【目的】進行肺非小細胞癌に対するcarboplatin+weekly paclitaxel併用療法の至適投与量を決定し有効性を検討する.【対象】根治的放射線治療が第一選択とならない進行肺非小細胞癌で化学療法の先行治療なくPS0~2, 各臓器機能が保持された15例.内訳は, 男/女: 10例/5例, median age: 67歳 (46~76歳), PS1/2: 10例/5例, 腺癌/扁平上皮癌: 8例/7例, IIIB期/IV期: 5例/10例であった.【方法】(1) carboplatin: AUC=6 (day 1) を固定し, paclitaxelは50mg/m
2 (day 1/8/15) より開始して1レベル毎に10mg/m
2ずつ増量することとした. (2) Dose Limiting Toxicity (DLT) は第1コースにて評価し (1) 4日間以上持続するGrade 4の好中球減少 (2) 38℃以上の発熱を伴うGrade 3以上の好中球減少 (3) 脱毛以外のGrade 3以上の非血液毒性, として, 当初の3例全例にDLTが認められた場合, 或いは6例中3例以上にDLTが認められた場合にMTDとした. (3) 原則として4週間隔で2コース施行 (最大6コースまで).【結果】レベル4 (80mg/m
2) にて2例に複数のDLTを認め, 内1例にnear fatalなlethargyをきたしたためMaximum Tolerated Dose (MTD) と判断した. 7例にPRを得ている. 現在paclitaxel: 70mg/m
2にてphase II studyを施行中である.
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