日本健康科学学会誌
Online ISSN : 2436-6242
Print ISSN : 0911-7024
41 巻, 3 号
日本健康科学学会誌
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • 松﨑 美枝, 遠藤 伸子, 久保田 美穂, 大沼 久美子, 松本 剛, 須藤 さくら, 夏目 実鈴
    2025 年41 巻3 号 p. 133-148
    発行日: 2025/12/01
    公開日: 2025/11/14
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】本研究は、ICT 環境を活用し、朝の健康観察の情報を即時に回収・自動集計することで、 生徒の心身の健康課題の早期発見や早期対応を可能にするアプリを開発し、 その有用性を検討することを目的とした。 【方法】高等学校 3 校の生徒 429 名を対象に、 朝の健康状態を Microsoft Forms で入力してもらい、その情報を自動で集計・可視化・共有できるアプリを Power Apps で開発した。アプリの使いやすさや有用性を確認するため、 生徒・養護教諭・学級担任に事前と事後のアンケート調査を行い、評価を行った。 【結果】アプリは出欠・体の状態・心の状態を把握でき、アラート機能により心身の課題を持つ生徒の早期発見・対応が可能となった。教職員からは、心身の健康問題やいじめ・不登校等の兆候の把握にも有用との評価が得られた。 【結語】本アプリは健康観察の効率化と心身の健康課題の早期発見に有用なツールであることが示された。さらに教職員の業務負担軽減にも寄与する可能性が確認された。
  • ~助産師と受講者の満足感からみた課題~
    村井 美俘
    2025 年41 巻3 号 p. 149-159
    発行日: 2025/12/01
    公開日: 2025/11/14
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】「産後の健康教育」についての実施・受講状況を調べるとともに、 その実施者である助産師と受講者が「産後の健康教育」の実施内容について満足しているかを調べることを目的とする。 【方法】調査は医療系大学教員の同僚や実習病院における自記式質問紙により実施した。助産師 62 名と出産経験のある女性 333 名を分析した。調査項目は年齢、「産後の健康教育」の実施及び受講の有無とその理由、「産後の健康教育」についての「満足」、「不満足」、「満足・不満足の理由」とした。  調査の結果は単純集計を行うとともに、「満足」、「不満足」の状況については、Fisher の正確確率検定を行い分析した。  本研究は国立大学法人宇都宮大学のヒトを対象とした研究に関する倫理委員会の承認を得て実施した(2022 年 7 月 8 日 H22-0053 番)。 【結果】出産経験のある女性 333 名のうち、「産後の健康教育」を「受講」していた受講者は 30 代~ 70 代の 55 名(16.5%)であった。受講内容に関しては、47 名(85.5%)が「満足」、7 名(12.7%)が「不満足」、1 名(1.8%)が「未回答」であった。  次に、 助産師 62 名のうち、40 代以上の 17 名(27.4%)が「産後の健康教育」を実施していた。「産後の健康教育」を実施していた 17 名のうち、4 名(23.5%)は実施内容に「満足」していたが、11 名(64.7%)は「不満足」であった。「不満足」の理由は 9 名が記載しており、「フォローができていない」、「時間がとれない」に関する内容の回答が多くみられた。 【考察】助産師による「産後の健康教育」の実施は、出産に伴う来院、入院という限られた時間内での関わりであるが、 受講者の 85%以上が満足していたのに対し、「産後の健康教育」を実施した助産師の 64.7%が「不満足」と回答しており、産後の健康教育」の内容に関しての受け止めが助産師と受講者では異なる事が明らかになった。さらに助産師の回答結果から、「産後の健康教育」の継続性が課題であることが示唆された。
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