電氣學會雜誌

特別高壓送電線路の運用並に維持

太刀川平治, 安藏彌輔

1923 年 43 巻 414 号 p. 5-32
発行日: 1923年
公開日: 2008/11/20

DOIhttps://doi.org/10.11526/ieejjournal1888.43.5

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本篇は筆者が從業せる猪苗代水力電氣會社の送電線路運用の實績并に維持状態を研究的に記述せるものなり、此送電線路は云ふ迄もなく我國に於て目下運用されつゝある送電線路中最高電壓最長距離のものなれば、此送電上の記録は他の送電事業の爲め良好なる參考資料となるべし、本篇の内容は先づ送電線路施設の梗概に始まりて、此等施設に對し其後の經驗に基きて改修な施せる諸點を指摘し、次に送電能力、電力需要増加の趨勢、送電線路運用上の諸經驗等た述べ、過去八ヶ年に渉れる期間に於ける送電線事故中其代表的のものを列擧して故障の種類の如何なるものなるかな示し、更に全體の送電線路を細大となく統計分類して示ぜり、次に雷雨の觀測並に碍子の故障と氣温との間の關係を擧げ、送電線路の維持に關しては不良碍子の研究發表な後日に讓り不良碍子の檢出方法及び取換作業并に碍子補充方法な述べ、更に鐵塔、地線并に木柱等の減損に關して示す所あり、最後に送電線路の諸經費な計上して本篇な結べり。

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Thomson法に依る檢流計の抵抗測定に就て

大山松次郎

1923 年 43 巻 414 号 p. 33-41
発行日: 1923年
公開日: 2008/11/20

DOIhttps://doi.org/10.11526/ieejjournal1888.43.33

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檢流計の抵抗を測定するThomson法の感度に就て論じ、最鋭感なる條件は(第三圖參照)
(a) QをSより成る可く小に採る
(b) P:Qた成る可く大に採る
の二つにして、電池回路の抵抗にに無關係なることな説けり。
尚補助の檢流計な使用するWheatstone Bridge法と比較し、若し試驗檢流計に通ずる電流な同等に制限する時は、兩法の感度は相匹敵し、Gの感度並に抵抗(第一圖參照)の値によりては、Thomson注の方優れることさへあり。

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特別高周波電流の波形構圖に就て

渡邊寧

1923 年 43 巻 414 号 p. 42-56
発行日: 1923年
公開日: 2008/11/20

DOIhttps://doi.org/10.11526/ieejjournal1888.43.42

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蓄電器な含む回路に流るろ特別高周波電流の波形をBraun tube即ちCathode-Ray Oscillographた用ひて求むる一ツの新方法々示す。
電流iと、ある値のinductanceの端電壓即ちLdi/dtとを以て、相互に直角の方向に陰極線を振らす時所謂"Cyclic Current Diagram"が得られる。雌の線圖の他に電流iと蓄電器の端電壓叩ち1/C∫idtとな以て尚一ツの線圖-筆者は之を,"Integral Current Diagram"と名付ける-を求むる。此の二ツの圖形から電流iの波形な構圖する事が出來る。
此方法による時は時間が決定されるから從て振動電流に於ては其の周波數なも求められる。
構圖法の例として弧光振動に於て振動回路に抵抗がない特別なる塲合をとる。この塲合には二ツのdiagramから弧光のdynamic characteristicが求められる。
此の報告には次の項を含む。
I. Cathode-ray oscillographによる波形構圖の諸方法の梗概
II. "lntegral current diagram"な用ひての構圖法
III. 弧光振動の波形並に弧光のdynamic特性曲線
IV. 結論

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硝子蓄電器の設計及製作に就て

別宮貞俊, 相川孝雄

1923 年 43 巻 414 号 p. 57-66
発行日: 1923年
公開日: 2008/11/20

DOIhttps://doi.org/10.11526/ieejjournal1888.43.57

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電氣試驗所第三部に於て擬似三相架空送電線の建設を計晝し、それに必要なる硝子蓄電器を全部當部に於て製作し、豫期以上の好果を收むることを得たり。本文は曩きに電氣試驗所調査報告第八號として發表せるものの概要なり。
製作せる蓄電器の總數1,010個にして其靜電容量を50サイクルにて測定せるに最大0.01300μ.F.最小0.00950μ.F.平均0.01110μ.F.なり。又絶縁抵抗は何れも1,000ヴォルトのメッが一を以て測定して2,000メグォーム以上にして、50サイクル10,000ヴォルトの交番電壓を一分間加へて異状を來さず。絶縁破壞電壓は數箇のものにつきて試驗を行ひたるに32,000ヴォルト乃至26,000ヴォルトなりき。

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交流発電機短絡の際の過渡現象に就て

大竹太郎

1923 年 43 巻 414 号 p. 67-73
発行日: 1923年
公開日: 2008/11/20

DOIhttps://doi.org/10.11526/ieejjournal1888.43.67

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