前世紀末に始まったICTインフラの急速な拡充は、AIやビックデータ解析の進展を伴いつつIoTやメタバースを現実化させつつある。このような、我々を取り巻く実現しつつある未来都市志向の時代に、企業が持続的に競争優位を維持するためには、DX (デジタル・トランスフォーメーション)とSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の両輪からプロジェクトを多元的に有効にマネジメントすることが求められるだろう。
本稿では、このようなVUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)時代に企業のDXとSXの実現を成功に導くために必要なマネジメント手法として変革プログラムの適切なマネジメントすなわちP2M統合マネジメントが不可欠と考え、その有効性を探究する。さらに、DXとSXの実現におけるプログラムマネジメントにDC(ダイナミックケイパビリティ)、エフェクチュエーションの視座も取り入れた仮説モデルを構築し、モンゴルのスタートアップ企業を対象に定量的調査を実施しそれらの関係性を検証する。
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