保全生態学研究
Online ISSN : 2424-1431
Print ISSN : 1342-4327
8 巻 , 1 号
選択された号の論文の20件中1~20を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2003 年 8 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    2003 年 8 巻 1 号 p. Toc1-
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 松田 裕之
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 渡辺 敦子, 鷲谷 いづみ
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 3-9
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,絶滅危惧植物であるカワラノギク(Aster kantoensis)の種子生産に与える花粉親の数と自殖の効果を,人工授粉による実験を通じて検討した.カワラノギクの花粉親の数が増えるにつれて遺伝的多様性が確保され,種子生産が増加した.実験の結果とカワラノギクに関する既知の繁殖生態学的特性をふまえて,播種や実生の導入に基づく個体群復元に資するための人工授粉の応用的手法を提案した.
  • 石川 真一, 高橋 和雄, 吉井 弘昭
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 11-24
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    群馬県内利根川中流域における外来植物オオブタクサ(Ambrosia trifida)の分布状況を調査した結果,県南端に位置する明和町から,県北端の水上町(源流から約30km下流)の範囲において,大きな個体群が30地点で確認され,このうち最大のものは約687万個体からなり,年間約17億の種子を生産していると推定された.またこの30地点はすべて工事現場や採石場周辺などの,人為的撹乱地であった.温度-発芽反応実験の結果,オオブタクサは寒冷地に分布すると,より低温で発芽し,高温では休眠するようになる可能性が示唆された.水上町の個体群と群馬県南部の伊勢崎市の個体群において残存率調査と生長解析を行った結果,オオブタクサは北の低温環境下においても南部と同等かそれ以上の相対生長速度を有していたが,エマージェンス時期が遅くて生育期間が短いため,個体乾燥重量は小さくなった.しかし水上町では,伊勢崎市に比べて個体乾燥重量あたりの種子生産数と残存率および個体群密度が高いため,単位面積あたりでは伊勢崎市より多くの種子を生産していた.これらの結果から,オオブタクサが今後も低温環境下において勢力を拡大する危険性があるとことが示唆され,拡大防止の一方策として,河川周辺における人為的撹乱の低減と,種子を含む土壌が工事車両によって移動することを防止する必要性が提言された.
  • 石井 禎基, 角野 康郎
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 25-32
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    兵庫県東播磨地方の109ケ所のため池の水生植物相の変化を約20年間にわたって追跡調査した.1回目(1979-1983), 2回目(1990), 3回目(1998-1999)の3回の調査を通じて,個々の池では新たに記録される種も少なくなかったが,全体として,大半の水生植物は出現するため池数が大きく滅少していた.ヒシTrapa japonica,オニビシTrapanatans var.japonica,マツモCeratophyllum demersum,ウキクサSpirodela polyrhizaのように水質の富栄養化に耐えられる種の残存率は高かったが,ジュンサイBrasenia schreberiやヒツジグサNymphaea tetragonaのように主に貧栄養水域に生育する種や多くの沈水植物では過去約20年間の残存率は10-35%になっていた.ヒメコウホネNuphar subintegerrimum,フトヒルムシロPotamogeton fryeri,コバノヒルムシロPotamogeton cristatus,ホッスモNajas gramineaは3回目の調査時には確認されなかった.また個々の池における優占度の経年変化をみると,多くの種で低下傾向にあり,消滅への道をたどっている実態が浮かび上がった.各ため池における種の多様度の指標として,浮葉植物・沈水植物・浮遊植物のひとつの池あたりの生育種数を比較した.3回の調査を通じて水生植物の全く見られない池は5ケ所から27ヶ所に増えた.水生植物が見られたとしても1-2種しか見られないため池が多くなり,種の多様度に富んだ池は激減した.水生植物の消滅は,水質悪化とともにため池の埋め立てや改修工事などによってもたらされていた.この結果は,ため池の水生植物のみならず,他の生物部も含む生物多様性全体の危機的状況を示しており,ため池の環境保全が急務であることが明らかになった.
  • 小南 陽亮, 永松 大, 佐藤 保, 齊藤 哲, 田内 裕之
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 33-41
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    孤立化した照葉樹林における樹木個体群の構造変化を知る目的で,鹿児島県大口市にある3.4haの自然林内に設けた0.47haの調査区において1989年と2000年に毎木調査を行った.主要な樹種について樹高1.3m以上の幹を林冠木,亜高木,幼樹の3クラスに分け,サイズクラス別に11年間の幹数変化を分析した.調査区内の全52樹種を合わせた林冠木クラスの死亡率は加入率を上回り,変化率は-1.0%/年であった.最も優占的な高木種であるイスノキ(Distylium rocemosum)の個体群構造に大きな変化はなく,どのサイズクラスにも多数の幹がみられた.イスノキに次いで優占的なカシ類3樹種の個体群構造は1989年にはすでに亜高木クラス幹が少ない状態になっており.2000年では高木クラス,亜高木クラスとも幹数が減少した.また,いずれのカシ類でも幼樹サイズに加入した幹のほとんどは萌芽幹であり,椎樹バンクからの幹加入は極めて少なかった.照葉樹林を構成する主要な種群であるクスノキ科とツバキ科樹種の個体数は維持または増加した.これらの結果から不連続な個体群構造をもつカシ類は個体数を減らす可能性が高いと考えられたが,他の主要な構成樹種については40年以上孤立化が続いた時点でも大幅な個体数減少を予測させる傾向はみられなかった.本研究の結果からは孤立林分特有とみなせる構造や変化は検出されなかったが,低密度種の消失によって全体の種数が減少する兆候はみられた.多くの樹種において種子繁殖に由来する幹の加入が多数みられたことから,調査林分のようなケースでは当該林分が更新のコアとして機能できるうちに周辺の二次林等への侵入・定着を利用して多様性が高い林分の面積を拡大するのが望ましいといえる.
  • 小池 文人, 榎本 哲也, 島田 直明
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 43-49
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    小規模の湧水湿地が散在する丘陵地域に生育するミミカキグサ(Utricularia bifida)とホザキノミミカキグサ(U. racemosa)の地域個体群を調査した.どちらの種においても,生育可能な湿地の密度が高い場合に湿地へのミミカキグサ類の出現頻度が高く,この地域のミミカキグサ類はメタ個体群であることが示唆された.ホザキノミミカキグサがメタ個体群を維持できる限界の湿地密度は半径500m内に3.4個程度であり,ミミカキグサの限界湿地密度は半径100m内に3.1個程度であった.この地域のミミカキグサ類を保全するには,個々の湿地の保全だけではなく,地域の湧水湿地群全体を維持する必要のあることが明らかになった.
  • 村中 孝司, 鷲谷 いづみ
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 51-62
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    鬼怒川中流域の河原における侵略的外来牧草シナダレスズメガヤ(Eragrosis curvula)の分布拡大を,野外調査および発芽実験によって把握した生態的特性にもとづき,モデルシミュレーションによって予測した.発芽実験からは,成熟種子は特別の休眠を持たず,永続的土壌シードバンクをつくらないことが示唆された.実際に河原においては,種子分散直後の8-9月に多くの発芽した実生が認められた.それらのデータにもとづき,格子内の個体群動態を推移行列で記述し,格子間での種子分散パターンについても実測データをもとに記述したモデルによって経年的な分布拡大を予測した.まだ空地の多い侵入初期には,毎年シナダレスズメガヤの占有面積はおよそ3.31-4.14倍に増加することが予測され,およそ10年で全体の50%を占有し,12年で河原一帯を占有することが予測された.河原の固有の植物と生態系に及ぼすシナダレスズメガヤの影響を回避するためには,侵入初期のうちにシナダレスズメガヤを機械的に除去し,礫質の河原を回復させる対策が緊急に必要である.
  • 横溝 裕行, 巌佐 庸
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 63-72
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    絶滅の危険のある個体群に対して保全政策を考えるとき,環境変動による生存率の変動,個体数などの不確実性に対処せねばならない.本研究では,このような不確実な状況下で,どのような保全戦略が最適なのかについて,数理モデルを用いて考察した.生存率に確率的なノイズが加わる個体群を考える.保全努力量を増やせば絶滅リスクは滅らせるが,経済的なコストが伴う.また,個体数調査にもコストがかかるが,個体数をより正確に知ることができ,効果的な保全を行うことができる.そこで,絶滅確率と保全努力や個体数調査の経済的コストの重み付き和を全コストと定義し,これを最小化するような最適な保全・調査努力量を求めた.数理的解析により以下のことが明らかになった.[1]最適保全努力量は中程度の環境変動の大きさで最大になる.[2]環境変動が小さい時は,保全年数が長いほど1年目の最適保全努力量が大きいが,環境変動が大きいと,保全年数が長いほど逆に最適保全努力量が小さくなる.[3]年により個体数が大きく変動する場合や,環境変動が小さい場合に,最適調査努力が大きくなる.
  • 石井 信夫
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 73-82
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    鹿児島県奄美大島で在来種保護を目的に環境省が進めている移入マングース(Herpestes javanicus)の駆除事業について,これまでの経過を紹介した.1996年度から1999年度まで,分布,生息密度,個体数などを明らかにするための調査がおこなわれた.マングースの個体数は1999年時点で5千から1万頭,年増加率は40%と推定され,根絶を目標とした駆除計画が検討された.この計画に基づいて.2000年度から報奨金制度を中心にした駆除が実施されている.これまでの作業により.2002年度までの3年間に9,469頭のマングースが捕獲され,その結果,個体数と生息密度は以前の数分の1に減少したと推測される.しかし,捕獲効率の低下に伴って捕獲努力量が減少し,個体数の低減化は足踏み状態である一方,分布拡大傾向が続いている.今後,捕獲努力量の増大と計画的配分をどのように実現するかが課題である.
  • 安渓 遊地
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 83-86
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    The Chugoku Electric Power Company (CEPC) plans to construct a nuclear power plant with two 137.3-megawatt reactors on Nagashima Island, near Kaminoseki, which borders the Suo-nada Sea in the western-most portion of the Seto Inland Sea National Park, Japan. The natural environment of the Seto Inland Sea, the biggest partially closed water system in Japan, has deteriorated since the 1970s due to the effects of landfilling, dredging, and industrial pollutants associated with the development of industrial complexes. Recently, it was revealed that despite this pollution the biodiversity of the Suo-nada Sea is still exceptionally well conserved. It currently has the best-conserved shallow water maritime biodiversity in Japan. The following rare or endangered species are found near the proposed site: falcons (Falco peregrinus), finless porpoises (Neophocaena phocaenoides), chordates (Branchiostoma belcheri), brachiopods (Discinisca sparselineata), and numerous new, rare, or endangered molluscan species, of which the cornirostrid Tomura cf. Yashima is particularly important. The Japanese government enacted the Environmental Impact Assessment Law in June 1999, and the proposed Kaminoseki Power Plant is the first nuclear power plant in Japan to which this new law applies. Surprisingly, the Preparatory Report published by the CEPC (April 1999) failed to include any of the above species. In March 2000, The Ecological Society of Japan expressed concern regarding the conservation of biodiversity around Nagashima, and demanded a re-assessment (March 2001). Although the Japanese government accepted the project in July 2001, it remains at a standstill owing to the many obstacles facing it, including local landowners who have not agreed to sell their land and a fishing cooperative on nearby Iwaishima Island that has refused to accept compensation for the possible loss of their fishing rights.
  • 横畑 泰志
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 87-96
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    尖閣諸島魚釣島では,1978年に日本人の手によって意図的に放逐された1つがいのヤギCapra hircusが爆発的に増加し,300頭以上に達している.その結果,この島では現在数ケ所にパッチ状の裸地が形成されるなど,ヤギによる植生への影響が観察されている.魚釣島には固有種や生物地理学的に重要な種が多数生息するが,現状を放置すれば島の生態系全体への重大な影響によって,それらの多くは絶滅することが懸念される.この問題の解決は,尖閣諸島の領有権に関する日本,中国,台湾間の対立によって困難になっている.日本生態学会はこの問題に対し.2003年3月の第50回大会において「尖閣諸島魚釣島の野生化ヤギの排除を求める要望書」を決議し,環境省,外務省などに提出した.同様の要望書は2002年に日本哺乳類学会において.2003年に沖縄生物学会においても決議されている.現在は国内の研究者による上陸調査の実施の可否について,日本政府の判断が注目されている.
  • 馬場 繁幸, 安渓 遊地
    原稿種別: 本文
    2003 年 8 巻 1 号 p. 97-98
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 8 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 8 巻 1 号 p. App2-
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 8 巻 1 号 p. App3-
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 8 巻 1 号 p. App4-
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 8 巻 1 号 p. App5-
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 8 巻 1 号 p. App6-
    発行日: 2003/08/30
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
feedback
Top