私事ですが,2022年3月末に大学を定年退職し若い学生さんとの接触がなくなり,それから半年以上経ち感じますのは,自分がいかに若い人のアイディアで常に刺激を受けていたかということです。研究室に入ってきたばかりの学生さんは,深い専門知識がないので,いつ
1.はじめに
電気エネルギーの有効利活用と低炭素化社会実現へのキーテクノロジーとして,パワーエレクトロニクス装置の担う役割はこれまで以上に大きく,これらを応用した電源の多用化も著しい。とりわけ,新材料/構造パワー半導体デバイスの登場と高速ディジタル制御素子など周辺技術の
1.はじめに
利便性のためにある程度の大きさが必要なテレビやパソコンなどとは異なり,電力変換装置は限りなく小型軽量化を求められる。また,電力は負荷を動作させるために供給されるものなので,電力変換装置での電力消費は限りなくゼロに近づけることが求められる。したがって,電力変換
1.はじめに
電源やインバータといった電力変換回路および電力変換装置の高電力密度化のためには,性質上そのスイッチング動作の高周波化が必須となる(1)(2)。しかしながら,高周波化に関するコストや信頼性との複合的なトレードオフ相関(図1)が高周波化の課題となっている。
1.はじめに
高周波共振形スイッチング電力変換技術は,共振を利用したソフトスイッチングでスイッチング損失を大幅に低減し,商用周波あるいは直流の電力を極めて高い効率で高周波電力に変換する。本稿では掲題の分野におけるこの技術の応用動向を概説する。
1.はじめに
高周波スイッチング電力変換技術は,ソフトスイッチング技術やワイドバンドギャップのパワー半導体の進展により,電力システム等への応用も拡がりつつある。本稿では,高周波スイッチング電力変換技術について,電力システムや産業機器の分野における応用動向を紹介する。初め
1.はじめに
「農業電化」と「農業機械化」は1970年代から1980年代にかけての農業技術開発の主要課題であった。現在の「スマート農業」は,1980年代後半からの急速なGNSS,GIS,RS,ICTの普及に伴い,局所特定作物栽培(Site Specific Crop Management:SSCM),精密農業(Precisi
1.はじめに
2050年カーボンニュートラル実現やSDGs達成に向けた取り組みにより,再生可能エネルギーが注目されている。中でも洋上風力発電は,四方を海に囲まれた我が国において,非常に大きなポテンシャルを秘めている。洋上風力発電による発電量を2030年に10GW,2040年に30~
2030年,空を見上げると,あちらこちらでドローンが飛んでいる。きっと,荷物を運んだり,警備をしたり,子供たちの通学を見守っていたり,緊急用の医療キットを運んでいるのだろう。近い将来,このような風景が当たり前となる社会が実現しているかもしれない。
1.はじめに
植物工場という言葉を聞いたことがある人は多いだろう。植物工場とは,主に気温や湿度などを制御された室内で農作物を育て出荷するというものである。その利点は,天候や季節などの自然環境に影響されることなく安定して農作物を育成できる点である。また,工場内の環境を制御