専門知識の多くはテキスト型データ(文書・専門書等)として提供されている.しかしながら,テキスト型データを用いて学習しても,知識の繋がりを十分理解することは困難である.知識の繋がりを理解できない,その原因は2つ考えられる.それは,テキスト型データが本質的に有する,構造認知問題と重要度認知問題の欠陥である.プロジェクトは,様々な専門知識が相互に関係しあう場である.プロジェクトで十分な相互理解と知識の共有化を図るには,上記した2つの欠陥を解決する必要がある.そして,知識間の繋がりを提示できる,知識獲得支援システムの構築が必要であると考えた.そこで,本論文ではテキスト型データの知識体系を,知識ネットワークとして明示する方法について議論する.
抄録全体を表示