電氣學會雜誌
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43 巻, 417 号
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  • 八木 秀次
    1923 年 43 巻 417 号 p. 279-299
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    一、 緒言
    理想的避雷器の働作として擧げらるゝ諸條件の中、過剩電壓な除去する事及び發電機電流の流失を防ぐ事の二ヶ條は其の意味極めて不明瞭且つ非科學的なることな示し、實際眞に理想的に働く避雷器な放電器の原理によつて作り上げることは不可能であると述べてある。
    二、 交流實効値を用いてする解法
    所謂ヴオルトアムベア特性曲線がら放電時の働作な論じ、先づ角形避雷器の直列抵抗を考へて多隙避雷器の優秀なるべきを示し、次に多隙避雷器に就て空隙の數と直列抵抗との關係な定むる算式な與へ、次に抵抗分路を以て間隙の弧光な不安定ならしめ吹消作用を行はしむるに適當なる分路の抵抗な定めてある。
    次にアルミニウム液槽避雷器の放電特性な考へ、畢竟以上の如きヴオルトアンペア實効値の關係を與ふる特性曲線を以てしては各周波中に於て顯著なる且つ一般に不連續的なる變化な呈す可き放電現象を論ずるの誤謬なるを示してある。
    三、 瞬時現象を考ふる解法
    ダイナミツク特性曲線な用いて放電現象な考ふべきものである、併し雷の異常電壓の形及び大さを知らずしてはダイナミツク特性曲線も定まらない、從つて正確なる結論は得難い道理で、特にダイナミツク特性曲線の未だ充分研究ぜられざるアルミニウム避雷器に就ては推論の甚だ困難なることを指摘してある。
    四、 雷襲撃に對する作用
    (1) 雷が短時間の高周波振動なる時
    (2) 持續高周波振動なる時
    (3) 極めて低周波又は靜電的充電なる時
    以上三つの場合に就て假令避雷器が普通に稱へらるゝ條件を滿足する如く働作するとも、雷が激烈ならば常に有用なる交流が失はれて線路には却つて雷現象を殘す如く働き、同期機のステツプアウトな起し得る事を示してある。
    五、 アルミニウム液槽避雷器に就ての考案
    終りにアルニウム避雷器の容量を利用して動搖勢力の吸收な行はしめんが爲めに、普通に避雷器と直列に置かるゝ空隙に並列に他の直列抵抗を有する一空隙と更に蓄電器とを附加するの有効なる可きな説いてある。
  • 寺田 益穗
    1923 年 43 巻 417 号 p. 300-323
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    近時直流機は極く小容量のものを除いては大抵補極を有し整流中の電機子捲線中に其の誘導電壓(コイル、インダクタンスに基ける)を打消すべき起電力を生ぜしめて整流を助けて居る。此の誘導電壓即ち所謂リアクタンス、ヴホルテージ及び補極によりて生ぜらるゝ起電力は何れも一種の脈動電壓であるから、補極の作用は唯誘導電壓を其の平均値に於て打消すに過ぎず、從て一種の交番電壓が打消されずに殘り、之が相當に大なる値を有する時は整流不良の原因となる。此の交番電壓に應々リアクタンス、ヴオルテージに近き値を取ることがある。
    リアクタンス、ヴオルテージを正確に計算し補極の強さを正確に設計することは頗る困難であるが若し機械完成の上で補極の強さに過不足ある塲合には空隙の調整其他の方法で修正し得らるゝから、リアグタンス、ヴオルテージの大小は整流の難易には直接影響なくして前記の補極によりて除き得ざる交番電壓によりて難易が定まる。
    此論文は圭として此問題に就て解析的に研究し、結論としてスロツトの設計、捲線方式空隙の大さ等の選定の重要なろことウエープ、ウインデイングの有利なることデュープレツクス、ワインデイングの避くべきこと等を述べて居る。
  • 山本 勇
    1923 年 43 巻 417 号 p. 324-352
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 壽傳次
    1923 年 43 巻 417 号 p. 353-363
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 渡邊 寧
    1923 年 43 巻 417 号 p. 364-372
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    筆者の先に發表した拙稿「タンガー整流器の弧光の特性曲線に就て」の補遺として。
    I. 直流による弧光の發生する振動
    II. 交番電壓による整流弧光の發生する振動
    に就いて專らオツシログラフを用ひて實驗せる結果の報告である。
    線條電流が低く數アムペア以下の時は、數千サイクルのサイン波の振動電流がタンガー整流器の電極間に結ばれた蓄電器回路に發生する。線條電流を増加する時は振動は一旦止むけれども、尚増加して十數アムペアに至る時は、突如として數百サイクルの而かも實効値は一アムペアに及ぶ間歇的振動電流の發生する事を認む。
    筆者は前者の高周波振動を弧光中に行はれると推思される陰イオンのイオン振動より説明し、後者の低周波振動を振動弧光のダイナミツク特性曲線より説明してをる。
    整流弧光の發生する振動を考ふる先に、Hull氏によるケノトロンを用ひての整流器結線法と同じ接續に於て、各々の回路の電流の關係を考へてをき、タンガー整流器を用ひた塲合を考ふる時は、弧光によつて發生される可聴周波電流が整流器回路の電流に重疊する事が認められる。此の塲合の振動も亦直流弧光の夫と同じ様に線條電流の低い時に周波數が高い事が認められる。
  • 中村 道方
    1923 年 43 巻 417 号 p. 377-383
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
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