肺癌
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36 巻, 4 号
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  • 4. 気管支鏡所見分類
    河野 通雄, 渡辺 洋宇
    1996 年 36 巻 4 号 p. 339-340
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 西垣 豊, 大崎 能伸, 山口 修二, 小笠 寿之, 井手 宏, 藤内 智, 秋葉 裕二, 中野 均, 菊池 健次郎
    1996 年 36 巻 4 号 p. 341-349
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    肺癌細胞の多くはPTHrPのmRNAを持つ. 癌から産生されたPTHrPのC端は安定で尿中に排泄される. 本研究では肺癌患者の血中, 尿中PTHrPのC端をRIAで測定し検討した. 21名の肺癌患者 (腺癌11名, 扁平上皮癌4名, 小細胞癌5名, 肉腫1名) と8名の健常者を対象とした. 血中N端 (N-PTHrP) 濃度と血中, 尿中C端 (C-PTHrP) 濃度を各々PTHrP (1-40) およびPTHrP (109-141) に対する抗体を用いたRIAにより測定した. 尿中C端濃度は尿中Cr濃度で補正した. 尿中C端/Cr比は肺癌群では8.41±5.5710-1×pmol/mg・creatinine (mean±SD) で健常群の5.18±1.85に比して有意に高値を示したが (p=0.027), 小細胞肺癌群では健常群と有意差を認めなかった (p=0.375). 血中C端濃度は肺癌群37.61±14.40pmol/1, 健常群26.18±10.66であった (P=0.052).肺癌患者では尿中へのPTHrPのC端の排泄が増加しており, これはPTHrPの産生亢進に由来すると推察された. 尿中PTHrPC端/Cr比が肺癌, 特に非小細胞肺癌の診断における一助となる可能性が示唆された.
  • 梅本 真三夫, 斉藤 幸人, 今村 洋二, 米津 精文, 村田 貴史, 岡村 明治
    1996 年 36 巻 4 号 p. 351-358
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    術前Induction therapyを行った39例 (男36, 女3, 平均年齢61.5歳, 扁平上皮癌16, 腺癌12, 大細胞癌1, 小細胞癌10) を対象にその周術期合併症について検討した. 術前合併症としては知覚異常, 心電図異常等の他, 肺塞栓も1例みられた. 術中術後合併症は64.1%の症例にみられ, 同時期の連続100例の肺癌手術例の対照群では26%にとどまった. また術前治療群では手術死亡1, 遠隔期に肺塞栓2, 膿胸3の死亡を認めたが, 対照群に治療関連死亡はなかった. 術前治療施行例ではsubclinica1に合併症, 或はその準備状態が存在するものと考え, 術中術後管理に臨む必要があり, また本治療の施行にあたっては治療効果面のみならず副作用面からの検討も必要であり, 本法の評価が定まらない現在では症例選択も含めて慎重な対処が必要と考えられた.
  • 薄田 勝男, 斎藤 泰紀, 高橋 里美, 岡庭 群二, 半田 政志, 佐久間 勉, 相川 広一, 陳 炎, 佐藤 雅美, 藤村 重文
    1996 年 36 巻 4 号 p. 359-364
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    複数個の肺病変を有する肺癌115例を対象とし, 当科の多発肺癌・肺内転移 (pm) の診断基準の妥当性を検討した. 当科の同時性多発肺癌の定義は, それぞれの癌が離れており, a) 組織型が異なる症例, もしくは組織型が同じでも, b) 上皮内癌の成分を有する胸部X線写真無所見扁平上皮癌を合併する症例, またはc) 肺病変が2個で肺外転移のないnO・n1症例, のいずれかとした. 多発肺癌58例の5生率は45%と, pm肺癌57例の4%に比較し有意に良好であった. 多発肺癌の中で, c) の5生率は54%と, a) の2生率0%に比較し有意に良好であり, b) の5生率43%に比較し良好な傾向があった. 同じ組織型でも肺病変が2個で肺外転移のないnO・n1症例の手術成績は, 従来の多発肺癌と同様良好であり手術適応がある. 臨床上多発肺癌として扱うのが妥当である.
  • 石井 昇, 岡田 昌義, 岡田 聰, 坪田 紀明
    1996 年 36 巻 4 号 p. 365-373
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    共同研究として実施した無作為化比較対照試験で登録された非小細胞肺癌手術症例78例を対象とした.生存期間をエンドポイントとして切除標本の組織学的検索とOK-432 (A群溶連菌Su株製剤) の皮内投与による効果の評価を検討した.
    組織学的検索は, 腫瘍組織内へのリンパ球浸潤程度および抗Su抗体を用いた溶連菌菌体との共通抗原性の有無の2つを実施した.
    リンパ球の浸潤が認められる症例で, OK-432併用例に有意な延命効果が認められた.一方, 共通抗原性が認められた症例でも有意ではないが, 本剤の効果が認められた.
    OK-432の全身投与において腫瘍局所での投与前のリンパ球の浸潤程度は, 共通抗原性以上に延命効果に影響を及ぼすことが確認された.また, 腫瘍組織内のリンパ球の浸潤程度は, HE染色標本の判定で簡便に評価が可能であり, OK-432投与例の判定には有用と考えられた.
  • 山田 耕三, 金藤 睦実, 加藤 雄二, 尾下 文浩, 野村 郁男, 野田 和正, 山形 達史, 田尻 道彦, 石橋 信, 亀田 陽一
    1996 年 36 巻 4 号 p. 375-384
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    胸部CT検査で発見されるような肺野末梢部に発生する小型肺癌についての質的診断基準を確立するために, 径6mm以下の超小型肺癌例に関して, CT画像とその病理所見を対比検討した. 対象は最近約3年間に切除された最大腫瘍径が6mm以下の肺癌5例である. 内訳は男性2例, 女性3例であり, 組織型はいずれも高分化型腺癌であった. 発見動機は5例とも検診を契機に胸部CT検査が施行された結果, 病変が指摘されたものであり, 自覚症状を有した例はなかった. 画像所見は, 胸部単純像での指摘はできず, 通常のCT画像では全例で低濃度型の病変として指摘が可能であった. thin-sectionCT画像では全例において内部構造は含気型であり, 3例に辺縁の凹凸不整像を認めた. 肺血管との関係は病変が小型であったにもかかわらず複数の肺血管の巻き込み像を全例に認めた. 以上より, 超小型肺癌のthin-sectionCT画像所見は通常の肺癌と同様に特徴的な所見が認められることから, CT画像における個々の所見の解析が質的診断につながることが示唆された.
  • 早川 和重, 斉藤 吉弘, 中山 優子, 片野 進, 古田 雅也, 山川 通隆, 橋田 巌, 三橋 紀夫, 新部 英男
    1996 年 36 巻 4 号 p. 385-392
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    過去26年間に当科で根治的放射線治療を行った非小細胞肺癌I~III期347例を対象として, 症例を診断制度の向上に伴い個別化治療を行った後期の225例と, それ以前の122例とに分けて, 放射線治療成績向上の要因について検討した. 全体の累積2年, 5年生存率はそれぞれ前期24%, 10%, 後期33%, 15%で, 病期別5年生存率は, I・II期で前期16%, 後期23%, III期では前期5%, 後期11%といずれも有意差がみられた. 組織型別では扁平上皮癌症例の2年, 5年生存率が前期で18%, 7%であったのに対し, 後期では36%, 18%と, 非扁平上皮癌症例に比し明らかな治療成績の向上が認められた. 扁平上皮癌の2年局所再発率は, 前期83%であったのに比し, 後期では36%と著しい低下が認められた. 非小細胞肺癌の治療成績向上には, 扁平上皮癌の局所制御率の向上が大きく寄与しており, 肺扁平上皮癌は局所治療である放射線治療の最もよい適応疾患であると考えられた.
  • MRIとの対比
    中村 徹, 大野 良治, 遠藤 正浩, 本山 新, 木村 和彦, 三村 文利, 楠本 昌彦, 糸氏 英一郎, 山崎 克人, 河野 通雄
    1996 年 36 巻 4 号 p. 393-399
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    1990年12月より1994年6月までに当科に入院した肺癌症例のうち脳転移と診断された32例について造影CTとMRIの脳転移巣の検出能を対比検討した. 6人の放射線科医 (経験年数2年~12年) がCTとMRIをそれぞれ別々に読影し病巣の検出を行い, 両者の検出能を評価した. 32例中3例ではCTでは検出困難な多数の微小転移巣がMRIで検出された. 計数可能な32例中29例で検討したところ, CTで56病巣が検出されたのに対してMRIでは103病巣が検出された. なお, CTで病巣が検出できMRIで検出できなかった例はなかった. 病巣の大きさによる検出能の検討では, 特に9mm以下の微小転移巣の検出において, また病巣の存在部位による検討では, テント下病巣においてMRIの病巣検出能はCTに比べて優れていた. 以上より, 脳転移巣の検索にはCTでは不十分であると思われ, 現状ではMRIによる検索が望まれる.
  • 安斎 千恵子, 佐野 光一, 熊崎 智司, 石原 照夫
    1996 年 36 巻 4 号 p. 401-407
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    自験5例を対象にMethotrexate (MTX) 髄注の関与が重視されている白質脳症発症の臨床的背景を検討した. 対象は5例 (男性2例, 女性3例, 平均年齢53.6歳) で, 組織型は腺癌4例, 小細胞癌1例であった. 1) 髄膜癌症発症前に全例に全身化療歴があり, 3例の脳転移例では全脳照射を受けていた. 2) 髄膜癌症の治療はMTX, Ara-C (Cytosinearabinoside), PSL (predonisolone) 各1回10~20mgを週に1回髄注し, 2例で40Gyの全脳照射を併用した. MTXの平均総投与量は105mgであり, これは非発症例より有意に多い量であったが, 白質脳症発症にはこの他にも複数の要因が関わっていると考えられた. 3) 髄膜癌症の診断から白質脳症発症までの期間は平均10.6カ月, 発症後平均4.6カ月で全例死亡した. 4) 診断上, 臨床症状のみでは髄膜癌症の増悪との鑑別が困難で, 早期診断にはMRIが有用であった. 髄膜癌症の長期生存例では, 白質脳症は重篤な合併症であり, 有効な治療法がない現在では, 脳CT, MRIによる定期的な観察が早期発見上重要である.
  • 放射線治療を中心に
    中野 喜久雄, 平本 雄彦, 熊谷 和彦, 塚本 祐司, 風呂中 誠, 早川 正宣, 中村 憲二
    1996 年 36 巻 4 号 p. 409-415
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    高齢者非小細胞肺癌の治療の問題点を明らかにする目的で, 非小細胞肺癌を74歳以下と75歳以上の2群の年代に分け, その治療成績について比較検討した. III期例の放射線治療によるMSTは, 74歳以下で11.5カ月, 75歳以上で5.5カ月と有意 (P=0.0008) に75歳以上で予後不良となった. さらに死因の肺炎および放射線肺炎が74歳以下に比較し, 75歳以上で有意に多く認められた. 1およびII期例の放射線治療では両年代間での予後の差は認められなかった. 従って放射線治療は高齢者肺癌に対して有効であるが, その局所進展例では症例の厳選や照射法の工夫が必要と思われた.
  • 谷口 尚美, 酒井 哲夫, 島田 政則, 石崎 武志, 中井 継彦, 河原 栄
    1996 年 36 巻 4 号 p. 417-423
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は70歳男性. 呼吸困難を主訴に当院受診し, 胸部X線写真で左胸水を認めた. 胸膜生検診は低分化型腺癌で, 癌性胸膜炎と診断した. 入院翌日には急速な胸水の貯留がみられ, その後胸腔ドレナージにて計12L (挿入後5日間で) の排液を得るも呼吸困難は改善せず, 抗癌剤投与もできないまま約2週間後に永眠された. 経過中明らかな細菌感染が認められないのにもかかわらず, 白血球数は27,800/mm3まで増加し, 血清中および胸水中のG-CSF濃度が高値を示し, G-CSF産生腫瘍が疑われたが, 抗G-CSFモノクローナル抗体による胸膜腫瘍の免疫染色では明らかな陽性所見を認めなかった. 癌性胸膜炎としては特異な経過と思われ, 白血球増多症が何らかの影響を与えたのではないかと推察された.
  • 山田 勝康, 西尾 昌之, 吉田 公秀, 秋田 憲志, 杉浦 孝彦, 谷田部 恭
    1996 年 36 巻 4 号 p. 425-430
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    今回, 我々は口蓋扁桃に転移を来した肺癌の2症例を経験したので報告する.
    症例1は51歳女性. 主訴は咳嗽. 近医の胸部X線写真で左肺腫瘤を指摘. 同院にて経気管支肺生検 (TBB) 施行. 腺癌と診断されたため当院を紹介受診. 精査にて膵, 脾, 副腎に転移を認め, T4N2M1, IV期と診断. Carboplatin, Adriamycin, Etoposideによる化学療法を施行中に咽頭痛が出現. 左口蓋扁桃への転移を認めた.
    症例2は68歳男性. 主訴は血痰. 近医にて胸部X線写真上, 右上葉無気肺を指摘. TBBで扁平上皮癌と診断された. 脳, 副腎, 皮下に転移を認めT3N3M1, N期と診断し, Cisplatin, Mitomycin, Vindesineによる化学療法 (MVP) を施行した. 1コース終了後に口腔内に違和感が出現. 左口蓋扁桃に転移を認めた. 非小細胞肺癌の扁桃転移は稀であり, 特に扁平上皮癌の扁桃転移はさらに稀である.
  • 稲垣 雅春, 山田 衛, 田谷 禎増, 福田 玲子, 野崎 美和子, 吉田 カツ江
    1996 年 36 巻 4 号 p. 431-436
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    肺多発癌の診断基準を考察する上で興味ある1例を経験したので報告する.患者は73歳, 男性.喫煙指数1500.血痰, 胸部異常陰影を主訴に入院した.胸部単純写真およびCT写真では, 右下葉S9末梢に直径3.8cmの腫瘤陰影とその周囲に間質性肺炎像を認めた.喀痰細胞診で腺癌細胞, 経皮針細胞診で小細胞癌細胞が認められた.化学療法1クール後, 右下葉切除を施行した.病理組織所見では下葉全体に間質性肺炎があり, S9の腫瘤は小細胞癌で周囲に肺内転移を伴っていた.また腫瘤周囲からS6にかけ細気管支・肺胞上皮癌が存在した.リンパ節転移はなかった.組織学的に一部接する部分を有するが組織型が明らかに異なるため肺多発癌と診断した.
  • 阿部 良行, 大鹿 芳郎, 大田 英一郎, 岩崎 正之, 井上 宏司, 中村 雅登
    1996 年 36 巻 4 号 p. 437-441
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は68歳男性. 自覚症状はなく, 検診にて胸部異常陰影を指摘され, 経気管支鏡的肺生検にて腺癌の診断を受け, 加療目的にて入院. 胸部X線写真で右下肺野に腫瘤影を認め, 胸部CT検査では腫瘍の胸壁および横隔膜への浸潤が疑われた. 右下葉切除+横隔膜部分合併切除+リンパ節郭清施行. 右肺S9~S10に, 境界不鮮明な, 52×43mm大の淡黄白色の腫瘍が存在し, 腫瘍の横隔膜への浸潤を認め, 腫瘍と離れた部位に5mm大の小腫瘤を認めた. 組織学的に, 腺癌成分と横紋筋様細胞を含む肉腫様成分よりなる腫瘍細胞の増殖像を認めた. 免疫組織学的検討により, 上皮性腫瘍細胞が一部で横紋筋肉腫様変態を示した乳頭状腺癌で,“仮性” 肺癌肉腫と診断した. 小腫瘤病変は肺内転移で, p-T4NOMO, stage IIIBであった. 術後, 化学療法施行 (CBDCA+VP-16) し, 軽快退院し, 現在通院中である.
  • 肺小細胞癌の1例
    保仙 直毅, 小牟田 清, 北田 清悟, 飯田 慎一郎, 前田 恵治, 五十嵐 敢
    1996 年 36 巻 4 号 p. 443-448
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    慢性腎不全維持透析中に肺小細胞癌を発症した61才女性にCarboplatin300mg/m2 (第1日), およびEtoposide50mg/m2 (第1, 3日) をともに1時間で点滴静注し, 点滴開始2時間後より, 4時間の透析を行うという方法で化学療法を施行し, 経時的に両薬剤の血中濃度を測定した. この方法により, 腎機能正常者とほぼ同じ薬剤の血中動態を作り出すことができることが明らかとなった. 軽度の骨髄抑制以外に副作用もなく, 維持透析患者に対する化学療法の方法としてこの方法は安全かつ有用と考えられたので報告する.
  • 尾浦 正二, 櫻井 武雄, 吉村 吾郎, 玉置 剛司, 梅村 定司, 粉川 庸三
    1996 年 36 巻 4 号 p. 449-453
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は68歳, 男性. 高度の背部痛を主訴に来院. 胸部CTにて第3胸椎に浸潤する異常陰影を認め, 右鎖骨上リンパ節の針生検で腺癌を示唆する悪性細胞が得られたため胸椎浸潤肺腺癌 (T4N3M0) と診断した. 2回の気管支動脈制癌剤注入療法にて, 疼痛は著明に改善したが, 再度の背部痛の増悪とCEAの著明な上昇を認めるようになり, 経口麻薬剤による疼痛制御を余儀なくされた. 急速な麻薬の増量を必要としたためPamidronate30mg/bodyの投与を6回施行したところ, 著明な疼痛軽減が得られ, 必要麻薬量も半量以下となった. また死亡する直前まで意識が清明であったにも拘らず疼痛制御は良好で, CEAの著明な減少も認めた.
  • 1996 年 36 巻 4 号 p. 455-474
    発行日: 1996/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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