1.はじめに─継承と感謝
このたび,会員の皆様のご推挙により,電気学会第113代会長を拝命いたしました。1年間,会員の皆様とともに電気学会のさらなる発展のために尽力する所存ですので,なにとぞ,ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
1.本特集の趣旨
電力エネルギーはその高い利便性ゆえにあらゆる方面で人類文明の発展を支え,現在の豊かな社会の形成に大きく寄与してきた。大電流およびそれに関連する高エネルギーを扱う技術は,電力エネルギー分野にとどまらず,産業界から先端科学分野に至るまで幅広く活用されており,持続
1.はじめに
2025年2月に第7次エネルギー基本計画が閣議決定された。計画では2040年度の温室効果ガス排出量を2013年度比で73%削減するという,極めて高い目標が示された。2040年度の電源構成の目標は,再生可能エネルギー:40〜50%,原子力:20%,火力:30〜40%となっている。
1.はじめに
IoT関連の技術進歩に伴い,発電システムや送変電・受配電システムなどの大電流エネルギーシステムにおいて,システム運用の負担軽減や事故などによる停止の未然防止のため,IoT活用に関する研究開発や,IoTの実システムでの適用が進んでいる。表1に研究開発や適用の事例を
1.核融合発電の位置づけと期待効果
核融合発電は,軽い原子核が融合する際に放出される莫大なエネルギーを利用する発電方式である。燃料には,海水中に豊富に存在する重水素と,リチウムから増殖可能な三重水素を用いるため,長期的かつ安定的な燃料供給が可能と期待されている。一方で,実用化に向けては,プラズ
1.はじめに
近年,情報処理技術の高度化に伴い,新たな計算原理として量子力学に基づく量子情報処理が注目を集めている。量子コンピュータは,量子状態の重ね合わせや量子もつれといった性質を情報処理に利用することで,特定の問題に対して従来計算機を凌駕する性能を発揮する可能性があ
1.はじめに
現代社会の基盤インフラである電力は,デジタル化の進展に伴い,その需要が減少することなく増加を続けている。一方で,その安定供給を支える維持管理の現場では,技術者の高齢化と若年層の新規参入の減少が進行しており,労働力不足が深刻な構造的課題となっている(図