明治5年(1872)5月創立された師範学校に,師範生徒実地練習のため附属小学校が設置されたのは,翌6年(1873)1月であった.師範学校はやがて東京師範学校,高等師範学校と順次改称され,21年(1888)9月には附属小学校に尋常中学科(6年制)が,設けられ,附属学校と校名も変更になった.ついで明治27年(1894)に分離独立し附属尋常中学校(5年制)となり,5年後には附属中学校と改称された.所在地は,創立当時はお茶の水(茗渓)の本校内であり,2年後神田一ツ橋に移転,ついで27年(1894)ふたたび本校内にもどり,42年(1909)小石川区大塚窪町に6年前に移転していた本校の敷地内に新築された校舎に移った.
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