保健師教育
Online ISSN : 2433-6890
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活動報告
  • ―倫理的葛藤事例を用いたケースメソッドの教育的有用性―
    市戸 優人, 本田 光, 田仲 里江, 近藤 圭子, 喜多 歳子
    原稿種別: 活動報告
    2022 年 6 巻 1 号 p. 71-79
    発行日: 2022/05/31
    公開日: 2022/06/11
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    目的:公衆衛生看護学臨地実習のオリエンテーションにおいて実習態度の留意事項の教育として実施したケースメソッドの教育実践を記述し,学生の評価から教育的有用性を検証することを目的とした.

    方法:4年次学生28名を対象に,倫理的葛藤場面を描いた事例を用いたケースメソッドによる教育を実施した.終了後の評価アンケートで教育的有用性を評価した.

    結果:教育目的の到達度として,「事例における倫理的葛藤について多角的な視点で捉えることができた」の平均値は4.68±0.48と高かった.教育的有用性として,【物事を多角的に捉える視野の拡大】や【実習に向けたグループダイナミクスの醸成】などが挙げられた.

    考察:ケースメソッドは,倫理的感受性を高め,多角的な視点で考える力と対処力を養うとともに,実習グループ内の関係性を醸成する効果があった.以上より,教育目的に沿った学びを深めることのできる有用性の高い教育方法であったと評価する.

  • 小澤 涼子, 若山 好美, 高橋 彩華, 吉田 礼維子
    原稿種別: 活動報告
    2022 年 6 巻 1 号 p. 80-88
    発行日: 2022/05/31
    公開日: 2022/06/11
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    目的:大学院保健師基礎教育でケアシステムの構築と施策化する能力の獲得を目指した公衆衛生看護学実習の展開と学生の学びを記述する.

    方法と対象:修士課程2年次生で実習単位を修得した6名にフォーカス・グループ・インタビューを行い学生の学びは質的記述的分析を行った.

    活動内容:学生は,実習地のケアシステムの課題を検討し,収集した情報を分析した結果からシステム化と施策化の必要性を判断し結果を共有する会議を行った.学生は,住民の生活と地域に立脚したケアシステム作りを意識し,個を見る視点と地域社会を見る視点を行き来してケアシステムや施策のつながりを見ることを学び,戦略的な合意形成の必要性を学んでいた.

    考察:学生はケアシステムと施策化を検討する過程でこれまでの講義,演習,実習の学びを統合して学んでいた.実習では実践現場と教育機関が共に実習を創り,双方が発展の機会となることを目指した協働が必要である.

  • 植原 千明, 藤村 保志花, 辻 よしみ, 佐々木 純子, 髙嶋 伸子
    原稿種別: 活動報告
    2022 年 6 巻 1 号 p. 89-96
    発行日: 2022/05/31
    公開日: 2022/06/11
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    目的:第1波COVID-19流行下の保健所保健師の活動における学生の学びを明らかにし,第1波COVID-19流行下に実施した公衆衛生看護学実習の効果と今後の課題を検討する.

    方法:2020年度保健師教育課程選択制履修者4年次生13名の実習記録とレポートを質的記述的に分析した.

    結果:感染症保健活動の学びとして,4カテゴリー【コロナに脅える住民の沈静化】【患者に迅速かつ普段通りの対人支援姿勢】【迅速,確実な感染拡大防止】【個から地域を見据えた対応】が抽出された.健康危機管理活動の学びとして,4カテゴリー【医療資源の確保】【情報の一元化による共有と予測】【感染拡大を防止するための適切な人員配置】【通常の保健活動を堅持】が抽出された.

    考察:学生は第1波COVID-19流行下に身を置き,健康危機を感じながらリアルタイムに現実的で具体的な保健師活動を学んでいた.その時にしか学ぶことができない保健師活動を学生に体験させる実習方法を今後も検討する必要がある.

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