人間科学
Online ISSN : 2434-4753
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子ども教育学科
研究論文
スポーツ健康科学科
実践報告
  • 江田 佳子, 濱田 やえみ, 太田 美枝子, 楠林 あかね, 辻 利恵, 山下 聖也, 甲斐 宏二, 堀内 公代, 百瀬 俊哉, 村谷 博美
    2023 年 5 巻 p. 20-27
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/03/25
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    第一報で,2021年1月末までにCOVID-19に感染した学生60人の成績を分析し,その結果に基づいて三密(密集や密閉,密接)の回避やマスクの着用,手指消毒,部屋の換気などを呼びかけた。しかし,2021年4月以降,国内感染者の増加に伴い,多くの学生がCOVID-19に感染した。2022年に入ると複数のサークルでクラスターが発生したので,サークル指導者の会議で活動する時の人数制限や,更衣室あるいは寮などでの感染予防策の徹底などを確認した。第二報では,2022年6月30日までの学生感染者825人を対象に,上記感染予防策の効果を検証し,さらにクラスター予防策が有効であったかも検討した。第3波以降の本学学生の感染率は,福岡県20歳住民における感染率より有意に低値であり,初期の成績に基づく感染予防策は現在も有効である。クラスターは4月10日以降に見られなくなったが,6月末に1件発生した。

  • 村谷 博美, 西薗 秀嗣
    2023 年 5 巻 p. 28-33
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/03/25
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    九州産業大学人間科学部は,人を支える人を育てる。そのためには,学生が良好な健康状態を維持することも大切だという認識のもとに,人間科学部1年生の生活習慣を調べた。2020,2021年度に調査を行い,445人から回答を得た。2/3超の学生が習慣的に30分超の運動をしていた。運動習慣を持つ頻度は,スポーツ健康科学科>子ども教育学科>臨床心理学科の順であった。スポーツ健康科学科ではスポーツサークルに所属し,週に5日以上運動する学生が多く,他の2学科では個人で週に4日以内の運動を続けていることが多かった。朝食を毎日摂り,早く寝て,早く起きる学生もスポーツ健康科学科に多く,これらの行動間に有意の関連があったが,通学時間とは無関係であった。すなわち,学生の健康行動は重複しやすく,居住地とは無関係である。これらは,効果的な健康教育を実施し,適切な健康行動を身に付けさせるうえで有意義な情報になる可能性がある。

論文審査・編集委員
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