日本ハンセン病学会雑誌
Online ISSN : 1884-314X
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ISSN-L : 1342-3681
81 巻 , 1_2 号
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原著
  • 尾崎 元昭, 友田 政和
    2012 年 81 巻 1_2 号 p. 135-143
    発行日: 2012/04/01
    公開日: 2012/09/28
    ジャーナル フリー
     ハンセン病の夫婦感染例を報告した。初発したのは夫で、40歳台に下腿の知覚障害が生じ、72歳(1989)から右手の腫脹と発赤、次いで四肢の多発性紅斑と知覚障害が生じてハンセン病と診断された。反応期のBL型として治療中の1993年に妻(71歳)の右前腕に紅斑が現れ、夫の受診時に診察を受けてBT型と診断された。結婚生活は40年を超えていて、夫婦に血縁関係はなく、他には家族内感染者はなかった。臨床経過から夫より妻への夫婦間感染と診断した。日本の報告では、新患の夫婦間感染例の頻度は1%前後であった。世界的に、夫から妻へ感染する例が多く、多菌型の配偶者から感染して少菌型で発症する傾向があり、今回の夫婦例もこの傾向に一致していた。夫婦間感染の定義、発生頻度、発症要因、成人間感染について考察した。
ハンセン病世界情勢
  • 森 修一, スマナ バルア, 鈴木 幸一, 石井 則久, 四津 里英
    2012 年 81 巻 1_2 号 p. 145-154
    発行日: 2012/04/01
    公開日: 2012/09/28
    ジャーナル フリー
     世界のハンセン病の疫学は各国の保健担当の部署から世界保健機関(WHO)に報告される。報告されたデータはWHOによってまとめられ、速報的に週間疫学記録(weekly epidemiological record: WER)に掲載される。2011年初頭のデータが2011年9月にWERに掲載された(WER (No36) 86: 389-399, 2011)。現在、WHOにより行われている「ハンセン病による負荷のさらなる軽減のための強化された世界戦略(2011年 − 2015年)」は新規患者における第2級障害の患者の減少を指標として遂行されている。国内や国際機関の協力による継続的なハンセン病制圧計画の結果、ハンセン病の発生は世界的に減少している。今後は合併症や後遺症の管理を向上させ、そして地域の病気に対する意識を高めることによって人々が病気の初期に診断に訪れるようにし、ハンセン病による負荷を減少させることが必要である事などが述べられている。
その他
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