本文は磁性流体ダンパ(MRダンパ)の開発およびその 2007年モデル MDXへの適用について述べる.
2001年以降,MRダンパはさまざまな機種に採用されているが,鉄の微粒子(1 - 10μm大)を含む特種なオイル(磁性流体, MRF)と,電流コントロールが可能な電磁ピストンを組み合わせることにより,幅広い減衰力レンジを可能にした減衰力可変ダンパである.
本システムは,その幅広い減衰力変化レンジを生かし,従来タイプのダンパに対してボディコントロール性を向上させると同時に卓越した乗り心地を実現したものである.
本技術は, Active Damper System(ADS)の名称で,スカイフックロジックを基本とした Honda独自のロール,ピッチ,その他数種の高精度減衰力コントロールアルゴリズムと共に 2007年モデル MDXに適用し,結果多くのお客様に満足いただけるより優れた乗り心地とハンドリング性能を兼ね備えることができた.
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