最初に電気学会と私の出会いについて述べ，そこから標題のテーマへと論を進めていきたい。電気学会　倫理委員会から依頼を受け，2017年12月1日，京都大学　吉田キャンパスで倫理委員会特別企画講演「エネルギー問題をめぐる倫理的課題と宗教──持続可能な社会のための指針

1．はじめに

現代社会におけるヒトとモノの輸送において，鉄道輸送は欠かせないものになっている。陸上交通においては，クルマよりも大量輸送が可能なうえ，鉄のレールと車輪による駆動系を採用

1．はじめに

現在，国内エネルギー消費の42％は電気エネルギーで消費され，近い将来その8割がパワーエレクトロニクス（以下，パワエレ）技術を介して利用されると言われている^（1）。また，現在進展しているエネルギー消費の23％を占める自動車などの輸送機器の電動化は，パワエレ器を介

1．はじめに

半導体スイッチングを利用して，電力変換を行うパワーエレクトロニクス（パワエレ）技術が，広く使われるようになって久しいが，近年，SiCやGaNなどのパワー半導体が汎用化されつつあり，パワエレで用いられるコア材料，すなわち軟磁性材料への要求特性も高くなってきてい

1．はじめに

SiC（炭化ケイ素）やGaN（窒化ガリウム）デバイスは，高速スイッチングや高効率を実現し，パワーエレクトロニクス機器の小型化や省エネルギー化に貢献する重要な役割を果たしている。しかし，その高速スイッチング特性により電圧・電流の波形歪みが発生しやすく，回路動作の

1．はじめに

近年，SiCやGaNなどの化合物半導体デバイスの性能向上は目覚ましく，半導体デバイスの低損失化はもちろんのこと，さらにこれらデバイスを有効に活用するための半導体デバイスの高放熱化^（1）や高信頼化に向けた評価法に関する議論^（2）など幅広く研究開発が進められている。これら

1．はじめに

1.1　パワーエレクトロニクス回路

パワーエレクトロニクス回路はワイドギャップ半導体の発展により回路のキャリア周波数の高周波化が進み，さらなる小型化と軽量化が進んでいる^{（1）（2）}。回路全体において，インダクタやトランスなどの磁気受動部品が占める体

1．はじめに

国内の地方においては，過疎化，少子高齢化などの社会課題や，その施策として持続可能な地域社会の実現に向けた健康・人財・産業創出・環境などを考慮したまちづくりを具体化する課題が生じている。一方，都市部の人口集中に対する問題意識が高まっていること，新型コロナウイル

1．はじめに

日本における放送は，1925年3月22日に社団法人 東京放送局（現在のNHK）が，中波帯を用いたAM方式^＊1のラジオ放送（以下，AMラジオ放送）を行ったのが始まりで，2025年に誕生から100年を迎える。AMラジオ放送の開始以降，テレビ放送や衛星放送の開始，放送のデジタ

1．はじめに

かゆみは人間の不快な感覚の一つであり，程度に差はあれど，誰もがかゆみに悩まされた経験があるだろう。虫刺されや汗疹による一時的なかゆみから，アトピー性皮膚炎やアレルギー，あるいは内臓系疾患を原因とする長期的なかゆみに至るまで，かゆみはさまざまな要因や形態で人間

はじめに

東北支部岩手支所は，岩手県内の研究教育機関（岩手大学，一関工業高等専門学校，岩手県立大学）から構成され，その運営は県内の公的機関の支援を受けて活動が行われてい

はじめに

静岡東部支所は，東京支部のなかで最も西部に位置し，静岡県の東部地区（富士川よりも東側の地域）を活動の範囲としている。活動は，地域教育機関と企業が連携し，見学会

電気学会社会連携委員会^（1）は「出でよ電力イノベーター─グリーンとデジタルの先へ─」を2025年3月に上梓した。その概要と委員会の活動を紹介する。

技術報告要旨

論文誌目次

学会だより

求人

編集後記