肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
41 巻, 3 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 寺本 晃治, 桑原 正喜, 松原 義人
    2001 年 41 巻 3 号 p. 191-194
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    肺癌化学療法において副腎皮質ステロイドと5-HT3受容体拮抗薬による予防的制吐療法を行なった際の吃逆について検討した. 1999年1月から12月の1年間に当科で原発性肺癌に対して全身化学療法を施行した84症例, 181コ-スを対象とし, 吃逆の発症状況を診療録, 看護記録を元にretrospectiveに検討した. 総投与コ-ス181コ-スの内訳はシスプラチン (CDDP) ベ-スが146コ-ス, カルボプラチン (CBDCA) ベ-スが32コ-ス, その他が3コ-スであった. この内, 吃逆を認めたものは23症例, 37コ-ス, 例男性で平均年齢は58.4歳であった. 発症時期は化学療法当日から3日後, 持続期間は1日から5日であった. コ-ス別の頻度はCDDPベ-スが20.5%, CBDCAベ-スが21.9%で両者に差を認めなかった (n. s.). 吃逆の発症原因について文献的考察を加えた結果, 抗腫瘍薬, 副腎皮質ステロイド, 5-HT3受容体拮抗薬の相互作用が示唆された.
  • 早期肺癌発見のための-つのこころみ
    稲村 宏紀, 桐生 拓司, 松井 英介, 大橋 信子, 星 博昭, 叶 宗一郎, 尾関 雄一, 尾形 利郎, 設楽 芳範, 桑野 博行
    2001 年 41 巻 3 号 p. 195-199
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    【目的】肺癌検診におけるCTの有用性の検討【対象・方法】最近4年間に当院に人間ドック目的で入院した男性1335人, 女性19人の合計1354人. 年齢は22歳から66歳で平均48.3歳である. 検査項目は問診, 喀痰細胞診, 直接胸部単純写真 (以下胸単), 胸部X線CT (以下CT) である. CT導入前の胸単のみの検診1281人と比較する.【結果】 CTを用いた検診では1354人中5人 (0.37%) の肺癌が発見された (10万人対369). 内訳は高分化型腺癌3例, 低分化型腺癌1例, AAH 1例であった. 低分化型腺癌の1例はMissed caseである. いずれも胸単では指摘できなかった. 一方, CT導入前の胸単のみの検診では肺癌は発見できなかった.【考察】胸部CT検診の早期肺癌発見における有用性の報告は多くの施設によりなされている. 今回我々の検討では, 対象は比較的若年層であり, 通年検診症例である. CT導入前の肺癌発見が1281例中0例に対し, 導入後は1354例中5例であり1例を除き早期肺癌であった. 費用効果などあらゆる側面からCTの有用性を検討すべきであり, また対象とする集団の年齢構成や職種などにより適切な検診方法を検討すべきである.
  • 出村 芳樹, 藤田 匡邦, 水野 史朗, 若林 聖伸, 戸谷 嘉孝, 飴島 慎吾, 宮森 勇, 石崎 武志, 佐々木 正人, 米倉 義晴
    2001 年 41 巻 3 号 p. 201-205
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    胸部異常陰影精査目的に施行した全身FDG-PETの他臓器悪性腫瘍診断に対する有用性について検討した. 1997年から2000年7月までに肺癌を疑われ, 全身FDG-PETを施行した79例中, 他臓器悪性腫瘍を確認されたものは8例 (約10%) 存在した. 8例の内訳は, 胃癌1例, 大腸癌2例, 甲状腺癌2例, 喉頭癌1例, 膵癌1例, 脾原発悪性リンパ腫1例であった. FDG-PETは全例において病変を検出し, 発見動機となった. 全例に通常の肺癌病期診断のための検査が行われたが, 他臓器病変は指摘されなかった. 全身FDG-PETによる胸部異常陰影精査は, 通常見逃されやすい消化管や頭頸部の病変も鋭敏に検出し, 総合的な診断能の向上と治療方針の決定に役立つものと考えられた
  • 栗山 啓子, 西窪 美喜, 鍔本 美津子, 有澤 淳, 黒田 知純, 高見 康二, 横内 秀起, 東山 聖彦, 児玉 憲
    2001 年 41 巻 3 号 p. 207-211
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    肺腺癌の病理組織像で肺胞上皮置換性に進展する領域が高分解能CT (high-resolution CT: HRCT) において, すりガラス濃度 (ground-glass opacity: GGO) として描出され, その病変に占める面積は予後と良好に相関する. この有用な画像所見であるGGOの占める面積比 (%) に基づいて限局性肺病変を分類し, 病理組織診断と対比検討した. 1990年から1999年までに外科切除され, 病理組織診断がなされた最大径2cm以下の232病変に対し, HRCT上で腫瘤が最大面積を呈する画像における腫瘤影内のGGOの占める面積比を視覚的に定量し, 10%未満 (軟部組織濃度型), 10%以上50%未満 (軟部組織濃度優位型), 50%以上90%未満 (すりガラス濃度優位型), 90%以上 (すりガラス濃度型) に分類した. すりガラス濃度型の88%, すりガラス濃度優位型の60%は小型肺腺癌の野口分類のtype Aおよびtype Bの腺癌であった. 軟部組織濃度優位型の51%はtype Cの腺癌, 22%がtype A, Bの腺癌であった.軟部組織濃度型の35%は良性病変であり, 28%がtype D, E, Fの腺癌, 15%がその他の原発性肺癌であった. 限局性肺病変をHRCT上でGGOの占める面積比で分類すると, 肺腺癌の亜型分類を踏まえた良悪性病変の推測が可能であり, 治療方針の参考となる.
  • 神谷 紀輝, 森 清志, 富永 慶晤
    2001 年 41 巻 3 号 p. 213-215
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    栃木県立がんセンタ-で10年計画で実施された経年施設検診の肺癌部門の結果を検討した. 2500人を対象に, 年1度の胸部写真と高危険群には喀痰細胞診を施行した. 延べ総受診者26129名, 要精検者938名 (3.6%) 精検受診数908名 (96.6%) で発見肺癌は16例 (10万人対比61) であった. 13人に完全切除術が施行され, 最終病期は1期7例, IIIA期7例, IIIB期1例, IV期1例であった. 15例が肺野発生型で腫瘍径は平均2.6cmで小型病変を発見した割には, 1期例の割合が少なかった. 喀痰細胞診の延べ総受診者は2555名で肺野型腺癌の1例のみにD判定が得られた. 初回検診発見群と経年検診発見群の問には平均腫瘍径, 病期の大差は認められなかった. 今後より早い時期の肺癌を検診で発見するためには, さらに小型の肺野病変を指摘することに他ならない. 現在CT検診の導入を予定しており, これにより1期肺癌の発見を増加させ切除率を高めたいと考えている
  • 肺がん個別検診の波及効果の評価
    福田 泰樹, 後藤 功, 関 順彦, 芥川 茂, 鈴木 ユリ, 大上 隆彦, 藤阪 保仁, 閔 庚樺, 花房 俊昭, 大澤 仲昭
    2001 年 41 巻 3 号 p. 217-223
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    肺がん個別検診は, 単なる肺癌早期発見のための手段としてだけでなく, 検診参加医に肺癌発見のためのノウハウを広げる絶好の機会であり, その結果として地域の肺癌患者の予後を改善できる可能性がある. この間接的な波及効果を検証するために1985年から1996年までの12年間を, 高槻市・島本町 (T/S地域) において肺がん個別検診が安定して運営されるようになった1991年以後 (後期) とそれ以前 (前期) にわけて, 同地域の肺癌死亡率を周辺3市 (I/S/H地域) を対照として比較検討した. その結果, 前期では10万人あたりの肺癌死亡率はT/S地域, I/S/H地域それぞれ37.0人と37.0人で全く同一であった (p=0.9787) が, 後期にはそれぞれ45.8人, 51.2人となり有意にT/S地域の方が低かった (p=0.0233). 近接した地域における肺癌罹患率が局地的に, わずか12年間の観察期間中に有意に低下するとは考えにくく, この死亡率の低下は高槻市・島本町における肺癌発見に関わる診療レベルが向上していることを示唆している. 同地域の肺がん個別検診事業が1991年にほぼ確立され, 運営されてきたことから, この診療レベルの向上が個別検診の波及効果によってもたらされた可能性が高い. 肺癌発見のためのノウハウを検診参加施設に広め, 診療レベルを向上させるという波及効果を目標の一つとして, 肺がん個別検診を企画し評価するべきである
  • 太田 伸一郎, 稲葉 浩久, 吉田 浩幸, 江藤 尚, 本多 淳郎, 中島 信明, 室 博之
    2001 年 41 巻 3 号 p. 225-229
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    末梢型肺腺癌の脈管侵襲と予後との関連を検討した. 1989年1月から1999年12月までに切除した末梢型肺腺癌344例全例を対象とした. 平均観察期間は42カ月, 5生率は68.2%であった. 脈管侵襲別の5生率は, ly0v0群96%, ly0v1群75%, ly1v0群75%, ly1v1群65%, ly2, 3 and/or v2, 3 (以下lyv2-3) 群37%で, ly0v0群の予後は明らかに良好であった.ly0v0症例の97%はI期症例で, ly0v0症例はIA期症例の51%, IB期症例の23%を占めたが, IIA期以上の症例にはわずかであった. IA期症例の脈管侵襲別の5生率は, ly0v0症例98%, ly0v1症例100%, ly1v0症例96%, ly1v1症例84%, lyv2-3症例68%と, IA期症例においても脈管侵襲が軽度な症例の予後は良好であった. ly0v0症例の腫瘍径別の5生率は, 腫瘍径が20mm以下で96%, 21から30mmで96%, 31mm以上でも93%と, 腫瘍の大きさにより予後に差を認めなかった. ly0v0症例における縮小手術の5生率は100%で, 標準術式の5生率96%と比べても遜色は無かった.
    脈管侵襲の有無は簡便かつ客観的で, 重要な予後因子であると考えられた.
  • 池原 瑞樹, 山田 耕三, 斉藤 春洋, 尾下 文浩, 野田 和正, 荒井 宏雅, 伊藤 宏之, 中山 治彦, 密田 亜希, 亀田 陽一
    2001 年 41 巻 3 号 p. 231-236
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    造影CT画像と単純GT画像におけるCT値の差によって, 肺野微小病変の質的診断を試みた報告はある. しかし造影thin-section CT (以下造影TS-CTと略す) 画像のみでのCT値の解析でその質的診断を試みた報告は少ない. 今回, CT画像上充実型を呈する肺野末梢微小病変を対象として, CT画像による質的診断を目的に造影TS-CT画像におけるCT値の解析を行った. 対象は, 最近3年間に当施設で切除された20mm以下の肺野微小病変47例である. 組織型は原発性肺癌が23例, 転移性肺腫瘍が6例であり, 非癌性病変は18例であった. CT画像は造影剤35mlを経静脈的に0.8ml/秒の速度で注入を開始し, その50秒後の画像である. CT値は病変内に真円に最も近い最小のROIを作成し, 病変の中心部と大動脈中心部の平均CT値を測定した. 結果は, 原発性肺癌では非癌性病変に比べて “病変部のmean CT値” および “病変部のmean CT値と大動脈のmean CT値の比” のいずれも高値を示し, 有意差を認めた. 以上より, 造影TS-CT画像でのCT値の計測は, 充実型を呈する肺野微小病変の質的診断に寄与する可能性が示唆された.
  • 井上 秀範, 吉井 新平, 高橋 渉, 喜納 五月, 多田 祐輔
    2001 年 41 巻 3 号 p. 237-242
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は70歳男性. 平成12年2月, 胸部不快感および持続する右胸部痛を認めたため近医を受診し右肺梗塞の診断で線溶療法を中心とする加療するも軽快せず, 精査加療目的にて当院に紹介された. CTおよびMRIにて一部肺動脈壁外に浸潤する右主肺動脈をほぼ完全に占拠した陰影を認め, Gaシンチグラフィーでは右肺門部に集積像を認めた. 肺動脈造影では右主肺動脈をほぼ閉塞する球状かつ辺縁平滑な腫瘤影を認め, 右内胸動脈および右気管支動脈造影では, 腫瘍の部位に一致して腫瘍濃染像を認めた. 肺動脈造影時に施行した吸引組織診で血管肉腫と診断された. 他の全身検索では転移巣を認めず, 胸骨正中切開によるアプローチで右肺全摘術及び縦隔リンパ節隔清術を施行した. 術後病理組織所見では肺動脈原発のintimal sarcomaと診断され, 右下葉に肺内転移を認めた. 現在術後10ケ月経過するが, 再発の徴候はない.以上, きわめて稀な右主肺動脈原発肉腫を経験した. 文献上術前に診断しえた本邦5例目の症例であるので報告した.
  • 寺本 晃治, 山下 直己, 桑原 正喜, 松井 輝夫, 松原 義人
    2001 年 41 巻 3 号 p. 243-247
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    子宮平滑筋肉腫肺転移の1切除例を経験したので報告する. 症例は57歳の女性で1997年2月に子宮平滑筋肉腫に対して単純子宮全摘術及び両側付属器摘除術を受け, 以降全身化学治療を6コース受けた. 1999年11月の胸部レントゲン写真で右肺に円形陰影が認められ肺転移と診断され全身化学治療を3コース受けた. しかし肺病変の縮小を認めないため2000年1月に当科を受診した. 胸部CTでは右S2とS10に円形陰影が認められた. 原発巣はコントロールされており, 他に遠隔転移を認めないことより手術適応のある転移性肺腫瘍と診断して切除術を施行した. 手術は右S2区域切除と右S10部分切除を施行, 腫瘍径は各々22×18×25mm, 12×11×13mmであった. 病理組織検査では平滑筋への分化を示す紡錘形細胞が増生しており多数のmitosisが見られSMA陽性, Vimentin陽性であったため子宮平滑筋肉腫の肺転移と診断された. 術後1年目の現在, 再発なく外来通院中である. 子宮平滑筋肉腫は化学治療や放射線治療が有効ではなく進行も速い. 肺転移巣においても同様であるため適応を満たすときは速やかな外科切除が望ましいと思われる.
  • 四方 裕夫, 上田 善道, 松原 寿昭, 河野 通隆, 渡邊 洋宇, 松原 純一
    2001 年 41 巻 3 号 p. 249-252
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例: 2年前よりDM内服加療中の64歳, 男性, 乾性咳噺を主訴として受診した. 胸部X線写真で右肺上葉と下葉に二つの空洞合併腫瘤を認めた. 胸部CTで右上葉にfungus ballの像, 下葉にniveauを呈する空洞形成型腫瘤を認めた. BALで上葉病変はアスペルギルス (以下Asp) の菌体を検出したが, 下葉病変はTLBLで術前診断できず, 開胸生検を行った. 下葉の腫瘤は扁平上皮癌と判明, P0 D0 E0, T2 N2 M0のStage IIIAで, 右中・下葉切除とND2aのリンパ郭清, Aspに対しては部分切除を行った.術後経過は良好で後療法目的に内科に転科した. Asp症と肺癌合併報告は比較的稀れであり, 報告の多くはAspまたは空洞型肺癌の切除後に空洞部の他の部位に癌腫あるいはAspが存在した症例がほとんどである. 本症は右肺上下葉の二つの空洞合併腫瘤が扁平上皮癌とアスペルギローマであり, 本症例に対し一期的に手術を行い良好な結果を得たので報告する.
  • 元石 充, 井上 修平, 藤野 昇三, 紺谷 桂一, 澤井 聡, 手塚 則明
    2001 年 41 巻 3 号 p. 253-257
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は75歳男性.両下腿の浮腫・疼痛, 両膝・足関節痛を主訴に近医を受診し, 関節炎と診断され治療を受けるも軽快せず, 当院整形外科紹介となった. そこで胸部単純X線写真において異常陰影を指摘され当科紹介となった. 来院時, 両手にバチ状指を認めた. 胸部CT検査, 各種ホルモン値測定, 気管支鏡検査, 骨シンチ検査により肺性肥大性骨関節症を合併した原発性肺癌と診断し手術を施行した. 術後, 速やかに浮腫・疼痛が消失するとともに, 各種ホルモン値の低下が認められ, 骨シンチにおける取り込みも改善した.
    本症例において肺性肥大性骨関節症の診断および術後経過の評価には骨シンチ検査と各種ホルモン値の経時的測定は有用であり, また肺性肥大性骨関節症の成因としてホルモン説を支持するものであった.
  • 安樂 真樹, 津浦 幸夫, 五十嵐 誠治, 松隈 治久, 神山 由香理, 横井 香平
    2001 年 41 巻 3 号 p. 259-263
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    患者は62歳の女性で, 咳嗽, 喀痰を主訴に来院した. 胸部単純X線写真にて右中肺野に1.5cm大の結節影を, 胸部CTにて右上葉に同結節および縦隔リンパ節の腫大を認めた. 喀痰細胞診にて腺癌と診断され, 右肺上葉管状切除術を施行した. 摘出標本による最終病理診断は小細胞癌 (small cell lung carcinoma, 以下SCLC) で, 組織の一部にlarge cell neuroendocrine carcinoma (以下LCNEC) の像を伴うものであった. LCNECは1991年Travisらによって提唱され, 1999年のWHO分類にて大細胞癌の亜型として記載された比較的新しく認識された組織型である. 同腫瘍はSCLCとの鑑別がしばしば困難であることが指摘されている. 本例では, 両組織像が同一腫瘍内に連続性をもって認められたため, その解釈において興味深い症例と考えられた. 現状としてSCLCとLCNECは鑑別が難しい部分があり, 診断一致率も他の組織型に比べて低いこと, 予後において両者に有意な差が認められていないことなどから, 組織型としての独立性のみならず, 臨床的な違いも含めて今後の検討課題であると思われる.
  • 2001 年 41 巻 3 号 p. 264-276
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
feedback
Top