園芸学研究
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3 巻, 2 号
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総説
原著論文
育種・遺伝資源
  • 大薮 哲也, 菅原 眞治, 矢部 和則
    2004 年 3 巻 2 号 p. 133-136
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    果実の日持ち性を高めるエチレン低感受性因子を有するメロン品種‘キングナイン’および‘O-3’と,本因子を有しない‘キングメルティ’および‘春系3号’について,雄花の開花期間とエチレン生成量および果実の日持ち性を比較調査した.
    雄花の開花期間は,‘キングナイン’と‘O-3’が‘キングメルティ’と‘春系3号’の2倍長かった.雄花からのエチレン生成量は,‘キングナイン’と‘O-3’が‘キングメルティ’と‘春系3号’の2倍多かった.
    以上の結果,エチレン低感受性因子を有するメロンの雄花は,開花期間が長く,エチレン生成量が多い特性が明らかとなった.
  • 曽根 一純, 沖村 誠, 望月 龍也, 野口 裕司, 北谷 恵美
    2004 年 3 巻 2 号 p. 137-142
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    イチゴ栽培において総労働時間の約50~60%を占めている収穫および調製作業の省力化が可能な果房形態特性を明らかにするため,省力化に関わる大果性および果実の大きさの揃いに着目し,選抜指標となる果房形態構成要素を明らかにするとともに,大果で果実の大きさの揃った果実生産が可能な果房形態について検討した.
    1.果重は,着果節間の長さと直径の積(‘着果節間長径’と呼ぶ)および第1節間から果実までの節間長を説明変数とする重回帰式によって説明され,着果節間が太くて長いものが大果となる傾向にある.
    2.果重のばらつきは,着果節間長径の変動係数との間に有意な正の相関がみられ,着果節間の長さと太さが揃っているほど果実の揃いが優れる傾向にある.
    3.大果で果実の大きさの揃いが良い省力型果房を有する品種の育成には,着果節間が太くて長い果梗を持ち,また果梗径および果梗長が揃った‘Pajaro’型の直枝型形質をもつ果房形態が選抜指標となる.
繁殖・育苗
土壌管理・施肥・灌水
  • 岡 一郎, 末 紀夫, 高橋 久幸
    2004 年 3 巻 2 号 p. 149-154
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    トマトの毛管式水耕栽培において,標準培養液に人工海水塩を添加して,塩類処理が果実の糖度と重量に及ぼす影響を調査した.
    3段摘心栽培では,培養液のECが高く推移した区ほど糖度は高く,糖度と果実重量には負の相関が認められた.標準液に2000 ppmの塩類を添加した培養液で栽培を始め,第3花房開花期から標準液補給に変えて培養液のECを低下させた区では,目標に近いBrix 8.5~9.7の糖度が確保でき,全期間塩類を添加処理した区に比べて,果実重量の低下もやや抑えることができた.
    8段摘心栽培では,培養液の窒素濃度を高め,さらに塩類を加えてEC 6 dS・m−1で栽培した区で第1果房からほぼ目標糖度に達し,塩類のみでECを高めた処理区に比べて,上段果房での果実重量の低下も避けることができた.
  • 島 浩二, 後藤 丹十郎, 景山 詳弘
    2004 年 3 巻 2 号 p. 155-160
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    スプレーギクのベンチ栽培において,定植時の養分レベルが生育と切り花品質に及ぼす影響を調査するとともに,土壌溶液の養分レベルを指標とした適正濃度範囲を明らかにした.
    総窒素施肥量(267 mg/シュート)に対する基肥の割合を0 %,25 %,50 %,75 %,100 %とした.基肥以外の肥料分については各区とも栽培期間を通じて等分し,摘心時から7日間隔で与えた.さらに和歌山県の慣行施肥方法に準じて施肥を行う慣行区(総窒素施肥量500 mg/シュート)を設けた.
    初期生育は,25 %区および50 %区で最も旺盛となったが,75 %区,100 %区では高濃度障害を引き起こし,抑制された.一方,栽培中期以降の生育は基肥割合にかかわらず良好であり,切り花品質は0 %~100 %区間ではほぼ同様で良好となった.しかし,慣行区では他の区よりも葉が大きく茎が太くなり,切り花品質は低下した.
    以上の結果から,スプレーギクの養分管理においては定植直後の培地中の養分レベルを適正濃度範囲内に維持することが重要であり,生育初期におけるその適正濃度範囲は土壌溶液の硝酸態窒素濃度で50~300 ppm程度であると考えられた.
栽培管理・作型
  • 小池 安比古, 塚越 順治, 井上 知昭, 鈴木 重俊
    2004 年 3 巻 2 号 p. 161-164
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    宿根スイートピー(Lathyrus latifolius L.)の‘ピンクパール’を1~7月に順次播種し育ててきた苗を8月20日に一斉に定植,整枝した後,同時に長日処理(16時間日長)を開始し,最低気温5℃の温度条件下で栽培して,年内開花の可能性を検討した.その結果,いずれの播種時期の苗でも年内に開花がみられ,3月以前の播種時期のものでは,定植当年内に株当たり3本前後の切り花を得ることができた.さらに,早く播種したものほど開花が早くなり,花柄がより長く,花序当たりの花数もより多くなることが分かった.また,播種時期が異なる苗の間で1番花の着花節位に差がみられなかった.
  • 叶 玉紅, 青木 宣明, 古西 尚幸, 加古 哲也
    2004 年 3 巻 2 号 p. 165-170
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    促成ブルーベリーにおけるマルハナバチの有効性や促成開始時期と収穫時期との関連を調査し,早期栽培に有効な品種の選択を試みた.促成栽培により開花日や収穫期が早くなり,またマルハナバチ放飼により,結果率は高くなった.ただし,品種や促成開始時期の違いにより,結果率に差が認められた.GA3処理は‘Northland’より‘Tifblue’において結果率の向上に効果が認められた.しかし,GA3処理区はマルハナバチ放飼区に比較し,収穫期が遅延し,果粒重も劣った.2月下旬からの促成栽培において,ノーザンハイブッシュブルーベリーおよびハーフハイブルーベリーの極早生から中生品種は,5月に収穫が可能であり,促成栽培に利用できると考えられる.なおその場合,マルハナバチは花粉媒介昆虫として有効であることが示唆された.
  • 米本 仁巳, 奥田 均, 高原 利雄
    2004 年 3 巻 2 号 p. 171-173
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    樹勢の異なる4種の台木に接木した極早生ウンシュウミカン‘山川早生’を裸地およびシートマルチ栽培した場合の生育および果実品質を2000年(12年生)~2002年に比較調査した.
    幹周,樹冠容積および収量は裸地区,マルチ区ともにシイクヮシャー台>トロイヤーシトレンジ台>ラスクシトレンジ台=カラタチ台であった.果実品質では,Brixはシイクヮシャー台のみが低くその他の台木間に有意差はなかった.酸含量についても台木間で有意差は認められなかった.以上のことから,カラタチより強勢で品質低下のないトロイヤーシトレンジが極早生ウンシュウミカン‘山川早生’の裸地およびマルチ栽培での台木として有望と思われた.
  • 飛川 光治
    2004 年 3 巻 2 号 p. 175-178
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    ミツバチによる受粉がナスの収量,上物率および形状不良果率に及ぼす影響をマルハナバチによる受粉と比べて促成栽培で検討した.その結果,ミツバチ受粉では収量は同等であったが,上物率は低く,形状不良果率は高かった.形状不良果は稔性花粉が少ない時に発生し,1やく当たり稔性花粉重が0.6 mg以上になると,不良果率は減少してマルハナバチ受粉と同等になった.
    最低気温を18℃で管理すると1やく当たり稔性花粉重は0.6 mg以上になった.
  • 鈴木 敏征, 辻 博美, 森川 信也, 吉田 建実
    2004 年 3 巻 2 号 p. 179-182
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    台木品種の違いが,‘水ナス’の果皮と果肉の硬さに及ぼす影響について検討した.台木品種として,‘トレロ’,‘ヒラナス’および‘AE-RS01’を供試した.果実赤道部より直径19 mm厚さ10 mmの果皮付き試験片を調整し,直径1.5 mmφのディスク状の感圧軸を果皮側および果肉側から貫入速度20 mm/minで貫入させた.
    果皮側貫入および果肉側貫入のいずれの試験結果からも,‘トレロ’を台木として生産された‘水ナス’の果実の果皮および中果皮は硬くなることが明らかとなった.果肉の硬さについては,貫入方向によって結果が異なった.供試した台木品種の中では,‘トレロ’が穂木の生育を最もおう盛にする台木であり,‘水ナス’では草勢が強くなる台木を利用すると果皮および中果皮が硬くなると考えられ,台木品種選定時には注意を要すると考えられた.
  • 佐藤 卓, 森田 健太郎, 池田 英男, 古川 一, 飯村 裕史, 小湊 正幸
    2004 年 3 巻 2 号 p. 183-186
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    トマトの小葉を50 %摘除することによって,蒸散を抑制し,蒸散流を変化させることで,尻腐れの発生にどのように影響するかを調査した.その結果,摘葉によって尻腐れが発生しやすいとされている‘NDM0112’および尻腐れが発生しにくいとされている‘Summer Kiss’ともに尻腐れ果発生率が有意に減少した.両品種とも,1単位園試処方培養液を施与した個体は,1/2単位園試処方培養液を施与した個体よりも高い尻腐れ果発生率を示した.また,正常果の数および生体重に対する,摘葉による影響は認められず,収量の低下はなかった.
  • 田村 晃
    2004 年 3 巻 2 号 p. 187-190
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    冬期寡日射条件下において,ホウレンソウとコマツナの糖およびビタミンC含量と栽培期間中の最高,最低および平均気温との相関関係を解析した結果,両作物の上記成分含量は収穫前10日間の最低ないしは平均気温の影響を大きく受けることが明らかになった.
    両作物ともに収穫前10日間の平均最低気温が5~20℃の範囲では糖含量が1 g・100 g−1FW以下,ビタミンC含量が50~70 mg・100 g−1FW以下で低いが,これに対して5℃以下の範囲では両作物の上記成分含量が直線的に上昇した.例えば,平均最低気温が5℃から−5℃に低下すると,両作物葉身の糖含量は約1 g・100 g−1FWから約5 g・100 g−1FWに直線的に上昇した.また,平均最低気温が5℃から−5℃に低下すると,両作物葉身のビタミンC含量は50~70 mg・100 g−1FWから約175 mg・100 g−1FWに直線的に上昇した.このことから,収穫前10日間の最低気温を−5℃程度で管理すると,糖とビタミンC含量の高いホウレンソウとコマツナを生産することができると考えられた.
  • 安 東赫, 池田 英男
    2004 年 3 巻 2 号 p. 191-194
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    ニラの水耕における条件を調べるため,培養液(大塚ハウス肥料A処方)のpHを4.5,5.5,6.5,7.5の4段階に,濃度を1/4,1/2,1,2単位の4段階に設定して,ニラ苗の生育と刈り取り後の地上部の再生を比較した.その結果,ニラ苗の生育は,pHにはほとんど影響されず,2単位の濃度でのみ抑制された.また,ニラ地上部の再生は,培養液のpH4.5で,あるいは培養液濃度2単位で抑制された.これらの結果から,ニラの水耕に好適な培養液pHは5~7であり,濃度は1/4~1単位であると判断した.
  • 寺林 敏, 浅香 智孝, 戸祭 章, 伊達 修一, 藤目 幸擴
    2004 年 3 巻 2 号 p. 195-200
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    2週間間隔で第1花房開花期から果実収穫終了までの期間,一定量の硝酸態窒素とリンを施与する培養液管理法(定量施与)で,湛液式水耕装置を用いトマト(品種‘桃太郎’)を水耕栽培した.栽植密度3.6本/m2,収穫段数は4段で,7月に収穫を終える春夏作と1月に収穫を終える秋冬作を行った.
    春夏作では硝酸態窒素を50 me/株/週の割合で,リンを20 me/株/週の割合で2週間ごとに施与した区で両養分がほとんど吸収され,3.5 kg/株の果実生産量が得られた.尻腐れ果,乱形果,空洞果の発生も少なかった.一方,秋冬作では,硝酸態窒素の施与量の違いに関わらず,栽培期間を通じ平均して35 me/株/週の割合で,リンは約16 me/株/週の割合で吸収され,2.5 kg/株の果実生産量が得られた.尻腐れ果,乱形果の発生は少なかったが空洞果の発生率が高かった.
    果実生産量,果実品質および養分吸収速度から判断して,培養液を更新せずに一定量の硝酸態窒素とリンを2週間間隔で施与する定量施与管理法でトマトを水耕栽培することが可能であることが明らかになった.
  • 寺林 敏, 丸谷 成, 伊達 修一, 藤目 幸擴
    2004 年 3 巻 2 号 p. 201-204
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    オオクログワイ(Eleocharis tuberosa Roem)の塊茎を5月24日に地表面から7~8 cmの深さに植え付け湛水条件下で栽培し,地上部と地下部の生長量の推移を調査した.株数,茎数はともに7月以降10月まで直線的に急速に増加し,株数は約110株に達した.茎は最大で2 m近くにまで伸長した.
    地下部の調査を8月から行った.ストロン数は9月以降,急速に増加し,11月には約360本に達した.塊茎は10月から11月にかけて急速に増加し,1個の種塊茎から約250個の塊茎ができた.総塊茎重の増加も塊茎数の増加とほぼ同様に推移した.
    種塊茎の植え付け深度を異にして栽培した結果,植え付け深度に関わらず塊茎はほとんどが地表下15 cmまでの層に形成され,地表下7.5 cmまでの浅い層には,小さな塊茎が多数形成された.塊茎を地表下7~8 cmに植え付けた区が,植え付け位置より深いところで大きな塊茎が多数得られた.地表下15 cmの深い位置に植え付けた区では塊茎数が著しく減少した.
発育制御
  • 奥田 延幸, 藤目 幸擴
    2004 年 3 巻 2 号 p. 205-208
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    NFTにおける小ネギの生産安定と品質向上の基礎的知見を得るため,栽植密度がネギの生育に及ぼす影響について調査した.
    植え穴数が36,68,84,116穴のパネル(縦99×横31×厚さ2 cm)を用い,一穴に3植物体のネギを植えて14週間栽培した.その結果,栽植密度が高くなるにつれて葉しょうは有意に細くなり,116穴区では最も細くなった.個体当たりの地上部および地下部の重量は,栽植密度が高くなるにつれて小さくなる傾向を示した.しかし,単位面積当たりの収量は裁植密度が高くなるほど増加する傾向を示し,116穴区(1134個体/m2)では4.3 kgと最も多くなった.
    以上の結果,NFTにおける冬期の小ネギ栽培においては,葉しょう径と収量の観点から,パネルあたり116穴,すなわち1 m2当たりの植穴数を380程度にすることが適切であると考えられた.
  • 森 健太郎, 菅谷 純子, 弦間 洋
    2004 年 3 巻 2 号 p. 209-214
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    温度要因,特に夜間の高温がブドウ果実のアントシアニン生合成に及ぼす影響を明らかにするため,異なる温度条件で生育したブドウ‘黒王’果実を用い,フラボノイド含量,関連酵素活性を調査した.実験は2年間にわたって行ない,温度条件は昼夜25℃恒温区と昼25℃/夜15℃の変温区(2000年),昼夜30℃恒温区と昼30℃/夜15℃の変温区(2001年)とした.果皮のアントシアニン含量は,昼温25℃条件の場合では恒温区で高かったが,昼温30℃条件の場合では恒温区すなわち夜間高温条件で著しく低かった.中間代謝産物であるフラボノール,プロアントシアニンは両年とも恒温区で高く推移した.PAL活性は夜間温度の影響はほとんど受けなかったが,UFGT活性は夜間温度が低い変温区の果実で恒温区より高く,変温区の果実では中間代謝産物よりもアントシアニン蓄積が促進された.
収穫後の貯蔵・流通
  • 藤澤 弘幸, 東中 真一, 高原 利雄, 緒方 達志
    2004 年 3 巻 2 号 p. 215-219
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    比較的新しい中晩生カンキツ数品種を,乾燥予措を施して,あるいは施さずに,温度5 ± 1 ℃,相対湿度85 ± 4 %RHないし>98 %RHの条件で2~3か月間貯蔵し,内部品質や外観の変化を調査した.また,‘清見’を25 ℃に出庫した時の果皮障害防止法を検討した.
    各品種とも,貯蔵により,糖度はわずかに上昇した.酸度は,‘今村温州’,‘はるみ’,‘せとか’,‘はれやか’では大幅に低下し,‘不知火’では若干低下した.‘清見’の酸度は低下しなかった.‘不知火’と‘はれやか’では,乾燥予措を施した場合に,貯蔵中の糖と酸の1果当たり総含量の減少が抑制された.‘はるみ’を除く品種において,乾燥予措により果皮障害の発生が助長された.特に,‘清見’と‘はれやか’では発生率が高かった.貯蔵湿度は内部品質と外観に対して影響を及ぼさなかったが,果実重の減少は高湿度により抑制され,乾燥予措をせずに高湿度で貯蔵した場合には果実重がほとんど減少しなかった.‘清見’は,出庫すると果皮障害が多発したが,出庫時に果皮表面に結露した水滴を拭い取ることにより障害が軽減された.
  • 小宮山 誠一, 古館 明洋, 小野寺 政行, 目黒 孝司
    2004 年 3 巻 2 号 p. 221-224
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/03/15
    ジャーナル フリー
    現地で採取したキャベツのビタミンU含有率は最低値7.0 mg・kg−1~最高値66.2 mg・kg−1の範囲に分布し,平均値は28.9 mg・kg−1であった.各作期別のビタミンU含有率は7月収穫で最も高く,次いで8月,9月,10月収穫の順で低かった.
    ビタミンU含有率は窒素の低栄養条件下で低く,窒素施用量の増加に伴って高まった.また,ビタミンU含有率は緩効性の有機質肥料より速効性の有機質肥料の施用で高まった.さらに,ビタミンU含有率は夏どり作型で高く秋どり作型で低い傾向にあった.また,窒素供給能の高い栽培圃場でビタミンU含有率は高かった.
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