【目的】「産後の健康教育」についての実施・受講状況を調べるとともに、 その実施者である助産師と受講者が「産後の健康教育」の実施内容について満足しているかを調べることを目的とする。
【方法】調査は医療系大学教員の同僚や実習病院における自記式質問紙により実施した。助産師 62 名と出産経験のある女性 333 名を分析した。調査項目は年齢、「産後の健康教育」の実施及び受講の有無とその理由、「産後の健康教育」についての「満足」、「不満足」、「満足・不満足の理由」とした。
調査の結果は単純集計を行うとともに、「満足」、「不満足」の状況については、Fisher の正確確率検定を行い分析した。
本研究は国立大学法人宇都宮大学のヒトを対象とした研究に関する倫理委員会の承認を得て実施した(2022 年 7 月 8 日 H22-0053 番)。
【結果】出産経験のある女性 333 名のうち、「産後の健康教育」を「受講」していた受講者は 30 代~ 70 代の 55 名(16.5%)であった。受講内容に関しては、47 名(85.5%)が「満足」、7 名(12.7%)が「不満足」、1 名(1.8%)が「未回答」であった。
次に、 助産師 62 名のうち、40 代以上の 17 名(27.4%)が「産後の健康教育」を実施していた。「産後の健康教育」を実施していた 17 名のうち、4 名(23.5%)は実施内容に「満足」していたが、11 名(64.7%)は「不満足」であった。「不満足」の理由は 9 名が記載しており、「フォローができていない」、「時間がとれない」に関する内容の回答が多くみられた。
【考察】助産師による「産後の健康教育」の実施は、出産に伴う来院、入院という限られた時間内での関わりであるが、 受講者の 85%以上が満足していたのに対し、「産後の健康教育」を実施した助産師の 64.7%が「不満足」と回答しており、産後の健康教育」の内容に関しての受け止めが助産師と受講者では異なる事が明らかになった。さらに助産師の回答結果から、「産後の健康教育」の継続性が課題であることが示唆された。
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