巻号一覧
20 巻, 3 号
選択された号の論文の14件中1～14を表示しています
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吉村 克俊, 山下 延男, 石川 七郎1980 年 20 巻 3 号 p. 217-223
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー肺癌全国登録症例 (1967・68・69年次1,827例一前期および1972・73・74年次2,493例-後期) にっいて年次的に治療成績を比較した.臨床病期の分布はIa, Ib, II期では前, 後期で差がなく, III期は後期でやや多く, N期は前期でやや多い.組織型分布では後期で小細胞癌が多い.治ゆ手術率は前, 後期で大差がない.年令分布では後期の方が男性で65才以上が多い.以上のバックグラウンドで後期の方に不利な条件があるにかかわらず治療成績は後期の方が向上している.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (604K) -
服部 正次, 池上 晴通, 早田 義博, 大田 満夫, 仁井谷 久暢, 西村 穣, 平尾 文男, 橋本 邦久, 山口 豊, 矢坂 茂, 望月 ...1980 年 20 巻 3 号 p. 225-232
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー手術不能肺腺癌に対し, 最良の複合療法を確立する前段階として, 最近5年間に治療をうけた373例の集計をおこなった.化学療法としては, 単剤より多剤併用がよく, これに放射線治療を追加できた症例が延命しており, また, これら治療による局所効果のよい症例ほど延命する傾向がある.今後のグループ研究では, 基準となる化学療法剤 (Common Arm) を導入すること, また肺癌学会で設定した, 効果判定基準を使用することが必要である.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (672K) -
森 一水1980 年 20 巻 3 号 p. 233-242
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー肺癌培養株化細胞を標的細胞とし, 主として肺癌患者末梢血リンパ球の細胞障害試験を行なった.細胞障害率は肺癌病期別では病期の進行と共に低下した.肺癌治癒手術群では術後月数の経過とともに一定期間著明な上昇傾向を示し, 一方非治癒手術群や非手術群では月数と共に低下傾向を示した.以上より, 同種癌培養株化細胞に対するリンパ球の細胞障害試験は, 癌患者の免疫能の検索において有用なパラメーターとなり得ると思われた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (936K) -
河野 通雄, 佐古 正雄, 坂本 一夫, Shusaku Yokogawa, 高田 佳木, 大林 加代子, 平田 勇三, 西脇 行雄, 木村 ...1980 年 20 巻 3 号 p. 243-249
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー我々は肺癌X線集検法の精度を向上せしめる為にミラーカメラを用いた肺癌集検用の間接断層撮影装置を開発し, そのX線像を検討した結果, 良好な像を得た.間接断層撮影は狭角法とし, 集検実施に当っては本装置によって立位の同一体位で, 単純撮影, 胸厚の%を裁断面とした正面の全野20.狭角断層撮影, 及び左側面撮影の計3枚の撮影を行う.一時間に約30名の被検者の撮影が可能であった.被曝線量は3枚で約0.6Rであった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (10100K) -
臨床病期, 治療, 予後との関係について酒井 秀造1980 年 20 巻 3 号 p. 251-259
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー肺癌患者136例についてッ反, DNCB皮膚反応, PHA反応, T細胞の検索をか色行した.DNCB皮膚反応, PHA反応は肺癌例が対照例に比べ低下を示した.ツ反, PHA反応, T細細数は病期により差を生じた.放射線照射によりツ反陽性率は低下し, PHA反応も低下したが, 数ヶ月で回復を示した.生存率は病期の進行に従い低下を示した.III期症例においてはM0群とM1群に生存率の差を認めた.またIII期症例のうちPHA反応の高い群は予後がよかった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (873K) -
藤沢 武彦, 山口 豊, 木村 秀樹, 佐藤 展将, 有田 正明, 門山 周文, 松本 京一, 柴 光年1980 年 20 巻 3 号 p. 261-267
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー肺癌患者家族より採取したリンパ球より作成したTransfer factorを用いて, randomized control trialにより原発性肺癌切除例の免疫化学療法を施行し, その臨床成績につき検討を加えた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (712K) -
特に腺癌のリンパ行性転移について林 永信1980 年 20 巻 3 号 p. 269-280
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー肺癌の転移様相を解明すべく, 20-Methylcholanthreneの気管支内注入によって発生せしめた17例の, 雑犬での末梢型肺癌について, 組織型, 腫瘍の増殖, リンパ系転移および顕微鏡的微小転移の頻度, 部位を観察した.組織型は腺癌8例, 腺扁平上皮癌3例, 扁平上皮癌6例で, 微小転移は腺癌の6例, 腺扁平上皮癌の1例に認めた.微小転移は担癌肺葉以外にも多数認め, この現象を一定部位のリンパ管, 血管侵襲の様相から考擦した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (15945K) -
山下 延男1980 年 20 巻 3 号 p. 281-285
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー小細胞癌と大細胞癌の転移経路を統計レベルで比較するため, 日本病理剖検輯第15輯, 第16輯および17輯に記載されている170例の小細胞癌と, 406例の大細胞癌の病理解剖所見に基づいて, 統計解析を行って興味ある結果を得た.すなわち, 大細胞癌では肝転移のあるグループに, 小細胞癌では肺および肝に転移のあるグループに全身転移が, 最も多かった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (432K) -
白日 高歩, 元永 隆三, 土器 辰男, 有富 貴道, 古賀 俊彦1980 年 20 巻 3 号 p. 287-292
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー縦隔腫瘍に対する組織学的診断法は, 従来より全身麻酔下に行なわれる縦隔鏡のような特殊検査法によらざるを得なかった.我々はCT像, 超音波断層像等を参考にし, Trucut針を用いて安全確実に, 十分な組織量の生検を施行し得た.3例とも悪性胸腺腫で1例はseminoma, 他2例は胸腺癌であった.Tru-cut針の縦隔腫瘍生検に対する有用性を強調したい.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (10022K) -
中田 安成, 片岡 幹男, 山下 二郎, 佐藤 俊雄, 野田 憲男, 中田 康則, 平木 俊吉, 大熨 泰亮, 木村 郁郎1980 年 20 巻 3 号 p. 293-300
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー肺癌患者59名の末梢血単球機能について検討した.単球数は294±176/cmm (対照健康人299±144/cmm) と差は認められなかった.単球のβ-galactosidase活性は23.1±11.8%(健康人33.7±12.1%), 単球走性は19.4±7.0 (健康人34.8±8.0), 単球貧食能は60.8±23.6 (健康人82.1±9.5) といずれの機能も対照健康人に比較して有意な低下が認められた.なお以上の単球機能異常は臨床病期の進行とともに強まる傾向がみられたが, 組織型との間には相関は認められなかった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (858K) -
クロム化合物と肺癌組織型との関連について阿部 庄作, 大崎 饒, 木村 清延, 常田 育宏, 三上 洋, 村尾 誠1980 年 20 巻 3 号 p. 301-307
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリークロム肺癌に発癌の関与する物質を検討するため, クロム酸塩製造工程別の従事期間を肺癌例と非癌例で検討した.肺癌例は6価クロムを取り扱う従事者に多かった.特に, 小細胞癌例では全従事期間のほとんど全てを水溶性の6価クロムを取り扱う工程に従事していた.クロム肺癌の発癌物質として, 水溶性の6価クロムが関与している可能性が示された.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (680K) -
山本 記顯, 吉村 博邦, 石原 昭, 相馬 一亥, 金子 昌弘, 中 英男1980 年 20 巻 3 号 p. 309-315
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー喀痰咳を噺主訴とした35歳男子に巨大縦隔陰影を認め, 精査の結果, 前縦隔腫瘍, 心室中隔欠損症及び多発性肺動脈瘤と診断された.縦隔腫瘍の別出標本は18×13×9cm, 重量1340gで, 組織診断はカルチノイドであった.局在性及び胸腺組織との連続性から, 胸腺原発と診断した.本症例は術後1年を経たが再発の徴候なく元気である.胸腺原発カルチノイドは文献上, 外国で19例, 本邦では10例の報告を認めるにすぎない.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (11349K) -
1980 年 20 巻 3 号 p. 317-320
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
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1980 年 20 巻 3 号 p. 321-329
発行日: 1980/09/25
公開日: 2011/08/10
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