火内
Online ISSN : 2436-2190
Print ISSN : 2436-0074
最新号
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  • 飯塚 凜人, 池田 幸資, 川井 唯史, 鳥潟 幸男
    2023 年 17 巻 p. 1-4
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/08/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
    国指定天然記念物「ザリガニ生息地」がある秋田県大館市の池内道下地区において,標本により過去のニホンザリ ガニの分布情報を明らかにし,環境DNA の分析でニホンザリガニの現在の生息の有無を推定し,市民によるニホンザ リガニの採集情報,および筆者らによるニホンザリガニの採集により,本種が当地区に現存することを特定した.
  • 荒谷 由季子
    2023 年 17 巻 p. 5-63
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/08/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
    秋田県北部の郷土料理「きりたんぽ」について、江戸後期から現代までの県北部を中心とした日記、新聞等文献資料を収集し、それを時代順に整理し、そこから呼び名と形態の変遷及び発祥と名前の由来、伝説に関する諸説について検証した。  その結果、「きりたんぽ」は100 年以上途切れることなく続いてきた料理で、名前の由来となった「たんぽ槍」は、明治40 年には広く知られていたこと、また今主流となっている「マタギ発祥説」、「冷飯・残飯説」は根拠が薄く、否定せざるを得ないこととなった。
  • —下遠家文書・ 赤坂家系図などから探る—
    虻川 嘉久
    2023 年 17 巻 p. 86-64
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/08/16
    研究報告書・技術報告書 フリー
    『下遠家文書』(№五十三)「義宣公様慶長七年七月中当国江御下国被遊候節…」を解読した。それによると、慶長七年、佐竹氏は常陸から出羽へ国替えとなった。その際、阿仁・比内地方の仕置きには赤坂朝光が先発として、押さえには小場義成が命じられた。これに対し在地の土豪や百姓などによる大阿仁・小阿仁・南比内小森の一揆騒動が起こるが、赤坂氏らによって沈静化される。慶長八年、赤坂朝光や家臣団は二井田村に移った。二井田館が比内地方統治の拠点となったことが推測される。慶長十年、赤坂朝光は十二所に移り、慶長十五年には小場義成が檜山から大館に入城した。その経緯については、『大館市史』などの記述とは若干の相違がみられた。また、比内地方に移入してきた多くの家臣団を確認できた。本稿では㈠赤坂朝光とその配下、㈡忍大隅・川井若狭・近藤六郎兵衛・近藤杢左衛門、㈢部垂給人、㈣長倉衆、㈤保内給人、㈥小場義成とその家中、に分類した。二井田村に居住していた部垂給人は大館に、保内給人は十二所に配置されたことが明らかとなった。
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