学齢期の成熟度を把握するために, PHV年齢および初潮年齢予測の妥当性を検討した。A女子短大の1年の学生を対象に, 後方視的に身長と体重の縦断的資料を得, さらにアンケート方式により出生時身長, 体重, 歩行開始年齢, 初潮年齢の資料を得た。得られた資料からPHV年齢を決定し, そして, 身長, 体重の出生時から小学1年までの発育量を求めた。PHV年齢および初潮年齢とアンケートより得られた予測変量に成り得る可能性のある項目, 出生時身長, 体重, 歩行開始年齢, 身長, 体重の発育量との関係を分析, 検討した結果, 以下のように結論された。
つまり, PHV年齢および初潮年齢予測には, 歩行開始年齢, 身長の発育量, 体重の発育量の3変量が, ここで取りあげた変量の中では有効かと考えられるが, これらの予測変量を用いて決定された予測方程式の精度は予測には十分なものではなかった。
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