巻号一覧
25 巻, 4 号
選択された号の論文の12件中1～12を表示しています
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三谷 惟章, 西 満正, 田中 俊正, 馬場 国昭, 柚木 健一郎, 竹之下 満, 有村 利光, 山王 邦博, 下高原 哲朗, 富加見 章, ...1985 年 25 巻 4 号 p. 469-477
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー溶連菌製剤の免疫賦活剤であるOK-432を用いて肺癌免疫療法の有効性について原発性肺癌117例を対象にrandomizedstudyにより検討した.開始後4年3ヶ月経過の中間検討の結果では治癒・準治癒手術の病期1期において免疫療法が良好であり (p<0.1), さらに1期腺癌では明らかに良好であった (p<0.05).しかし準治癒手術の病期III期, 非治癒手術, 非切除では効果は認められなかった.P.P.D P.H.ASu・PS反応ではSu-PS反応がOK-432と最も良く相関した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1026K) -
村上 勝, 藤田 博正, 永田 真人, 川原 英之, 小田桐 重遠, 石倉 義弥, 吉松 博1985 年 25 巻 4 号 p. 479-486
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー肺癌切除例の52例について術前後のCEA値を経時的に測定し, 治癒手術群, 準治癒手術群, 非治癒手術群とに群別し術後の変動を検討した.治癒手術群ではCEA値が正常範囲内にあるものが多いのに反し, 準治癒手術群, 非治癒手術群では上昇例が多くみられたが準治癒手術群では3ヶ月以内にほとんどの症例で正常化した.また手術直後にCEA値が一過性に上昇するものがみられ, その意義について考察した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (725K) -
阿部 庄作, 板橋 孝一, 牧村 士郎, 永井 達夫, 常田 育宏, 川上 義和1985 年 25 巻 4 号 p. 487-493
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー肺小細胞癌の核DNA量を測定し, そのヒストグラムと, 化学療法に対する効果との関係を検討した.A型 (G0G1期に相当する細胞の多い型) を示した症例は化学療法に対する効果は不良で, B型 (S, G2M期に相当する細胞の多い型) を示した症例は化学療法に対する効果は良好であった.肺小細胞癌の核DNA量のヒストグラムの解析は化学療法剤の選択, 治療法の選択に有力な指標になると考えられた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (680K) -
矢野 平一1985 年 25 巻 4 号 p. 495-502
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリーヌードマウスに移植されたヒト肺癌組織の膜粗分画でマウスを免疫し肺癌と高率に反応する2つのモノクロナール抗体 (MHPC-1, MHPC-2) を作製した.いずれの抗体もIgM, κで抗原決定基として糖鎖を認識していると推定された.免疫組織化学的に検討した結果, MHPC-1ほ主に非小細胞癌と反応し典型的な燕麦細胞型の癌細胞とは反応しなかった.MHPC-2は小細胞癌, 非小細胞癌双方と反応した.いずれの抗体も正常組織の一部と反応し, 特にMHPC-2は多核白血球, 神経組織との反応がみられた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (7853K) -
特に, 見落し・誤診例について加藤 岳人, 翁 秀岳, 金井 道夫, 松原 敏樹, 中川 健, 木下 巌, 土屋 永寿1985 年 25 巻 4 号 p. 503-511
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー癌研外科における1970年～'83年までの原発性肺癌切除例のうち, 見落しや誤診により半年以上経過を追跡できた症例は80例で, 年次的にその頻度は変らなかった.見落し・誤診しやすい陰影は2cm以下の肺野型腺癌が多く, 積極的な気管支鏡検査への拾い上げが重要であった.長期間経過観察した肺癌はダブリングタイムの長いslow growing tumorであり, 比較的予後良好であった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (860K) -
相良 憲幸1985 年 25 巻 4 号 p. 513-521
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリーヒト肺癌培養細胞 (HLC-1) の産生するCEA活性物質を分離, 精製し, その抗原解析を行った.我々の精製したHLG1由来のCEA (HLC-1 (CEA)) は, CEA関連抗原のNCA-1, NCA-2とは異なるが, 大腸癌由来CEAとは識別できなかった.しかし, アミノ酸分析, 糖分析や分子量の点で, 従来のCEAとは若干の差異を示しており, 肺癌特異性CEAの存在の可能性を示唆している.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (4468K) -
I. ヒト肺腺癌細胞株 (ABC-1) に対するモノクローナル抗体の作製とその特異性羽井佐 茂1985 年 25 巻 4 号 p. 523-534
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリーヒト肺腺癌細胞株 (ABC-1) を免疫細胞とし, 4種のマウスモノクローナル抗体 (LA-1,-2,-3,-4) を得た.LA-1と-3は, H抗原を有する赤血球および血小板と反応し, Lん2と-3は, 肺腺癌症例5/7例および7/7例の胸水中腺癌細胞と反応した.またLA-3は, 免疫組織染色により, 肺腺癌の原発巣ならびに転移巣と特異的に反応し, 肺癌の免疫学的診断に有用と考えられた.更にLA-2 (認識抗原;54K) は, 肺腺癌の免疫化学療法への応用の可能性が示された.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (7287K) -
山田 哲司, Kenji Omura, 屋敷 初郎, 村上 真也, 橋爪 泰夫, Mitsuaki Sakatoku, 渡辺 洋宇, 岩 喬1985 年 25 巻 4 号 p. 535-541
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー肺癌患者を対象とし, 血中免疫抑制因子の一種である免疫複合体を測定した.更に免疫複合体を抗原と抗体に分離し, 抗原成分を酵素抗体法により検討を加えた.
肺癌患者の血中免疫複合体は他疾患に比べ有意に高かった.この免疫複合体は肺癌の病期が進行し, 腫瘍が大きくなるにつれ増加した.免疫複合体形成には, 正常臓器の破壊が関係すると推察された.
以上の結果より血中免疫複合体は肺癌の早期診断のための腫瘍マーカーとしての役割は低いが, 経過を追って測定してゆけば再発予知などには役立つものと考えられた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (623K) -
中森 正二, 児玉 憲, 黒川 英司, 土井 修, 寺沢 敏夫, 茶谷 正史, 井上 俊彦, 建石 竜平1985 年 25 巻 4 号 p. 543-548
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリーB6入口部原発の肺門部早期肺癌に対し, 中下葉切除及び縦隔リンパ節郭清を施行.気管支断端部の近傍まで腫瘍浸潤が存在したため, 術後照射として, remote afterloading systemによる60Co高線量率気管支腔内照射を行った.重篤な副作用なく局所に40Gyの照射を行うことができた.本法は, 肺癌集学的治療の1方法として有効な治療法と考える.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (10755K) -
吉井 新平, 広野 達彦, 小池 輝明, 山口 明, 滝沢 恒世, 江口 昭治, 樋口 正身1985 年 25 巻 4 号 p. 549-554
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー扁平上皮癌と小細胞癌の肺衝突癌と考えられる一手術例を報告した.症例は70才男性.検診にて左S6に1個の腫瘤影を発見されたが, その1月後近傍に2個目の腫瘤影が出現, 急速に増大した.病理組織診断つかぬまま, 8ヶ月後両者は癒合し, 雪ダルマ型となった.経皮肺生検にて肺癌と診断, 左下葉切除術を施行した.病理学的には小細胞癌と扁平上皮癌の衝突癌と考えられ, その衡突部の組織像はさまざまであった.本邦文献上肺衡突癌の初めての報告例と考えられる.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (8545K) -
光岡 明夫, 和田 洋已, 伊藤 元彦1985 年 25 巻 4 号 p. 555-558
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリー肉腫成分を欠いたpulmonary blastoma (pulmonary endodermal tumor resembling fetal lung) と考えられる症例を報告する.本腫瘍は最近pulmonary blastomaの特殊型として発表されたもので, 我々の症例報告はそれに類似するものである.本腫瘍は組織学的に胎児肺に似ているが, pulmonary blastomaとは異なり上皮性腫瘍成分のみからなり, また異型性も一般に少ないと思われる.臨床的にも, 予後良好であった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (3365K) -
1985 年 25 巻 4 号 p. 559-579
発行日: 1985/06/30
公開日: 2011/08/10
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (2996K)
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