電気規格調査会とは何かと疑問に思われる方には,JEC(Japanese Electrotechnical Committee)規格の発行元とお伝えすればご理解いただける方も増えるかと思います。また,電気学会誌では「電気規格調査会だより」として,時々記事を掲載しております。
1.はじめに
脱炭素化の進展および電力システムの高度化を背景として,直流(DC)技術は再生可能エネルギー(以下,再エネ),データセンター,電気自動車(EV)をはじめとする電化・デジタル化の拡大に伴い,その重要性を一層高めている。これらの構造の変化により,交流(AC)を前提とし
1.はじめに
マイクログリッドとは,1999年にアメリカの電力供給信頼性対策連合(Consortium for Electric Reliability Technology Solutions:CERTS)が提唱した考え方であり,小規模かつ多様な分散型電源を組み合わせて,特定地域のエネルギー需給を司る電源システムである。近年,世界に
1.はじめに
近年,温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル(Carbon Neutral:CN)の実現や,脱炭素に対する社会要求によって,エネルギーの地産地消の傾向が世界的に加速している。直流配電システムは2050年のCN実現に向けたグリーン成長戦略(1)に取り上げられてお
1.はじめに
再生可能エネルギー(以下,再エネ)の導入拡大が求められるなか,洋上風力発電は我が国における大規模電源として重要性を増している。環境省の推計によれば,開発不適地を除く洋上風力の導入ポテンシャルは約14億kWに達し(1),風況が良好で立地制約の少ない洋上・離島周辺海
1.はじめに
近年のカーボンニュートラル化に伴う再生可能エネルギー(以下,再エネ)の導入拡大は,変動電源であるがゆえに広域で平準化する必要性があることや,ポテンシャルが高いエリアから需要地まで供給するため,長距離の送電が必要となっている。この長距離送電には送電ロスの少な
1.はじめに
直流給電システムにおける電力変換装置は,電力発生(生成)側のみならず,電力消費側およびエネルギー蓄積側に直近として位置しており,システム全体の性能に影響を与える重要な構成要素である。近年ではパワー半導体デバイスや電子材料,ディジタル制御デバイスの飛躍的な性
1.はじめに
持続可能な社会の実現に向け,資源とエネルギーの効率的な利用や低炭素化の促進が一層重要な課題となっている。これに伴い,企業の社会的責任も重視され,SDGs(持続可能な開発目標)に沿った取り組みが広がっている。
各種電力機器の絶縁材料として広く使用されているSF6
1.パワーエレクトロニクス回路と高電圧化
1957年にアメリカGeneral Electric社によって実用化されたサイリスタ(商品名Silicon Controlled Rectifier:SCR)の出現は,パワーエレクトロニクス(以下,パワエレ)の原点として知られている。それまで主役であった水銀整流器や回転機を用いた電力変換ではなく,半導体を用
1.はじめに:未来からやってきた青い救世主
電気工学に携わる皆さんなら,きっと子どもの頃にドラえもんの4次元ポケットに憧れたことがあるでしょう。「どこでもドア」で通勤ラッシュから解放され,「暗記パン」で資格試験を楽々クリア─そんな夢を抱いた方も多いはず。
レイ・カーツワイルが1999年に予測した「2029年の
1.はじめに
電気学会では,会員の方々に学会誌をより身近に感じていただくための新たな会員参加型企画として,2025年度に「電気学会フォトコンテスト」を初開催した。本企画では,研究・教育から社会貢献まで,電気学会に関わるあらゆる場面の写真を募集対象としている。「失敗したけれど
1.はじめに
現行のJEC-2310(交流断路器及び接地開閉器)は2014年に改正されたものであるが,それ以降断路器・接地開閉器の性能,機能に対する要請は一層多様化してきている。また関連する技術調査が実施されており,その内容についてレビューする必要が生じている。一方,関連するIEC規