介, 早川 徹, 谷口 邦久, 坂上 竜資
セッションID: A-08
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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DNA/キトサン複合体は優れた足場材であるが,任意の形態に成形できる加工法の開発が急務である.今回我々はバッファーリンス法とホットプレスによる複合体のシート状ならびにフィルム状加工成形法を開発した.この加工方法の詳細と成形物の特性について報告する.
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中西 徹, 新家 光雄, 赤堀 俊和, 仲井 正昭, 福井 壽男, 戸田 裕之
セッションID: A-09
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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種々の熱処理によりミクロ組織を変化させたAg-Pd-Cu-Au-Zn合金をについて、引張応力を作用させた場合と作用させない場合に、電解質溶液に人工唾液を用い、アノード分極曲線の調査、種々の電位における溶出元素量の測定、不動態皮膜および腐食生成物の形態を観察し、耐食性に及ぼすミクロ組織および引張応力の関係を調査・検討した。その結果、本合金の耐食性はb相の体積率に強く影響を受けることがわかった。
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川岸 航, 新家 光雄, 赤堀 俊和, 仲井 正昭, 福井 壽男, 戸田 裕之
セッションID: A-10
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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本研究では、種々の熱処理を施した市販のAg-Pd-Cu-Au-Zn合金圧延材のミクロ組織評価、フレッティング疲労強度、フレッティングによるすべり域の亀裂発生箇所の同定および表面性状測定などを行い、フレッティング疲労破壊のメカニズムを調査・検討した。
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池田 勝彦, 西村 正夫, 新家 光雄, 福井 壽男
セッションID: A-11
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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Ag-Pd-Cu系合金は歯科用銀合金の主要合金である。しかし、その熱処理特性は充分に理解されているとは言えない。そこで、Ag-25mass%Pd合金をベースとして、Cuを5,10,15mass%と系統的に変化させて3合金を溶製し、溶体化処理後の熱処理特性について電気比抵抗、ビッカース硬さ測定、X解回折による相同定、さらにSEM-EDSによる組織観察および元素分析から検討した結果について報告する。
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福井 壽男, 遠山 昌志, 桂 成基, 新家 光雄
セッションID: A-12
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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Co-Cr合金は比重が小さく、機械的性質にも優れることから鋳造金属床の材料として広く使用されている。しかし、Co-Cr合金は伸びが小さいため、鋳造時に発生する種々の内部欠陥部が応力集中の起点となり破断することが報告がされている。この改善策として、欠陥部への応力集中を緩和させる延性の付与が考えられる。本研究は延性の改善を目的とし、粉末冶金法でCo-Cr合金素を作製したので、その検討結果について報告する。
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高橋 正敏, 菊地 聖史, 高田 雄京, 奥野 攻
セッションID: A-13
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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5種類のTi-Zr系合金(2, 10, 30, 40, 50 mass% Zr)とチタンを溶製した。それらインゴットを板状に鋳造した試験片について,研削試験を行った。また,X線回折と金属組織観察を行い,それらの結果を比較し,Ti-Zr合金の研削性について検討した。
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深瀬 康公, 笹尾 道昭, 掛谷 昌宏, 西山 實
セッションID: A-14
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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下顎へのインプラントの植立は,下歯槽神経の走行部位に注意してインプラントの長さ,直径および埋入深さを決めないと下歯槽神経伝導障害を引き起こす危険性を有している.三次元マイクロフォーカスCTによって下顎骨の画像イメージから有限要素モデルを構築し,インプラント体の埋入深さと,その直下の下歯槽神経に発現する応力を解析することで,下歯槽神経麻痺の危険性について評価する.
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荘村 泰治, 利森 仁, 和田 昌三, 森島 正治, 桑折 欣也, 山下 正晃, 野村 祐次郎, 山口 敦, 樋口 鎮央, 熊沢 洋一, 川 ...
セッションID: A-15
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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これまで我々はHaptic DevicePHANToM を用いインプラント埋入シミュレーションおよびサージカルガイドの設計を行って来た。しかし,この方法ではHaptic Deviceというハードを用いてシミュレーションするため、広く一般の歯科医師が利用することは困難であった。一方、国内では数種類のインプラント埋入シミュレーションソフトが販売され利用されている。そこで、今回、シミュレーションは市販のソフトウェア10DRで歯科医師が行い、その埋入位置データをHaptic Deviceに転送し、その後のサージカルガイドのCADとRP法による製作を行う方法を開発した。そして,その臨床応用も行ったので報告する。
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草野 雅章, 桐田 忠昭
セッションID: A-16
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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【目的】ヒト下顎骨に作用する力に対する、関節突起にかかる顎関節反力の平衡側と作業側の負荷割合γの変動の影響を検討する。【方法】材料力学的に解析した。【結果】平衡側と作業側の下顎挙上筋合力の負担割合αはγの双曲線関数である。γが大きくなるに従い、剪断力は負の方向に、曲げモーメントは咀嚼側では正の方向に、平衡側では負の方向に、ねじりモーメントは前歯部、臼歯部ともに正の方向に移動した。【結論】本解析方法は臨床応用性が大きい。
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欠 演
セッションID: A-17
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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山下 大輔, 宮本 元治, 佐藤 秀夫, 河野 博史, 橋口 真紀子, 神原 賢治, 町頭 三保, 和泉 雄一, 伴 清治
セッションID: A-18
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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ジルコニアセラミックスは高強度セラミックス材料として、歯科応用されつつある。本研究はインプラント材料としての可能性を検討するため、ジルコニアセラミックス表面への骨芽細胞様細胞 (MC3T3-E1) の増殖について検討した。
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伴 清治, 佐藤 秀夫, 山下 大輔
セッションID: A-19
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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セリウムを安定化元素として添加したセリア系ジルコニアとアルミナとをナノレベルで双方向複合化したセリア系ジルコニア/アルミナ・ナノ複合材料のオールセラミッククラウンへの応用の可能性を検討するため、我々は種々の歯科理工学性質評価結果を報告してきた。今回は市販前装用陶材との結合強さを測定したので報告する。また、金属基板と陶材との結合強さを測定する方法を規定したISO9693の有効性についても検討したので報告する。
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花岡 孝治, 田中 隆博, 山口 益司, 進藤 豊彦, 寺中 敏夫
セッションID: A-20
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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酸化や加水分解により低温でシリカ転化可能な新規シリカコーティング材の接着修復への応用を試みた.手始めに,金属!)レジン間の接着改善を目的として,FT-IRを用いて焼成温度,時間などの適切な焼成プログラムの決定を行うと共に,コーティング膜厚のコントロール方法,シリカ表面の親水化処理方法,直接引っ張り試験による接着強さなどを評価した結果,本新規シリカコーティング法の有効性が確かめられた.
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国井 淳, 堀田 康弘, 玉置 幸道, 嶋倉 裕介, 川和 忠治, 宮崎 隆
セッションID: A-21
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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近年,CAD/CAMシステムを用いて製作されるブリッジ形状のセラミック補綴物が急速に普及してきた.しかし,ジルコニアやアルミナなどを用いたコーピング材料は,製作の過程で焼結やガラス浸透の工程を経るため,その適合性についてはまだ十分な検討がなされていない.本研究では,CAD/CAMを用いて製作されたブリッジ用ジルコニアコーピングの適合状態について様々な形態を考慮に入れた検討を行なう.
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高梨 裕之, 岩本 奈々子, 岸川 隆蔵, 大槻 昌幸, 田上 順次
セッションID: A-22
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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ダイヤモンド砥粒を用いた超音波切削器具(Excavit, Acteon)で切削した象牙質へのレジンの接着について、ヒト抜去歯を用いて、微小引っ張り試験で評価した。#600耐水研磨紙、ダイヤモンドバー、およびスチールバーで研削したものと比較したところ、ダイヤモンドバーによる研削面は有意に低い接着強さを示したが、#600耐水研磨紙およびスチールバーによる研削面との有意差は認められなかった。
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小石 同亮, 柿本 和俊, 小正 裕
セッションID: A-23
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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我々は陶材焼成法において特殊な装置を必要とせずに従来の方法よりも大幅に短い時間でオールセラミッククラウンのコーピングを製作する技法を開発し第113回日本歯科補綴学会学術大会で報告した.今回,乾燥時における練和用粉末のガラス配合比,シンタリングおよびガラス含浸のヒートレートと係留温度について,寸法変化,コーピングおよび陶材焼成後のマージン部の浮き上がり量,曲げ強さから最適な製作方法を検討した.
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森 康志, 藤原 周, 亀水 秀男, 足立 正徳, 土井 豊
セッションID: A-24
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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マイクロ波を応用して鋳型加熱開始時間の短縮による迅速な歯科精密鋳造を試みた。この方法により製作されたMODインレーの表面性状、適合性について検討するとともに、マイクロ波照射時の急速加熱型石膏系埋没材の理工学的性質も検討した。マイクロ波照射にかかわらず、MODインレーの表面性状、適合性および急速加熱型石膏系埋没材の理工学的性質に大きな差がなかった。
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田仲 持郎, 橋本 典也, 中村 正明, 鈴木 一臣
セッションID: A-25
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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従来の概念の可塑剤を用いないレジン材料の物性改善を目指し,重合反応性を有する官能基を導入した可塑剤を用い,最終的には可塑剤自身もポリマー骨格の一部とすることを試みた.我々は,ビニルエステル類がアルコールを添加することなく多種類のポリマーを膨潤溶解し,その混和物が軟質樹脂組成物となることを明らかにしている.ここでは,ポリマーをPEMAに限定して,種々の分子構造を有するビニルエステル類との混和物であるビニルエステル/PEMA系樹脂組成物を重合させることによって得られる硬化体の機械的性質について報告する.
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寺岡 文雄, 中川 正史, 稲葉 陽二, 原 征, 荘村 泰治
セッションID: A-26
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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クラスプやレストなどに金属を使用しないメタルフリーデンチャーをアクリルレジン,ポリカーボネートおよびポリアミドで作製し,その機械的性質と適合性を検討した.
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若狭 邦男, 宇野 滋, 岡崎 正之
セッションID: A-27
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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本研究では、従来行なわれてきた象牙質接着試験について、はじめに試験片形態を分類、次に得られる破壊強さ及び破壊様式を定義、さらに接着強さに及ぼす影響を明らかにしたうえで、新たに象牙質接着試験及びその形態を提案する。すなわち、従来行なわれてきたせん断試験を目的とした、円柱状試験片あるいはマイクロせん断試験片を用いた試験では、得られる値がせん断強さではなく、しかも見かけの値であることを理論的に明らかにする。今回、本研究ではじめて、真の接着強さ(せん断)を得るための実測する方法を提案、その理論的背景と理論値を検討する。
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高田 恒彦, 森上 誠, 杉崎 順平, 宇野 滋, 山田 敏元
セッションID: A-28
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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松風社により開発されたGIOMERはS-PRGフィラーを含有し、グラスアイオノマーセメントの特性と臼歯部修復にも応用可能なコンポジットレジンの強度を有している。今回、操作性と審美性に改良を加えたGIOMERと改良型接着システムを用いて、ヒト新鮮抜去象牙質に対する歯質接合状態をSEMで観察するとともに、臨床に応用しその操作性についても検討した。
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森上 誠, 高田 恒彦, 杉崎 順平, 宇野 滋, 山田 敏元
セッションID: A-29
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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Dentsply-Sankin社により試作された接着性レジンセメントをレジンコア用試作ボンディング材と併用した場合のヒト新鮮抜去歯エナメル質および象牙質との接合界面にArイオンエッチングを施しSEM観察を行った。その結果、象牙質最表層には約1μmの幅でハイブリッド層が認められ、歯質と緊密に接合していることが明らかとなった。
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有吉 芽生, 二階堂 徹, 田上 順次
セッションID: A-30
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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レジンコーティング法を応用した間接法レジンコアの髄床底部象牙質に対する接着について評価した。コントロールとして直接法レジンコア、及びレジンコーティング処理なしの間接法レジンコアを用いた。その結果、間接法レジンコアの髄床底部象牙質に対する接着強さは、レジンコーティング法を応用することによって、有意に向上し、その接着強さは、直接法レジンコアに匹敵する値となった。
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高垣 智博, 二階堂 徹, 田上 順次, 鈴木 禎, 今井 庸二
セッションID: A-31
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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この度デンツプライ三金より新規にSIDS resin core system が開発された。従来のレジンコアシステムとは、以下の2点で大きく異なる。レジンが1ペーストタイプであり、光重合型の単独触媒である点。光照射において、専用の光照射用チップを用いる点。今回の実験ではヒト抜去下顎小臼歯を用い、根管内象牙質に対する本コアシステムの接着強さをmicro-tensile test を用いて測定した。
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牛込 利彰, 武本 真治, 服部 雅之, 吉成 正雄, 河田 英司, 小田 豊
セッションID: A-32
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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現在、臨床において生活歯漂白には高濃度過酸化物が用いられており、歯質の白色化効果は認められている。しかし、その漂白が歯質に及ぼす影響については未だに不明な点が多い。
本研究では、高濃度過酸化水素を応用した歯質の機械的性質におよぼす影響を明らかにすることを目的として、エナメル質からのCa、Pの溶出量および断面、表面の硬さや形態の変化について検討した。
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玄 丞烋, 中島 直喜, 須賀井 一, 堤 定美
セッションID: A-33
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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生体接着剤の中で多くの分野で大量に使用されているのはフィブリン糊である。しかし、血液凝固作用を利用した血液製剤であるため、C型肝炎の感染症問題が非常に大きな社会問題となっている。現状は、各病院ともフィブリン糊の使用に際して、患者よりC型肝炎のリスクがあることを理解している旨の承諾書を取った上で使用されており、フィブリン糊に代わる安全性の高い医療用シーラントの出現が切望されている。また、フィブリン糊の接着力は低く創傷面から剥がれやすいこと、および生体内での分解が早すぎることも問題視されている。このため、本研究ではこれらの問題点の改善を目標とした。
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吉成 正雄, 河野 敬, 野口 竜実, 小田 豊
セッションID: A-34
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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高脂血症治療薬シンバスタチン(SVA)はBMP-2産生を促進するとの報告があり,骨形成能の増進が期待されている。一方、シクロデキストリン(CyD)はグルコースを6個_から_8個環状に取り巻いた空洞構造を有し、ここに薬剤が入り込んだ包接体は、薬物送達システム(DDS)として応用の可能性を有する。本研究ではSVAをCyDに包接しその徐放性を検討した。
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望月 文子, 高見 正道, 川和 忠治, 鈴木 治, 中村 雅典, 上條 竜太郎
セッションID: P-001
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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リン酸カルシウム化合物であるOCP は骨欠損部に補填すると速やかに吸収されて新生骨に置換されるため、骨再生材料として期待されている。in vitroでOCPの吸収機構を検討したところ、OCPは骨芽細胞の破骨細胞分化誘導因子(TRANCE)産生を誘導し、破骨細胞分化を誘導した。これらの作用はBMP-2によりさらに促進され、OCPにより分化誘導された破骨細胞がOCPの吸収に関与する可能性が示唆された。
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海野 亜由子, 池田 正臣, 二階堂 徹, 田上 順次
セッションID: P-002
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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本研究では、人抜去歯根面にコンポジットレジン修復を行い、修復物およびその周囲歯根面に対して、ワンステップボンディングシステム(トライエスボンド)を用いてコーティングし、人工脱灰液を用いて修復物周囲の二次う蝕をレーザー顕微鏡により観察した。 その結果、根面のコーティングにより、修復物周囲の二次う蝕の発生を抑制できる可能性が示唆された。
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小池 俊之, 半田 慶介, 斎藤 隆史
セッションID: P-003
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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rhBMP-2と石灰藻由来多孔質ハイドロキシアパタイトであるFRIOS Algipore を用いて複合体を作製し、ラット直接覆髄に応用した。直接覆髄剤として広く用いられている水酸化カルシウム製剤と比較したところ、早期から旺盛な修復象牙質が形成され、それは細管構造を有する緻密なものであった。さらに本複合体は壊死層の形成なしに修復象牙質を誘導したことからより生体親和性の高い材料であると考えられる。
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赤坂 司, 阿部 薫明, 宇尾 基弘, 亘理 文夫
セッションID: P-004
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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病原性を持つ細菌に対する付着阻害剤や増殖阻害剤の開発は、抗生物質に代わるう蝕の治療剤・予防剤としての応用が期待される。そこで、分子設計が容易であり人体へ与える影響も少ない人工複合糖質高分子を用い、細菌増殖へ与える影響を検討した。その結果、キトビオースを側鎖に持つ高分子ではコロニー形成の顕著な阻害を示した。以上より、人工複合糖質高分子は新しいタイプの抗菌剤および付着阻害剤としての可能性が示唆された。
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山崎 淳史, 日比野 靖, 尾松 純, 中嶌 裕
セッションID: P-005
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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市販の合着用グラスアイオノマーセメント試料を,無機イオン,アミノ酸などの成分からなる水溶液に浸漬し,合着用グラスアイオノマーセメントの吸水と拡散の特性に及ぼす水溶液成分の影響について検討した.
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佐藤 秀夫, 山下 大輔, 伴 清治
セッションID: P-006
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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ナノ複合化ジルコニアおよびイットリア系ジルコニアに対して2種類のサンドブラスト処理を施した後、熱処理を行った。サンドブラストおよび熱処理によって、ジルコニア表層の単斜晶の割合が変化することが明らかになった。
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谷本 安浩, 西山 典宏
セッションID: P-007
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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本研究では,ホプキンソン棒法を用いて市販コンポジットレジンの動的粘弾性について評価した.市販コンポジットレジンとして,Hybrid,Packable,Flowable,Nanofill compositeを用いた.結果として,応力_-_ひずみ曲線は,すべてのコンポジットが非線形挙動を示した.またホプキンソン棒法による測定では,コンポジットのフィラー含有率が増加するにつれて,損失正接は大きくなった.
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野本 理恵, 三島 章, 小林 馨, マッケーブ ジョン, 桃井 保子, 平野 進
セッションID: P-008
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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X線不透過性の異なる三種類のコンポジットレジンのX線不透過性をイメージングプレートを用いたデジタルX線システム(DenOptix)で評価した。比較としてX線フィルムによる評価も行った。デジタルX線システムの場合、オートゲインコントロールの機能をはずして画像を得ないと他の画像との比較が正確にできないことが示唆された。
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田島 清司, 高橋 伸介, 陳 克恭, 永松 有紀, 柿川 宏, 寺下 正道, 小園 凱夫
セッションID: P-009
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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デジタル情報に基づいたイメージデータに対してリバースエンジニアリングの技術を組み合わせることで形状データを抽出し、歯硬組織の力学解析のためのモデルをパソコン上で構築・解析できる方法を検討することを目的に、ヒト抜去小臼歯を対象としてX線マイクロフォーカスCTにより得られたデジタルイメージデータを用いて一般の市販ソフトウェアツールを介して、画像データから形状データの抽出、さらに有限要素モデルの構築を試みた。
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徳永 絢子, 小島 哲也, 荘村 泰治, 野村 祐次郎, 絹田 宗一郎, 若林 一道, 六人部 慶彦, 中村 隆志, 矢谷 博文
セッションID: P-010
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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表面改質装置として工業界で注目されている大面積ビーム照射装置の歯科応用を検討している。前報にてX線回折、SEMによる表面観察を行った。今回はさらにTEM、電子線回折を用いて検討を行う。
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王 哲訓, 陳 克恭, 永松 有紀, 田島 清司, 柿川 宏, 小園 凱夫
セッションID: P-011
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
会議録・要旨集
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陶材焼付用チタンと陶材との結合の強化を目的として、#1000 Sandpaperまで仕上げたチタン表面をアルミナ粒子(50μ)、アルミナ粒子(125μ)によるサンドブラスト処理、ならびにRocatec処理を行った後陶材焼付し、表面処理の違いによる引張り接着強さの変化を検討した。
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横山 賢一, 浅岡 憲三
セッションID: P-012
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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本研究では、酸性フッ化ナトリウム水溶液中におけるTi-0.2% Pd合金の水素脆化感受性について定荷重試験を用いて調べた。純Tiと比較すると、Ti-0.2% Pd合金は高耐食性であり、水素吸収量は少ない。しかしながら、負荷応力が同じ場合、Ti-0.2% Pd合金は純Tiより短時間で破断した。Ti-0.2% Pd合金の水素脆化感受性は純Tiと比較して高いと考えられる。
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菊地 聖史, 高橋 正敏, 奥野 攻
セッションID: P-013
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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歯科CAD/CAM用として機械加工性に優れたチタン合金の開発を目指し、試作Ti-Cu合金の切削性を調べた。試作合金の研削性はチタンより優れていたが、切削力から見た切削性はチタンと同等以下であることが分かった。
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武田 昭二, 川原 公介, 沢田 博司, 中村 正明
セッションID: P-014
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/09
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フェムト秒レーザーによってチタン表面にナノサイズの周期構造と格子構造を形成し,骨芽細胞様細胞の初期接着と細胞形態を調べた.その結果,ナノサイズの表面微細構造は初期細胞接着に影響を及ぼさなかった.しかし,周期構造では,細胞は周期構造に沿って配向していたが,格子構造では鏡面との間に差が認められなかった.
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