【目的】本研究の目的は、筋力トレーニングプログラム前後で移乗動作時の膝関節角度を記述的に報告することを目的とする。
【方法】対象は看護系大学生 23 名(男性 4 名、 女性 19 名、 平均 19.0±0.6 歳)とした。対象者は 3 か月間、 筋力トレーニングプログラムを実施し、 トレーニング前後で移乗動作時の関節角度を評価した。移乗動作は、 水平移動介助動作および端座位から立位への介助動作を設定し、VisionPose を使用して骨格情報を解析した。Knee 関節を含む複数の関節角度を測定し、Wilcoxon 符号付き順位検定および Friedman 検定を用いて移乗前・中・後の比較ならびにトレーニング前後の比較を行った。有意水準は 5%とした。
【結果】3 か月間の筋力トレーニングにより、 参加者の運動頻度はトレーニング前の 1.1±1.2 回/週から 2.8±1.2 回/週へと有意に増加した(p=0.001)。また、 水平移乗動作時の Knee 関節角度はトレーニング前が 132.74±22.88°であったのに対しトレーニング後が 111.55±34.59°であり有意に低下を示した(p=0.003)。同様に端座位から立位への介助動作時においてはトレーニング前が 129.13±29.19°であったのに対しトレーニング後が 105.90±33.86°であり有意に低下を示した(p=0.004)。両介助動作時において Knee関節角度が低下を示した。一方で、他の部位では有意な変化は認められなかった。
【結論】本研究は、筋力トレーニングプログラムの実施後に、水平移乗および端座位から立位の移乗動作時の膝関節角度の有意な減少と運動頻度の増加が観察された。
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