爬虫両棲類学雑誌
Online ISSN : 1883-4493
Print ISSN : 0285-3191
9 巻, 1 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 倉本 満, 宇都宮 妙子
    1981 年 9 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1981/06/20
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    Call structures of two species of rhacophorid frogs from Taiwan, Rhacophorus taipeianus and R. moltrechti, were analyed with a sound spectrograph. The calls of R. taipeianus are long trills with a single frequency band, while those of R. moltrechti show clear harmonics and consist of two phases which differ mainly in pulse repetition rate. Comparisons of call structures suggest that R. moltrechti is closely related to R. owstoni in the Yaeyama group of the Ryukyu Islands, but R. taipeianus has no close relatives in the Islands.
  • ブーニング Tj.デコック, ゴリス R.C., 寺嶋 真一
    1981 年 9 巻 1 号 p. 7-27
    発行日: 1981/06/20
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    マムシ亜科(Crotalinae)の輻射熱受容器(ピット)の神経系について多くの生理学的データが報告されている。今回タイリクマムシAgkistodon blomhoffi brevicaudusの補食行動における熱感覚の生物学的役割を解析し,生理学のデータを補助する新しい行動学的な情報を得たので報告する。この実験では4種の刺激(熱感覚・視覚・嗅覚・触覚)を与える疑似マウスに対し8個体のマムシがどのように反応するかを観察した。4種の単刺激及びその11種の組合せを30回ずつマムシに与えた。これらの人工刺激によって起る捕食行動を生きたマウスの場合と比較した。次に同様な刺激を眼かくしをしたマムシ及びピットに栓をしたマムシについても実施した。捕食行動は,捕食前の休息状態と捕食後のそれとの間が9の相に分けられる。実験結果に基づいて,各相が4種の刺激に対してどのように作用しているかを示す図表を作成した。温熱刺激は覚醒相と摂食相で重要であり.準備相と攻撃相では視覚の補助をするということがわかった。捕食行動のもう1つのシリーズではピット器官は冷又は室温の物体を追跡できないことが判った。このことは,温かい脊景の前にある冷たい物体を知覚し得るというこれまでの文献の主張に反する。このことはまた特殊化したピット器官の知覚機能を人間の温度感覚と同じように説明してはならないことを示している。本報告ではさらにピット器官に分布する三叉神経のいくつかの解剖学的種特異性についても述べた。
  • 深田 祝, 辻井 年光
    1981 年 9 巻 1 号 p. 28
    発行日: 1981/06/20
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
feedback
Top