保全生態学研究
Online ISSN : 2424-1431
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8 巻 , 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    2003 年 8 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    2003 年 8 巻 2 号 p. Toc1-
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 柚木 秀雄, 高村 典子, 西廣 淳, 中村 圭吾
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 99-111
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    霞ケ浦では沈水植物群落がほぼ完全に消失しているものの, 胡底の底泥中には沈水植物を含む散布体バンク(propagule bank)が残されていることが確認されている. 本研究では, 散布体バンクを活用して湖岸植生帯を再生する自然再生事業の実施箇所の一つである高浜入り「石川地区」において4基の隔離水界を設置し魚を排除するバイオマニピュレーションを行うことにより隔離水界内に散布体バンクから沈水植物が再生するかどうかを調べた. 隔離水界内では設置して2週間後に枝角類動物プランクトンの密度が11あたり500個体以上に増加し, クロロフィルa量が減少した. そして光の透適量が増加した. 隔離水界を設置して1.5ケ月後に枝角類動物プランクトン密度は減少しバイオマニピュレーションの効果はなくなったが, 隔離水界内には沈水植物のササバモ, クロモ, コカナダモ, オオカナダモと浮葉植物のビシが出現した. 沈水植物が消失した湖沼における小規模な再生の方法として, 散布体バンクの活用と魚類を排除する隔離水界の設置が有効であることが示唆された.
  • 西廣 淳, 高川 晋一, 宮脇 成生, 安島 美穂
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 113-118
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    沈水植物がほぼ完全に消失した湖沼である霞ケ浦において, 湖底の土砂に沈水柱物の散有体バンクが含まれている可能性を明らかにするために, 沿岸の漁港や植門の周辺から浚渫された土砂を, 水を溜めることができる実験施設内の面積約23,000m^2, 水深約0-100 cm の範囲にまきだし, 発生する植物を調べた.その結果, 絶滅危惧種であるシャジクモ, オトメフラスコモ, リュウノヒゲモや, 西浦では1990年代に入ってからの分布確認記録のなかったオオトリゲモを含む9種の沈水植物が認められた.沿岸域の湖底土砂中の散布体バンクは沈水植物を含む湖岸植生の再生に活用できることが示唆された.
  • 吉田 正人, 河内 直子, 伸岡 雅裕
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 119-128
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    沖縄島の最大の海草置場は名護市辺野古沖の173 ha, 第二の海草藻場は沖縄市泡瀬沖の112 haであるが,いずれも米軍普天間飛行場の移設や埋め立て計画によって消失の危機にある. これらの開発活動に先立つ環境影響評価には問題点も指摘されており, その監視のためには, 開発サイドから独立した市民による科学的な調査が有効であると考えられる. そこで, 日本自然保護協会は, 2002年5月より, 沖縄県名護市において, 市民参加による海草藻場モニタリング調査「沖縄ジャングサウォッチ]を実施した. 調査では, まず, ボランテイアとして参加した一般市民を対象に,海草の識別方法や調査方法の講習を行ったうえで, スノーケル潜水を利用して, 実際の海草藻場において被度調査を行った.得られた調査データについては,目視による被度判定の個人差を補正し海草各種の分有および被度を解析した.海草は,海岸線からの距離に応じて,種ごとに特徴的な分布を示した.また,辺野古の海草藻場については, 空中写真による分布域の読みとりでは, 実際の分有面積を過小評価していることが判明した.したがって, 米軍飛行場移設にともなう環境影響評価においては, 空中写真に基づいた予測では不十分であり, 現地調査から得られる海草の種ごとの分布および被度の変異も考慮したうえで環境保全措置をとる必要が示唆された.今後の市民参加のモニタリング活動においては, 特定事業の監視のためだけでなく, 赤土流出等の局所的な環境汚染, および温暖化問題等に代表される地球規模の環境変動の影響などを視野に入れた, より広域かつ長期的な調査体制を整えることが望まれる.
  • 中村 太士, 中村 隆俊, 渡辺 修, 山田 浩之, 仲川 泰則, 金子 正美, 吉村 暢彦, 渡辺 綱男
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 129-143
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    釧路湿原の多様な生態系は, 様々な人為的影響を受けて, 劣化ならびに消失しつつある. 大きな変化である湿原の樹林化は, 流域上地利用に伴う汚濁負荷の累積的影響によって起こっていると推測される. 汚濁負荷のうち特に懸濁態の微細粒子成分(ウォッシュロード)は, 浮遊砂量全体の約95%にのぼる. 既存研究より, 直線化された河道である明渠排水路末端(湿原流入部)で河床が上昇し濁水が自然堤防を乗り越えて氾濫していることが明らかになっている. Cs-137による解析から, 細粒砂堆積スピードは自然蛇行河川の約3〜8倍にのぼり, 湿原内地下水位の相対的低下と土壌の富栄養化を招いている. その結果, 湿原の周辺部から樹林化が進行しており,木本群落の急激な拡大が問題になっている. また, 東部3湖沼の中でも達吉武沼流域では, 土壌侵食ならびに栄養足負荷の流入による達吉武沼の土砂堆積, 水質悪化が確認されており, 水生生物の種数低下が既存研究によって指摘されている.ここではNPO法人トラストサルン釧路と協働で, 自然環境漬報の集約にもとづく保全地域,再生地域の抽出を実施している. また, 伐採予定だったカラマツ人工林を買い取り, 皆伐による汚濁負荷の流出を防止し自然林再生に向けて検討をすすめている. 湿原南部には1960年代に農地開発されたあと, 放棄された地区も点在しており,広里地域もその一つである. この地域は国立公園の最も規制の緩い普通地域に位置しており, 湿原再生のために用地取得された. ここではタンチョウの1つがいが営巣・繁殖しており, 監視による最大限の注意を払いながら, 事前調査結果にもとづく地盤据り下げならびに播種実験が開始されている. 釧路湿原の保全対策として筆者らが考えていることは,受動的自然復元の原則であり, 生態系の回復を妨げている人為的要因を取り除き, 自然がみずから蘇るのを得つ方法を優先することである. さらに, 現在残っている貴重な自然の抽出とその保護を優先し可能な限り隣接地において劣化した生態系を復元し広い面積の健全で自律した生態系が残るようにしたい. そのために必要な自然環境情報図も環境省によって現在構築されつつあり, 地域を指定すれば空間的串刺し検索が可能なGISデータベースがインターネットによって公開される予定である.
  • 日野 輝明, 古澤 仁美, 伊藤 宏樹, 上田 明良, 高畑 義啓, 伊藤 雅道
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 145-158
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    大台ヶ原は, 西日本で最大級の原生的な自然林であるが, 近年,更新の阻害や立ち枯れによって, 森林の衰退が著しく, その存続が危ぶまれている. この地域は, 環境省による自然再生事業の対象地として, 森林環境で最初に指定された. 私たちは, 大台が原を構成する3つの主要群落のうちの一つ, ブナ(Fagus crenata Blume)ーウラジロモミ(Abies homolepis Sieb. et Zucc.)ーミヤコザサ(Sasa nippona Makino et Shibata)群落において,ニホンジカ,野ネズミ,ミヤコザサ, 鳥の複合的な実験処理区を設け, 森林下層部の植物群落, 無脊椎動物群集, 土壌などの構造と性質の年変化や季節変化についての定量的なモニタリング調査を, 1997年から行ってきている.また,ニホンジカの密度の違いによる植生と鳥群集の比較調査を行っている.ニホンジカの個体数とミヤコザサの地上部現存量は,現在,需給の釣り合いによって, 平衡状態にあると考えられた. ところが, ニホンジカの除去区では,ミ ヤコザサの地上部現存量はその生産力の高さによって,わずか5年間で最大値にまで回復した. ニホンジカによって食べられなかったミヤコザサはリターとして,ニホンジカによって食べられたミヤコザサは死体や糞尿として土壌にかえり, それが養分として, 再びミヤコザサに吸収される. このニホンジカーミヤコザサー土壌の各要素間の窒素循環の動態についてシステムダイナミクス・モデルを作成した. さらに, このモデルをベースに, ニホンジカ個体数増加と, それにともなうミヤコザサ現存量の減少や枯死木の増加が,樹木実生, 鳥類, 地表節足動物, 土壌動物の個体数や多様性に及ぼす影響を組みこんだ. シカ密度あるいはミヤコザサ現存量の影響は,生物群によってさまざまに異なっており, すべての生物群にとって好ましいニホンジカ密度やミヤコザサ現存量は存在しなかった. 樹木の枯死の減少と天然更新の増加によって森林の再生が最も促進される管理手法を検討した結果, シカの個体数調整と同時に, その主要な餌であるミヤコザサの現存量を減らす必要があることが分かった. 本モデルの予想を応用して, 他の群落も含めた大台ヶ原全体の自然再生についていくつかの提案を行った.
  • 石田 健, 宮下 直, 山田 文雄
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 159-168
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    外来種の駆除が課題となっている生息地の生態系管理の問題点を紹介し今後の課題を議論した. 複数の外来種が生息している場合に, 一方の種だけを駆除すると, 他の外来種が増加して在来の生物群集に新たな影響を与えることが知られ始めており, その事例とモデルを紹介した. 外来種のジャワマングース(Herpesj jabanicus)の駆除事業が実施されている南西諸島の奄美大島では, 別の外来種であるクマネズミ(Rattus rattus)が多数生息するようになっており, 同様の懸念がある. 捕食性外来種の生息密度, 増殖率および食性と, 被食計の生息密度のほかに, それらの生物群集を支える主要な一次生産であり結実の年変動の大きいスダジイ(Castanopsis sieboldii Hatusimaex Yamazaki et Mashiba)の堅果生産量の変動をモニタリングする必要についても紹介した. 最後に奄美大島の森林生態系保全における順応的管理と研究者の役割について, 議論した.
  • 中田 政司, 伊藤 隆之
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 169-174
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    愛媛県上浮穴郡小田町地内において, 緑化が施された大規模ノリ面下部に最近, シマカンギクルDendranthemaindicum 個体群(染色体数2n = 36および2n = 36+1 B,黄色舌状花)が見出された. 緑化現場に出現し周囲に在来シマカンギクの自生地がないことや, 倒伏した茎から不定根を出す性質が中国中南部に広く分布するシマカンギク(細分する見解では変種ハイシマカンギクvar. procumbens)に一致し在来のシマカンギクにはみられない特徴であることから, このシマカンギクは外来のものと推定された. 頭花の変異が大きい別の個体群では, 白色舌状花で頭花の大きい個体の多くが2n = 45の五倍体であったことから, 外来シマカンギクと周囲に自生するノジギクD. occidentalijaponense(2n = 54,白色舌状花)との間で自然交雑が起こり,雑種個体群が形成されていることが推察された. また2n = 38などの高四倍体が観察されることから, 五倍体雑種とシマカンギクとの間で戻し交雑が起こっていることも推察された.さ らに別の個体群では, 白色舌状花を持つ2n = 63の七倍体雑種が1個体見られたが, この個体はシマカンギクの非減数(または倍加)配偶子(n = 36)とノジギクの正常配偶子(n = 27)から生じたものと解釈できる. これにはシマカンギクが花粉親の場合と, ノジギクが花粉親の場合の二通りが考えられ, 前者であるとすれば, 外来種から在来種への遺伝的干渉が起きたことになる. 今回の報告は外来キク属と在来キク属との自然交雑が初めて確認された例と考えられ, 在来ノジギクの遺伝的汚染が懸念される.
  • 松村 千鶴, 雨宮 加奈, 雨宮 さよ子, 雨宮 昌子, 雨宮 良樹, 板垣 智之, 市野沢 功, 伊藤 拓馬, 植原 彰, 内野 陽一, ...
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 175-180
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    Flower visitations by both native and exotic bumblebee species were investigated at 21 monitoring sites in various regions of Japan in the spring and summer of 2002. The investigation was part of a long-term program that has been in progress since 1997 to monitor the invasion of an alien bumblebee, Bombus terrestris L. (Hymenoptera: Apidae). Flower visitation by B. terrestris was ascertained at two monitoring sites, one in Shizuoka and one in Hokkaido, where a large number of colonies of this species have been commercially introduced for agricultural pollination.
  • 浅田 太郎
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 181-182
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 水谷 知生, 鷲谷 いづみ
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 183-185
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 日置 佳之
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 2 号 p. 186-
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 文献目録等
    2003 年 8 巻 2 号 p. 186-
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 8 巻 2 号 p. 186-
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 8 巻 2 号 p. App1-
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 8 巻 2 号 p. App7-
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
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  • 原稿種別: 表紙
    2003 年 8 巻 2 号 p. Cover3-
    発行日: 2003/12/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
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