本研究の目的は、ファミリー企業において事業承継と事業再生を連続して実践するためには、どのようなプロセス要因が必要とされるのかを明らかにすることである。そのために、東北地方において主にビジネス展開を図っているアトツギベンチャー企業の代表取締役を中心とした経営者17 名を対象に、事業承継プロセス要因について問う質問項目、および事業再生プロセス要因について問う質問項目から成るインタビュー調査を行った。
その結果、事業承継プロセス要因は、「経営知識の習得」「サーバント型リーダーシップの発揮」「信頼の獲得」であることが示された。次に、事業再生プロセス要因は、「既存事業の立て直し」「新規事業の創出」「既存事業と新規事業の両立」「多角化経営の促進」であることが示唆された。最後に、これら事業承継プロセス要因および事業再生プロセス要因から構成される「事業承継・事業再生に関する持続的成長モデル」が導き出された。
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