人と自然
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最新号
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  • 2021 年 31 巻 p. 1-40
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/04
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    The Funabuseyama Limestone, an exotic limestone block in the western part of the Jurassic Mino Terrane, yields various kinds of Permian foraminifers especially fusulines ranging from the Artinskian to Capitanian. Many microphotographs of fusuline and non-fusuline foraminifers are illustrated to reconsider the foraminiferal information of the Funabuseyama faunas and to compare with the coeval faunas in and outside of Japan. Thirty-one species of Middle Permian fusulines are systematically described. Fusuline faunas in the Mino Terrane, characterized by the component of Acervoschwagerina, Parafusulina japonica, and Yabeina, are similar to most of those in other Jurassic terranes of Japan, but different from those of the Permian terranes of Japan where these three taxa are almost absent.
  • 2021 年 31 巻 p. 41-54
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/04
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    兵庫県養父市には,蛇紋岩で構成される関宮岩体が分 布している.この岩体周辺における近世~近代の石造物 の分布を明らかにするため,兵庫県北部地域の神社の石 造物の観察と帯磁率測定調査を行った.この結果,蛇紋 岩製の石燈籠や狛犬,その他石造物は,江戸時代後期か ら第二次世界大戦終戦までの昭和時代のものが見出され た.現在露出している関宮岩体の蛇紋岩を帯磁率により, H 群,M 群,L 群に区分し,燈籠の石材と対比した結果, ほぼすべての石材がM 群に相当した.これらの石材は, 関宮町の相地川,大屋町の加保坂川,大谷川などで採取 されたと考えられる.
  • 2021 年 31 巻 p. 55-63
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/04
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    Batrachospermum beraense Kumano (Batrachospermaceae, Rhodophyta) is reported for the first time from Sabah, North Borneo, Malaysia. B. beraense from Sabah is characterized by the following combination of features: (i) olive green to blue-green monoecious or dioecious plants that are 2–7 cm high with a diameter of 300–590 μm, more or less dichotomously branched, and mucilaginous; (ii) laterally branched primary fascicles consisting of 7–18 cell-storeys; cylindrical or ellipsoidal fascicle cells that are 4.6–6.1 μm in diameter and 15–30 μm long with numerous short and long terminal hairs; (iii) spherical spermatangia that are 4–7 μm in diameter and are either terminal or subterminal on fascicles; (iv) straight carpogonium-bearing branches, differentiated from fascicles, that are 72–125 μm long, consisting of 8–14 cells, arising from a pericentral cell; (v) ovoidal and indistinctly stalked trichogyne; (vi) single, axial, and spherical to ellipsoidal carposporophytes that are 63–120 μm in diameter and obovoidal carposporangia that are 7.7–11 μm in diameter and 12–18 μm long.
  • 2021 年 31 巻 p. 65-68
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/04
    ジャーナル オープンアクセス
    筆者は2009 年5 月23 日,京都府の巨椋池干拓地の圃場整備済みの水田で鳥類標識調査を実施した際, 農業用水路に落下したケリのヒナ1 羽を発見した.28 日齢と推定されたこのヒナは,水路の底に留まり脱 出できずにいた.水路はコンクリート製のU 字溝であり,幅50 cm,高さ50 cm で両側壁が床面に対し て垂直な形状であった.この観察記録は,農地改変がケリの繁殖活動に影響を及ぼすことを示唆している. また,本論文は農業用水路に落下したケリのヒナに関する初めての観察報告である.ケリの保全に資するた めに,今後は,ヒナの落下事例に関する情報を収集・蓄積すると共に,落下事故の発生する水路の物理的特 徴や,落下要因を詳細に解明する必要がある.
  • 2021 年 31 巻 p. 69-72
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/04
    ジャーナル オープンアクセス
    フグノエCymothoa pulchra (等脚目:ウオノエ科)は,主にフグ類の口腔内に寄生する種であり,こ れまでに9 種(フグ目6 種,スズキ目3 種)の魚類から記録されていた.フグノエがフグ目以外の魚類を 真に宿主として利用しているのか,あるいは偶発的に寄生していただけなのかは定かでなかった. 2016 ~ 2017 年に,伊豆大島において,ブダイCalotomus japonicus (スズキ目:ブダイ科)の口腔 内に寄生していたフグノエ21 個体が採集された.採集されたフグノエには6 個体の抱卵雌が含まれていた ことから,フグノエがブダイを真に宿主として利用して繁殖していることが明らかとなった.
  • 2021 年 31 巻 p. 73-92
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/04
    ジャーナル オープンアクセス
    山陰海岸東部に位置する京都府京丹後市の海岸域にお いて,2015 年4 月から2017 年2 月にかけ,海岸植物 28 種の生育状態を毎月観察・記録した.観察した海岸 植物を海浜植物(ハマアオスゲ,コウボウムギ,コウボ ウシバ,ビロードテンツキ,ケカモノハシ,オニシバ, ハマエンドウ,イソスミレ,アナマスミレ,ハマハタザオ, オカヒジキ,ツルナ,スナビキソウ,ハマヒルガオ,ウ ンラン,ナミキソウ,ハマウツボ,ハマベノギク,ハマ ニガナ,ネコノシタ,ハマゼリ,ハマボウフウ,ハイネ ズ,ハマゴウ),海岸崖地植物(タイトゴメ,ハマボッス), 海岸草原・林縁生植物(トウテイラン,ハマウド)に区 分し,各種の展葉,開花,種子散布などの時期を示した.
  • 2021 年 31 巻 p. 93-97
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/04
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    三田市有馬富士自然学習センターでは2017 年6 月から2019 年11 月まで,兵庫県立有馬富士公園にお いて子ども向けの虫とりたいけんプログラム「あさムシ!」を計38 回実施し,延べ1,759 人が参加した. また「あさムシ!」のプログラム内で318 種3,290 個体の昆虫及びその他の生物を確認することができた. 確認された昆虫の中には,昆虫相調査経験のある大人による昆虫相調査では未確認だった種が48 種も含ま れており,その地域の昆虫相を把握する手法の一つとして,継続的な一般参加型プログラムの実施及び記録 の有効性が明らかとなった.
  • 2021 年 31 巻 p. 99-115
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/04
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    日本で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が確認された2020 年1 月から感染者数の増 大を経て小康状態に至った2020 年6 月下旬までの期間における,兵庫県下の97 館の博物館の臨時休館状 況と再開館後の感染症対策項目について,各館のホームページとソーシャルネットワーキングアカウント上 の情報を元に調査した.結果,臨時休館開始日は最も早い館で2 月26 日,最も遅い館で4 月24 日であり, 4 月7 日から4 月24 日に休館を開始した館が56 館と最も多かった.臨時休館日数は,最短で21 日,最 長で120 日,46 ~ 60 日間休館した館が32 館と最も多かった.再開館後の感染症対策項目で多くの館が 実施していたものは「マスク着用」,「体調不良・発熱する方の入館拒否」,「入口等でのアルコール手指消毒」, 「入館時の連絡先聴取」,「ソーシャルディスタンスの呼びかけ」,「混雑時の入場数制限」,「検温」だった.
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