比較生理生化学
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26 巻 , 2 号
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総説
  • 井原 勇人
    2009 年 26 巻 2 号 p. 47-57
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/07/23
    ジャーナル フリー
      これまで脂肪組織は余剰エネルギーを溜め込むだけの静かな組織と考えられていたが,近年様々な生理活性物質アディポカインを分泌し,体内で最大の内分泌器官として機能することが次第に明らかになってきた。これらアディポカインの産生異常がメタボリック症候群発症の原因の一つと考えられている。我々は,アディポカインのうち肥満と心血管系疾患発症を結びつけるプラスミノーゲン・アクチベーター・インヒビビター1(PAI-1)が,脂肪細胞分化にともない核内受容体型転写因子 PPAR γ によって発現増強すること,また抗酸化ポリフェノール・レスベラトロールが脂肪細胞分化を抑制し,インスリン抵抗性惹起物質レジスチン遺伝子発現を抑制することを明らかにした。
  • 片桐 展子, 重松 康秀, 有井 達夫, 片桐 康雄
    2009 年 26 巻 2 号 p. 58-68
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/07/23
    ジャーナル フリー
      イソアワモチ類の多重光受容系の形態を, 各種連続切片の光顕, 通常電顕, 超高圧電顕写真のトレース図の重ね合わせや, 三次元再構成システム OZ95-VM32と Delta Viewer を用いて立体再構築して以下のような三次元構造を明らかにした。 背眼では, 連続切片(1~5μm 厚さ)の光顕写真から, 光学的レンズが複数のレンズ細胞の集合体であること, 連続薄切切片(0.1μm 厚さ)の電顕写真から, 背光型網膜の繊毛型光受容細胞では軸索が細胞の基部から出ていること, その外節は30~50個の変形した繊毛膜が層状に重なった構造からなる。 繊毛は柄杓形に変形し基部の棒状から上方にいくにつれて扁平化して拡がり著しく表面積を増大していること, 繊毛内部にある9対の微小管は4と5対の2群にわかれて走行することなどを解明した。 皮膚光覚(DP)細胞では準薄切切片(0.2μm と0.4μm 厚)の超高圧電顕写真のトレース図を重ね合わせ, 特異な軸索起始部と軸索の走行を明らかにした。 幼動物の DP 細胞では軸索起始部と軸索の走行について OZ95-VM32と DeltaViewer を用いて三次元再構築像を示した。 DP 細胞を囲む星形筋線維を見いだし, その形態, 筋線維がつくるネットワークの三次元像を示した。 超薄切片(0.1μm 厚)の電子線トモグラフィ法で柄眼の微絨毛型光受容細胞の photic vesicle とゴルジ層板の関係を示した。
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