日本ハンセン病学会雑誌
Online ISSN : 1884-314X
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74 巻 , 1 号
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  • 牧野 正彦, 鈴木 幸一, 福富 康夫, 山下 康子, 前田 百美, 宮本 友司, 向井 徹, 中田 登, 甲斐 雅規, 山崎 利雄, 儀同 ...
    2005 年 74 巻 1 号 p. 3-22
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/11/30
    ジャーナル フリー
    ハンセン病はWHOの多剤併用療法の導入により、現在では「治る病気」として認識されるに至った。化学療法の普及と日本国内の新規患者の発症率から、ともすれば安易に考えられがちであるが、ハンセン病をサイエンスの観点から見た時、その重要性は極めて高い状態にある。ハンセン病及びらい菌を取り巻く基礎医学は、今尚未開発のまま取り残されている重要課題が山積みされている。ここでは、基礎医学上の最近のトピックスを紹介したい。
  • 佐藤 元, Janet E. Frantz
    2005 年 74 巻 1 号 p. 23-41
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/11/30
    ジャーナル フリー
    米国連邦政府は1905年にハワイに施設を設置し、ハンセン病の調査・治療を目的として患者を入所させる権限を医務総監に付与した。続く1917年には国立癩療養所の設置、医務総監による強制入所権限、療養所勤務者に対する危険手当が立法化され、1922年にルイジアナ州カービルで療養所の運営が開始された。プロミンのハンセン病への応用は1941年に療養所で開始されて徐々にその有効性が報告されたが、同時期に制定された公衆衛生法(1944)は強制入所権限を含み、基本的に旧法を継承した。一方、軽快退所基準は改定され、感染期にある患者でも一定の条件を満たせば退所が可能となった。その後1950年代になり、入所者を原則的に退所・社会復帰させる方針が掲げられたが、患者団体等の反対で十分な効果は得られなかった。強制入所が法律から削除されるのは1985年、療養所が長期入院療養者の受入を正式に停止したのは1997年であった。
  • 儀同 政一
    2005 年 74 巻 1 号 p. 43-48
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/11/30
    ジャーナル フリー
    新規フルオロキノロンWQ-3345およびWQ-3402の抗らい菌活性をBuddemeyer法とヌードマウス足蹠法で検討した。Buddemeyer法では、RFP>WQ-3402>sparfloxacin(SPFX)>gatifloxacin(GFLX)>WQ-3345>levofloxacinの順で、WQ-3402の抗らい菌活性はSPFXを凌ぎフルオロキノロン中最強であったが、WQ-3345はGFLXより弱かった。他方、ヌードマウス足蹠法ではWQ-3345とWQ-3402は何れも20mg/kg投与でらい菌増殖の不完全抑制を示すに留まった。さらに、Buddemeyer法で抗らい菌活性の強かったWQ-3402を50mg/kgに増量してヌードマウス足蹠法で検討したところ、20mg/kg投与の場合と同様に不完全抑制を認めたに過ぎなかった。以上の成績よりWQ-3402は、Buddemeyer法では強いin vitro抗らい菌活性を示すものの、ヌードマウス足蹠法でのin vivo抗らい菌活性はSPFXのそれに比べては著しく劣ることが明らかになった。
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