通常多相誘導電動機は第一圖に示す如き等價回路を以て表はさる。然るに本文(2)式に證明する如く、第五圖の如きimpedanceの回路も亦誘導電動機を代表し得る事第一圖の塲合と全く同じにして、且その簡單なる事所謂McAllister氏の回路と同樣なり。但し同圖に示すCは變更係數と稱し
C=1+Y0Z
にて表はさるゝ値ほヾ1に近きVcctor量なり。
此簡單なる回路を用ひ筆者は第二表に示す如き電動機特性計算法を提唱し、更に此計算に用ふべき定數存試驗結果ふり求むる方法につき述べたり。
尚是等計算に用ふべき二三の圖表につき説明し.最後に此變更係數を他の電氣工學の問題に應用し、變壓器、送電線及單相誘導電動機等の特性を知るに便なるを示せり。
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