2018年9月6日午前3時過ぎ,枕元の携帯電話の警報音がけたたましく鳴った。北海道胆振東部地震が発生し,道内で初めて,最も高い震度階級である「震度7」が観測された。震源地周辺の町では建物倒壊や土砂崩れ等の甚大な被害が発生した。札幌市内でも観測史上最大の「震度6
1.はじめに
IoT(Internet of Things)や人工知能,ビッグデータといった情報処理技術によって環境,エネルギー,経済,食糧,健康などのあらゆる課題を解決していく社会を意味する「スマー
1.はじめに
近年,太陽光発電,蓄電池など分散型エネルギーリソースの普及拡大により,大規模集中電源から一方向で供給する流れから,分散型電源と共存した双方向で電力を供給する流れが可能となりつつある。さらにIoT(モノのインターネット)技術の発展に伴い,新たなビジネス機会が生
1.はじめに
本稿では,バーチャルパワープラント(VPP)のオペレーションで必要となる通信システムについて述べる。VPPは,主として需要サイドに分散して存在するエネルギー資源(Distributed Energy Resources:DER)を通信で連係・統合制御し,あたかも単一の発電機のように機能
1.VPPシステムの重要な標準化方針の決定
2016年9月,太陽光発電,蓄電池,エアコンなど分散化されたエネルギー機器をネットワークで相互接続することによって一体運用を実現,仮想化された発電機としてエネルギーシステムに組み込むバーチャルパワープラント(以下,VPP)政策について,わが国においてVPP政策
1.はじめに
我が国では,太陽光発電(以下,PV)を中心とする再生可能エネルギーの導入が急速に進んだ結果,余剰電力の発生や周波数調整力の不足,系統電圧の上昇等のさまざまな将来的な課題が提起されている。また,発電事業者,送配電事業者,小売電気事業者等は,インバランス回避や再
1.はじめに
従来の電力需給運用においては,電力需要をさまざまな断面で想定した上で,大規模電源を準備し,時々刻々と変動する電力需要に対応して,“発電量を調整”することで需給バランスを保ち,安定供給を実現してきた。しかし,近年の太陽光発電(PV)や風力発電といった変動電源の
1.背景
太陽光発電の急速な導入拡大を背景に,電力系統において,発電電力量が電力需要を超過する可能性が高まっている。例えば晴天で太陽光の発電量が多く,かつ春や秋など需要が少ないタイミングなどにおいて,供給が需要を上回る可能性がある。電力の需要と供給は常に一致させること
1.MEMS 振動型ジャイロスコープの概要
回転を測るジャイロスコープは,ロボットや飛翔体の姿勢制御,慣性計測などに必須のものである。近年では,MEMSジャイロスコープ技術により,数mm角ほどの超小型かつ低価格のMEMSジャイロスコープが実現されており,ドローンなどの小型航空機の普及などに貢献してい
1.はじめに
視覚情報の入り口として重要な役割を担っている網膜は,層状の構造をしており,最下層部に光電変換を担う視細胞,最上層(角膜側)には視神経へとつながる出力細胞である神経節細胞が位置している。その網膜が何らかの要因で機能不全に至れば失明に至る。国内における失明原因
もともと,線路の点検・工事をする車両には,夜間の作業などでも目立つように黄色が多く使われています。ドクターイエローも,それを引き継いで黄色が用いられています。また,ドクターイエローは原則として新幹線の同一形式の車両を使用しているので,駅に停車している時に一般
1.はじめに
「GPAN(ジーパン)」と呼ばれるイベントをご存知だろうか。かつて,理工系学生が減少する「工学離れ(1)」が新聞やテレビで頻繁に取り上げられた。そんな中,電気工学分野をもっと盛り上げていきたい,という思いから学生が主体となって運営を行っているのが,2012年にスタート
このたび,第12回「でんきの礎」として全4件の顕彰が決定しましたので,その概要をご紹介いたします。
「でんきの礎」(One Step on Electro-Technology)は,歴史的にみて,社会生活に大きな貢献を果たした電気技術の功績を称え,世の中に広く周知することで,多くの方々