保全生態学研究
Online ISSN : 2424-1431
Print ISSN : 1342-4327
6 巻, 2 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2002 年 6 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    2002 年 6 巻 2 号 p. Toc1-
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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  • 村中 孝司, 鷲谷 いづみ
    原稿種別: 本文
    2002 年 6 巻 2 号 p. 111-122
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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    利根川水系鬼怒川の中流域で1996年に植生調査を行った砂礫質河原のうち,丸石河原代表種が多く生育していた4ヵ所において,1999年および2000年にベルトトランセクト法により植物種の出現頻度と基質タイプを調べ,1996年のデータと比較した.4ヵ所のうち2ヵ所の河原の半安定帯において,カワラノギクやカワラニガナの丸石河原固有種の出現頻度の著しい減少が認められた.3ヵ所の河原においては,砂質の基質の顕著な増加が認められた.シナダレスズメガヤは砂質だけでなく中間および礫質の基質でも増加していた.1996年には100株以上からなるカワラノギクの局所個体群が4ヵ所確認されていたが,2001年には3ヵ所となり,そのうちの一ヵ所では,株数もほぼ10万株から110株へと著しく減少した.基質の変化とシナダレスズメガヤの侵入がカワラノギクやカワラニガナなどの河原固有植物の生育適地を減少させ,すぐにでも保全のための応急的対策が必要なほどに個体群の急激な衰退が起こっていることが示唆された.
  • 一ノ瀬 友博, 高橋 俊守, 川池 芽美
    原稿種別: 本文
    2002 年 6 巻 2 号 p. 123-142
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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    1970年代にバイエルン州で初めて作製された生物空間地図は,その後ドイツの自然保護において,必要不可欠な資料として位置づけられ,ドイツ各地で作製されるようになった.地図作製手順には,当初から大きな変更がないものの,具体的な作業方法は大きな変化を遂げた.一般的だったカラー空中写真にかわり,最も重要な基礎資料として赤外カラー空中写真が利用されるようになった.地理情報システムの活用によって,情報はすべてデジタル化され,コンピュータ上で地図が作製されるようになった.本論では,最新の地図作製方法とその応用について紹介するとともに,我が国における生物空間地図を生かした生物多様性保全のあり方について検討した.
  • 杉村 康司
    原稿種別: 本文
    2002 年 6 巻 2 号 p. 143-154
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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    ヒゴタイは,九州,東海,中国地方に分布するが,全国的に減少が著しく絶滅危惧種に選定されている.しかし,本種に着目した植生学的な研究や保全に関する研究は少なく,保全対策の方向性について具体的な提示はなされていない.日本国内における分布の中心地である阿蘇地方では,自生個体群の保全が十分になされる前にヒゴタイの大規模な植栽が進められている.本稿では,阿蘇地方とその周辺地域におけるヒゴタイの自生地と植栽地の実態と種組成の特徴を明らかにするために,現地調査と既往調査における植生調査の結果を整理した.それに基づき保全の検討を行った.自生地は,絶滅危惧種,満鮮要素の種,草原性の種が多く出現した.一方,植栽地ではヒゴタイのみに重点がおかれた管理がされており,草原性の種は少なく路傍雑草が多く生育していた.現在,阿蘇地方では自生個体群が激減していることを考慮して,積極的に既存の植栽地をヒゴタイの保全に有効利用する必要性があることを指摘した.
  • 安島 美穂
    原稿種別: 本文
    2002 年 6 巻 2 号 p. 155-177
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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    近年外来植物は,旺盛な繁茂や生育地の拡大を通じて,生物多様性の保全における重大な問題を引き起こしている.外来植物を適切に防除するためには,地上部の生育個体だけではなく,埋土種子集団の形成状況を把握し,それを考慮した対策を立てることが重要である.本稿では,これまでに国内でおこなわれた埋土種子集団の研究例をもとに,外来種種子の蓄積状況を整理した.その結果,人為的影響の強い土地利用がおこなわれた履歴のある場所や,流域全体に種子供給源をもつ湖沼などで,埋土種子集団中に高い比率で外来種が含まれる傾向が明らかになった.また種ごとにみると,セイタカアワダチソウやオオアレチノギク,ベニバナボロギクなどは,種子が散布期後の土壌中にのみ多く含まれることから,土壌中での種子の永続性が比較的短いと考えられた.それに対して,メマツヨイグサやシロツメクサ,ヨウシュヤマゴボウ,ナガハグサなどは,種子数の季節的変動が小さかったり,複数地点から種子が検出されたりしており,長期にわたり土壌中に永続することが推察された.大量の種子散布と土壌中での種子の永続による外来種の埋土種子集団への侵入は,時空間的に極めて広範囲にわたり,それは本来の生態系を不可逆的に変化させうる可能性が示された.
  • 原稿種別: 付録等
    2002 年 6 巻 2 号 p. 179-202
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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  • 原稿種別: 付録等
    2002 年 6 巻 2 号 p. 203-205
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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  • 原稿種別: 付録等
    2002 年 6 巻 2 号 p. 206-
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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  • 原稿種別: 付録等
    2002 年 6 巻 2 号 p. 206-
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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  • 原稿種別: 付録等
    2002 年 6 巻 2 号 p. App3-
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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  • 原稿種別: 表紙
    2002 年 6 巻 2 号 p. Cover2-
    発行日: 2002/01/30
    公開日: 2018/02/09
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