歴史と伝統の厚みのある電気学会での随想執筆という機会に触発されて,私が関与している核融合の行方をショーケースにして,思いを巡らしてみます。
昨今,核融合・フュージョンエネルギーが世に喧伝されるようになりました。アメリカ国内をはじめとして巨大な
1.はじめに
2010年代に発展した畳み込みニューラルネットワーク(CNN:画像認識向け深層学習)を契機として躍進を始めたAI技術は,2020年代に入り画像からテキストへ,さらにはマルチモーダルな情報へと処理対象を拡大し,認識から生成へ,そしてエージェント機能へと機能的にも変貌を
1.はじめに
SNSの友人関係,ECにおける利用者—商品の対応,交通網,分子構造,電力網・通信網など,人や物の「関係性」を情報として扱う場面が急増している。これらの関係は,ノードとエッジからなるグラフとして自然に表現できる。こうしたグラフデータに対し,高い推論性能を示すの
1.はじめに
演算器を1台の車,プログラム実行空間を市街地に例えると,多数の信号機による停止/発進を繰り返しながら縦横無尽に走行するモデルがCPU,系統信号により停止回数を減らすモデルがGPGPU(General-Purpos computing on Graphics Processing Units),信号のない地下高速を通
1.AIによる消費電力急増
AI,特に基盤モデルや大規模言語モデル(LLM)の社会実装が急速に拡大している一方,それに伴う消費電力の爆発的な増加が喫緊の課題となっている(1)。LLMや基盤モデルはデータセンターのみならず,ロボットや自動車,ウェアラブル機器への実装も期待されており,より低電力
1.はじめに
1.1 生成AIワークロードは「動く標的」である
2026年半ばまでの12 か月間に,主要なオープンソース大規模言語モデル系列(Llama(1),Qwen(2),Mistral,Phi)はいずれも,推論時の演算に実質的な影響を与えるアーキテクチャ変更を導入してきた。すなわち,新しいアテンション方式(グループ化クエリアテンション(3),スラ
1.はじめに
食品産業の生産性は製造業平均より相当に低い水準にとどまっており,人手不足が深刻になっている(1)。その理由として,食品産業において自動化が進んでいないことが挙げられる。食品工場における個々の食品の製造工程には,スライサー,ミキサー,オーブン,フライヤーなどさまざ
1.はじめに
永久磁石が最も使用されているアプリケーションは電動機である。近年,自動車を筆頭としてさまざまな機器の電動化が進むなか,永久磁石の需要も右肩上がりとなっている。
現在実用化されている永久磁石は,金属系磁石であるネ
1.広域機関の発足経緯
電力広域的運営推進機関(以下,広域機関)は,2015年4月1日に発足し,本年4月に創立11年目を迎えました。
2011年3月に発生した東日本大震災においては,大規模電源が被災するなかで,地域間連系線等の容量制約などにより十分な系統運用ができませんでした。そのため,東
1.はじめに
食料の安定供給を支える農業分野は,気候変動,農業従事者の減少および高齢化,作業者不足といった複数の課題に直面している。ビニールハウスなどの中で行う施設園芸では,気候変動の影響をダイレクトに受ける露地栽培と比較して温度や湿度,光,水分などの栽培環境を制御するこ
イベントの概要
2026年4月24日,香川大学微細構造デバイス統合研究センターと四国支部の共催で「微細構造デバイス統合研究センター講演会(Device Seminar)」が香川大学林町キャン
電気規格調査会は7月28日の午後,電気学会会議室にて,令和8年度電気規格調査会規格委員総会を開催し,表彰式(名誉委員の称号授与,功績賞・功労賞の表彰)ならびに議事(令和7・8年度電気規格調査会委員構成,令和7年度電気規格調査会事業報告,令和8年度事業計画報