来年2025年は,(一財)電力中央研究所の創設者 松永安左エ門の生誕150年にあたる。
松永翁は,1875年長崎県壱岐に生まれ,福沢諭吉の「学問のススメ」に感化され,慶應義塾に入塾し,生涯の盟友となる福沢桃介と出会う。その後,福沢桃介に引きずられるよ
1.はじめに
気候変動問題への対策の一つとして,カーボンニュートラル(Carbon Neutral:CN)実現に向け,各国でさまざまな取り組みが進められている。我が国でも2050年のカーボンニュートラル実現に向け,2030年度の温室効果ガス(Greenhouse Gas:GHG)排出量を46%削減するこ
1.はじめに
カーボンニュートラルの実現には,変動性再生可能エネルギー(PVや風力などのVRE〔Variable Renewal Energy〕)発電の大規模導入が必須である。VREの大規模導入は,配電網の混雑や電圧異常の問題を引き起こす。配電系統に接続された需要家の分散型エネルギー資源(Distribut
1.カーボンニュートラルに向けた分散型電源の活用
人間の社会活動により大気中に排出,蓄積された二酸化炭素(Carbon dioxide:CO2)を主とする温室効果ガス(Green House Gas:GHG)はすでに,産業革命以前に比べて地球表面平均温度を1.5℃上昇させている。これにより,世界各地で気象観測記録を超える熱波,干魃,大雨な
1.国際標準化とユースケース
日本で開発した技術が国際標準となることで,国内市場向けに開発した技術を基に,世界市場でもその技術を活用することで優位に立てるため,近年,国際標準化の重要性が高まっている。
ユースケースとは,対象とするシステムのスコープ,ア
1.はじめに
カーボンニュートラル実現に向けて,再生可能エネルギーの活用が注目されている。需要家が設置する太陽光発電装置や,余剰電力を蓄える蓄電池を活用して,電力の供給力,調整力として利用する電力供給調整サービスが検討されている。このようなサービスにおいては,さまざまな
1.はじめに
地震などの自然災害が多い日本では,災害現場での活用を目的としたロボットによる不整地移動について多く研究されている。また,建設や農業用途でのロボット活用においても,不整地移動に関する研究は寄与する可能性がある。このような環境でのロボットの移動制御は,屋内や舗
1.はじめに
飲食は,「衣食住」という言葉にもあるように人間にとって最も大切で,生活の基盤となる行為である。生きるための栄養を摂取するだけではなく,味や香りを通して食べることそのものを楽しむための時間は不可欠だと感じる人々も多いだろう。一方で,塩分,油分,脂質などの摂取