日本ヘルスサポート学会年報
Online ISSN : 2188-2924
ISSN-L : 2188-2924
4 巻
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  • 渡部 良枝, 水橋 星子, 関根 郁恵, 小澤 久子, 福原 初江, 清水 正雄, 足立 雅樹, 丸山 義明
    2019 年 4 巻 p. 1-6
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/01/11
    ジャーナル フリー

    特定保健指導においてはいかにして受診者の意識を高め、行動目標を維持するかが大事なポイ ントである。受診者自らが考えて、行動目標を記載する生活改善記録表を用いて特定保健指導を行 い、その有用性を検討した。2ヶ月後という比較的早期の介入では、意識変容と行動目標が維持さ れており、体重減少効果も明らかであった。記録表の工夫と早期の保健指導介入は有用である。

  • 橋本 泰央, 小塩 真司
    2019 年 4 巻 p. 7-15
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/01/11
    ジャーナル フリー

    本研究では患者の対人特性と柔道整復師の対人特性に対する患者の認知が患者の参加と満足度に与える影響を検討するため、Street (2001)の言語モデルに基づく4 つの仮説を検証した。78 名の患者(男性21 名、女性57 名、平均年齢56.7 歳)が対人特性を測定するためのIPIP-IPC-J(橋本・小塩、2016)や参加の程度を測定するためのPRCB( Bylund et al., 2010)に回答した。患者の親密性と柔道整復師の親密性に対する患者の認知は患者の参加を媒介して患者の満足度に影響を与えていた。柔道整復師の親密性と支配性に対する患者の認知は患者の満足度に直接影響を及ぼしていた。

  • 上野 雄己, 平野 真理
    2019 年 4 巻 p. 17-24
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/01/11
    ジャーナル フリー

    本研究では個人と集団活動の両者を含むレジリエンス・プログラムを構成し、その効果を検証することを目的とした。調査対象者は首都圏の大学に所属している学生であり、全てのプログラム(1回90 分の計4回)を受講した者を分析対象とした。Sample 1 は53 名(男性11 名、女性42 名、平均年齢18.66 歳、SD=0.73)、Sample 2 は55 名(男性14 名、女性41名、平均年齢18.98 歳、SD=0.97)、Sample 3 は63名(男性25名、女性38名、平均年齢19.11歳、SD=1.86)であり、1回目(Pre)と4回目(Post)に質問紙調査(二次元レジリエンス要因尺度)を行った。分析の結果から、Sample 1 から3 ともに資質的レジリエンス要因では小程度以上(0.43-0.55)、獲得的レジリエンス要因では中程度以上(0.55-0.95)の効果量(d)が得られ、Pre からPost にかけてレジリエンスの得点が有意に上昇したことが示された。以上のことから、異なる対象者に実施したレジリエンス・プログラムにおいて同様な効果が得られ、本研究のプログラムの有用性が確認された。

  • :介護予防事業参加者を対象とした横断研究による検証
    坂本 祐太, 甘利 貴志, 寄持 貴代, 山田 徹, 小野 美奈
    2019 年 4 巻 p. 25-32
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/01/11
    ジャーナル フリー

     目的:地域在住高齢者の5 回立ち上がりテスト(Sit to Stand-5、以下、SS-5)におけるQuality Of Life (以下、QOL)低下のカットオフ値を算出する。方法:一次介護予防事業に参加した65 歳以上の参加者155 名を対象に、SS-5 とEuro QOL 5 dimension の項目で主観的にQOL を評価した。Euro QOL 5 dimension は項目を正常と低下の2 群とした。カットオフ値はReceiver Operating Characteristic曲線のAria under curve (以下、AUC)により算出した。結果:SS-5 のカットオフ値は、それぞれ「移動の程度」で10.0 秒(AUC=0.72)、「普段の活動」で10.0 秒(AUC=0.77)、「痛み/不快感」で8.3秒(AUC=0.77)であった。結論:この研究ではSS-5 のカットオフ値を検証した。SS-5 におけるQOL 低下のカットオフ値は下肢とQOL の関連を示し、運動の動機づけするための具体的な目標値となる可能性が有る。

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