大学評価・学位研究
Online ISSN : 2434-4427
Print ISSN : 1880-0343
早期公開論文
早期公開論文の2件中1~2を表示しています
  • 渋井 進, 赤川 裕美, 土屋 俊
    原稿種別: 研究ノート・資料
    論文ID: 2022.23001
    発行日: 2021年
    [早期公開] 公開日: 2021/10/14
    ジャーナル フリー 早期公開

    大学機関別認証評価における,政府公表データの利用について検討した資料を提示する。客観的に比較可能なデータを用いて,評価対象となる個別の大学や属性別に分けた複数の大学の,全大学の中での位置づけや経年推移を比較可能な形で可視化することは,評価の透明性・公平性の確保の観点から重要と言える。本報告では,教育成果の状況を把握するための指標として大学が政府に毎年報告して公表されている,医師,歯科医師,薬剤師,看護師の4種類の保健系分野の2017年から2020年の4年間の国家試験合格率を対象に,合格率の度数分布の状況および,国公私立大学別の経年的な推移について可視化を行ない,その動向について分析した。以上をもとに,評価の根拠資料としての利用可能性を中心に考察を加えた。

  • ―公的交付の業績連動モデルと学内の資源配分―
    ツィーゲレ フランク, モルトホルスト リザ, 竹中 亨
    原稿種別: 招待論文
    論文ID: 2022.23002
    発行日: 2021年
    [早期公開] 公開日: 2021/10/14
    ジャーナル フリー 早期公開

    ニュー・パブリック・マネジメントの論理に基づいた,大学に対する成果連動配分はヨーロッパ内外で盛行しつつある。成果連動モデルは,政府から大学への資金配分と大学内部での資金配分の双方に用いられる。この新たな配分法の根拠を理解するには,伝統的な,増分主義と項目会計による配分の欠陥を明らかにする必要がある。一括交付と三本柱モデルは,大学への資金配分モデルにとっての枠組み的なコンセプトとなるものである。この枠組みの中で,算定式配分,目標協定,競争的資金などのツールが用いられる。これらのツールをどう組合せるかで,ドイツでは州による資金交付について3つの型があり,ヨーロッパではさらに若干の交付傾向がある。たとえば,増分主義と成果連動を組み合わせるモデルでは,資金配分のうえで指標に大きな力点を置くことも,あるいは目標協定に見られるような交渉の役割を拡大することもできる。州の配分モデルは,学内全体にわたって影響をもたらす。たとえば大学は,学内の配分で州の配分モデルをどの程度踏襲し,あるいは修正するかを決定することになる。成果連動配分をめぐっては,今日でもなお議論が続いている。しかし,ヨーロッパでは以前の配分方式への巻き戻しはなくなった。資金配分モデルは,包括的なガバナンスの種々の脈絡の一部として理解すべきであり,制度の設計にあたっては,そこにおける相互依存関係を勘案すべきである。

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