日本健康科学学会誌
Online ISSN : 2436-6242
Print ISSN : 0911-7024
40 巻, 2 号
日本健康科学学会誌
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  • 野地 有子, 野崎 章子, Julia Puebla FORTIER, Rear Admiral Felicia COLLINS, Juli ...
    2024 年40 巻2 号 p. 39-46
    発行日: 2024/06/20
    公開日: 2024/06/20
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】 本研究班(nGlobe) が開発した病院・ 看護の国際化ガイドライン(nGlobe ガイドライン2022)と全米 CLAS(文化的・言語的に適切なサービス)基準 2000 の比較検討により、 病院における文化や言語の違いによる医療格差の解消に関するガイドラインの導入および評価について、示唆を得ることを目的とした。 【方法】 2024 年 3 月、ワシントン D.C. にある米国保健福祉省マイノリティ・ヘルス局を訪問し、対面による検討会を開催した。出席者は、 ガイドラインと標準の開発研究者と普及・運用の専門家であった。nGlobe ガイドラインの紹介を行い、日米比較を通して意見交換を行った。 【結果】 用語の定義、 普及に関するコンセプトの日米の特徴、 保健医療専門職の教育、 ガイドライン評価の 4 点について意見交換を行った。全米 CLAS 基準では、 文化に関連する用語の定義とその関連性が図示されている。患者中心の医療(PCC)は、 ガイドライン普及に役に立つ概念であり、 日本では PCC は専門職連携と相まって広く受け入れられている。保健医療専門職の教育のために、CLAS によって工夫された教育キットが開発され、 ウェブでの使用と実践研修が提供されている。実践研修前後に能力アセスメントが行われ、 短期間でも能力構築が観察されており、 継続的な研修の必要性が述べられた。最後に、 病院組織が全米 CLAS 基準を採用することを決定する重要な要因として、リーダーシップによる支援があげられた。 【結語】 日本において、nGlobe ガイドラインの普及と導入時評価を行うにあたり、24 年を経過したCLAS の開発とイノベーションを参考に、 わが国の病院、 患者、 社会に適した導入方法を検討し、文化や言語の違いによる医療格差の解消に役立てていきたい。
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