本研究では患者の対人特性と柔道整復師の対人特性に対する患者の認知が患者の参加と満足度に与える影響を検討するため、Street (2001)の言語モデルに基づく4 つの仮説を検証した。78 名の患者(男性21 名、女性57 名、平均年齢56.7 歳)が対人特性を測定するためのIPIP-IPC-J(橋本・小塩、2016)や参加の程度を測定するためのPRCB( Bylund et al., 2010)に回答した。患者の親密性と柔道整復師の親密性に対する患者の認知は患者の参加を媒介して患者の満足度に影響を与えていた。柔道整復師の親密性と支配性に対する患者の認知は患者の満足度に直接影響を及ぼしていた。
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