2010 年の iPad の登場以来, たくさんの App が開発されている。著者は, iPad を利用して, 高次脳機能障害の分野への様々な臨床応用を試みてきた。この論文では, 著者の経験から様々な iPad の活用法を紹介した。
1. 病状説明にiPad を利用すると, 互いの顔を見ながらの会話が可能となる。
2. 様々な動画の保存媒体として iPad を利用すると, モバイル型のビデオモニターとして, ベッドサイドで動画をみることが可能となる。
3. データベース App として, FileMaker Go 13 を利用すると iPad でデータベースの操作が可能となる。
4. その他の活用法の紹介。iPad は, Talking Aid, 失語症のスクリーニング器具, 失語症の訓練器具, 嚥下障害の説明器具, 角度測定器具, 半側空間無視のチェック器具などにも利用可能である。
5. iTunes Store や Yahoo! JAPAN を利用した App の探索方法を紹介した。
抄録全体を表示