電氣學會雜誌
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43 巻, 422-423 号
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  • 八木 秀次, 雄山 平三郎
    1923 年43 巻422-423 号 p. 809-819
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    A. J. Wurtz氏によつて發見せられた無焔金屬なるものが果して存在するか、若し眞に存在すうならば其れば如何なる性質に因つて無焔性を呈するのか、こいふ疑問を解決せんこして、東北大學で行はれた研究の第一報告である。
    中島昌夫、中島初敏、而學士は空氣中及び石炭面斯中で交流金屬弧光を點じて、ヴオルトアンペア曲線な取つた、而して小電流の時に銅こ亞鉛こが或ろ程度の性質の差異を示すけれごも、大電流では亞鉛が銅に比して特別に無焔生であろこ云ふ程の差を示さぬここを認めた、Wurtz氏の無焔金屬に實は弧光を作り難者金屬に非ずして、反つて弧光を生じ易い金屬で、stable arcing metalsのここであろらしい。
    著者等は更らに進んで瞬時的現象の觀察を爲さんこし、オスシログラフに依る研究を行つた、そうして金屬弧光には放電に二種の異る「相」が現にれろ事、及び銅では最も現はれ易く、亞鉛に比してその程度に大差あるここを見こゞけた。
    以上の諸結果は何れも無焔金屬の疑間を氷解すゐに足るものではなかつた、依つて此の上は更に別の方面から研究する事が必要であろこ述べて,無焔性に關係して考慮せらるべき多くの事項を列擧してある。
  • 槇尾 榮
    1923 年43 巻422-423 号 p. 820-829
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    蓄電池の使用方面は輓近箸しく擴張されて來た。其結果こして蓄電池を評價考察する上に今一つ重量こいふ要素を導入する事が必要であるこ考へられる。著者は其が表現形式こして新に重量能率を提唱した。
    各種の据置用並に移動用蓄電池に就て求めた「重量能率」-「容量」特性曲線からして著者は次の如き重量能率の評價基準を提唱するのである。
    据置用蓄電池の重量能率……100「キログラム毎キロワツト時」
    移動用蓄電池の重量能率……50「キログラム毎キロワツト時」
  • 渡邊 寧
    1923 年43 巻422-423 号 p. 830-840
    発行日: 1923年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    直流分捲發電機の自己勵磁によろ電壓確立の遲れが、界磁回路の定數及び磁氣飽和曲線と如何なろ關係を有すろかを理論的に論じ、且つ實驗の結果を示す。一定の回轉速度に於て界磁回路の抵抗を種々の値に變ずろ時は、電壓確立の遲れがあろ値の抵抗に對して最高値を有すろ。磁氣飽和曲線にpoint of inflexionがあろために、残留磁氣が僅少なる時は確立の遲れは、計算の結果よりは著しく大きい。
    此報告は次の諸項を含む
    I 緒言
    II 理論的解法
    III 電壓確立の遲れ、及び計算より求めた曲線
    IV 實驗及び其吟味
    V 結論
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