巻号一覧
18 巻, 4 号
選択された号の論文の10件中1～10を表示しています
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胸郭内各組織中クロム濃度について常田 育宏, 三上 洋, 木村 清延, 阿部 庄作, 大崎 饒, 村尾 誠1978 年 18 巻 4 号 p. 341-348
発行日: 1978/12/20
公開日: 2010/10/22
ジャーナル フリー某クロム酸塩製造工場従業貝中に発生した肺癌患者8例につき, その胸郭内各組織中クロム濃度を測定し, 検討した: クロム工場従業員の組織中クロム濃度は, クロム非暴露群に比較して高い傾向を示し, 気道系において約2～9倍, 肺胞実質系において約2～1, 200倍であった.組織中クロム濃度は, 従事年数と相関関係にあった. クロムの肺内分布をみると上肺が下肺にくらべて高濃度の傾向を示した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (799K) -
特に手術予後と関連する因子について露口 勝1978 年 18 巻 4 号 p. 349-363
発行日: 1978/12/20
公開日: 2011/06/03
ジャーナル フリー胸壁合併切除を施行した肺癌35例について臨床病理学的な検索を行ない, 胸壁浸潤型肺癌の特異性, 外科治療上の問題点を検討した. これら肺癌は種々の胸壁進展形態を示し, 胸壁への癌進展の基盤となる胸膜癒着の成立には, 癌浸潤に対する胸膜の増殖性反応の意義が注目された. 手術予後と関連する因子として, 手術根治度, リンパ節転移の拡がり, 胸壁進展形態は関連が深く, 胸壁浸潤度そのものには予後と直接の関連は認められなかった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (3765K) -
木村 荘一, 松本 泰祐, 吉田 勝之, 山内 則子, 荒井 他嘉司, 中野 昭, 飯尾 正明, 田島 洋, 平田 正信, 井槌 六郎, 新 ...1978 年 18 巻 4 号 p. 365-370
発行日: 1978/12/20
公開日: 2010/10/22
ジャーナル フリー癌性胸膜炎に対する病理組織学的診断として, Vim-Silverman針による体壁胸膜生検を30例に施行し, 胸膜が採取されたのは21例 (70%), そのうち組織学的に診断しえたのは10例 (47.8%) であった.一方, 胸腔鏡下胸膜生検は12例に施行されたが, 診断しえたのは10例 (83.3%) であった.胸水貯留疾患の場合, 結核性か, 癌性か鑑別する事が困難な事が多く, その際には胸膜針生検および胸腔鏡下胸膜生検は試みられるべき方法と思われる.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (696K) -
三品 寿雄, 末舛 恵一, 米山 武志, 成毛 韶夫, 尾形 利郎, 亀谷 徹, 下里 幸雄1978 年 18 巻 4 号 p. 371-379
発行日: 1978/12/20
公開日: 2010/10/22
ジャーナル フリー1962年から1972年4月までの肺癌胸壁合併切除43例を病理組織学的に検討した. 手術時P3と診断した43例中6例は組織学的にP0～P1で, この6例中3例は5年生存している. 組織学的にP3の37例中5例が5年生存し, いずれもリンパ節転移は肺門へ及ばず, 5例中4例は癌浸潤が肋間筋, 肋骨へ及ばなかった. 胸壁合併切除例の予後に及ぼす因子につき検討したところ, 組織学的に胸壁への癌浸潤度判定を細分類する必要性を感じ, 試案を述べた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1544K) -
橋本 武志, 下里 幸雄, 児玉 哲郎, 西脇 裕, 鈴木 明, 末舛 恵一1978 年 18 巻 4 号 p. 381-391
発行日: 1978/12/20
公開日: 2010/10/22
ジャーナル フリー肺の末梢に発生した小型の腺癌の腫瘍内線維化巣の性状を検討した結果, 硝子化の進行した硬いものほど胸膜浸潤, リンパ節転移の程度が進み, 血管侵襲の頻度も高く, 予後の悪いものが多かった. すなわち, 腫瘍内線維化巣の硬さ (新旧の度) は予後を推測する上で重要な組織学的所見の一つであることがわかった。これは腫瘍内線維化巣の大部分が腫瘍が発育, 増殖する過程において形成されるものであることを示すと共に, 腫瘍の個体内での存在期間を意味するともいえよう.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (6769K) -
石川 三衛, 城下 裕, 鈴木 俊光, 荒井 達夫, 斉藤 寿一, 森山 伸一, 吉良 枝郎1978 年 18 巻 4 号 p. 393-400
発行日: 1978/12/20
公開日: 2010/10/22
ジャーナル フリーわれわれは肺小細胞未分化癌の1例を経験し, その胸水中のACTHの異常高値の成績に着目し, 癌細胞を含む胸水細胞成分を集めこの画分中に高値のACTH濃度を得, 異所性ACTH産生を生前に把握しえた. さらに剖検組織中の高濃度のACTHにより本症を再確認したが, 胸水細胞, できれば特異的に胸水より分離した癌細胞, を用いたACTHの検索は, 今後異所性ACTH産生腫瘍の生前診断の一つとして重視されるべきと考えられる.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2279K) -
荒井 他嘉司, 平田 正信, 稲垣 敬三, 羽田 圓城, 吉田 勝之, 中 佳一, 森本 和大, 尾上 保夫, 舟波 誠, 清川 忠男1978 年 18 巻 4 号 p. 401-408
発行日: 1978/12/20
公開日: 2010/10/22
ジャーナル フリー上大静脈壁への腫瘍の直接浸潤を認めた3例に対して, 静脈壁の部分切除と再建術を試みた. 術中は内シャント法を用い, 再建には2例に自家静脈壁バッチを, 1例に心嚢パッチを用いた. 肺癌2例中1例は術後2週間目に肺炎にて死亡, 他の1例は術後1年目で癌の再発により死亡したが, 胸腺腫の1例は術後2年3ヵ月目の現在, 健在である. 3例ともに術後経過中, 上大静脈再建部の血栓形成を認めなかった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (7507K) -
松原 敏樹, 中川 健, 木下 巌, 杉山 丈夫, 金田 浩一, 土屋 永寿1978 年 18 巻 4 号 p. 409-417
発行日: 1978/12/20
公開日: 2010/10/22
ジャーナル フリー右中幹気管支上部発生のmucoepiderrnoid tumorに対し中下葉切除を行った1治験例を報告する. 初回生検診断は扁平上皮癌であり, 術前に放射線治療も行われたが効果は無かった. 切除標本は組織学的には充実性増殖部分が多く, 異型度の強い細胞が見られ, 分化度は低いと考えられたが, 進行度は肺門型早期肺癌に相当した. 文献的に見て, この様な管内限局型は予後が良く, 転移も見られない. 本症例も予後良好と予想されるが, 術後5ヶ月健在である.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (8047K) -
服部 正次, 池上 晴通, 建石 竜平, 早田 義博, 大田 満夫, 米山 武志, 仁井谷 久暢, 下里 幸雄, 橋本 邦久, 平尾 文男, ...1978 年 18 巻 4 号 p. 419-427
発行日: 1978/12/20
公開日: 2010/10/22
ジャーナル フリー肺小細胞癌247例に対し, 多角的集約治療がおこなわれた. 247例中146例は非切除例, 101例は切除例である. 切除, 非切除をとわず, I期群 (Stage. 1) の50%生存が最長で, III期群 (Stage. III) のそれは最短であった. 非切除例では, 初回治療による腫瘍効果のよい群の50%生存が最長で, 完全緩解21例では12. 5ヶ月, 無効群43例では4ヶ月であった. Polygonal cell typeのうち, 胞体の広い, 核小体の大きな細胞からなる小細胞癌例は, 化学療法に反応せず, むしろ外科的切除が有効であった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1287K) -
1978 年 18 巻 4 号 p. 429-440
発行日: 1978/12/20
公開日: 2010/10/22
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