電氣學會雜誌
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45 巻 , 448 号
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  • 別宮 貞俊
    1925 年 45 巻 448 号 p. 941-957
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本論文に於いては、1918年にC.L. Fortescue氏に依つて發表せられた對稱座標法を、三相回路の場合に應用するべく、出來得る限り簡單に解説し、然る後これを三相送電線綱に於ける故障電流の求め方に應用する方法を示せり。
    對稱座標法の簡單なる解説は、著者が既に電氣試驗所研究報告第百二十九號、E.T.Z. April. 30, 1925. Archiv fur Elektrotechnik, Juni. 1925. G.E. Review July, 1925等に記載せる方法に依り、先づ對稱三相交流機に於ける不平衡負荷に對する電壓方程式を誘導し、その端子に於て一線。接地、或は二線短絡等の故障を生じたる際の、電流を算出する方法を明かにせり。
    次いで如何に複雜なる三相對稱送電網と雖も、これを故障發生點より見れば、單一なる對稱三相發電機に過ぎざることを論述して、直ちに一般の三相回路に於ける故障電流の分布、續いて回路に接續せられたる同期機の安定を論ずる理論的基礎を明かにせり。
  • 石山 龍雄
    1925 年 45 巻 448 号 p. 958-964
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    電氣鐵道に於て、運輸系統の擴張に伴ひ、變電所の数及び容量は益々増加する。從つて一變電所内に多くの廻轉變流機の並列運轉、又は廻轉變流機を牧容する變電所相互の並列運轉の必要が起るが、今日一般こ使用せらるゝ複捲式の廻轉變流機を以てすれば、屡々種々の面倒に遭ふであらう。尚又現今の遠距離電氣鐵道の標準直流電壓1500ヴオルトを、50乃至60サイクルの交流電源より得る爲めに、端末電壓750ヴオルトの二臺を直列に接續する廻轉變流機の數組を並列運轉するに當り、複捲式を以てすれば接續の複雜、配電盤器具の増加を免かれない。之等の不便を避けるには、分捲式廻轉變流機を使用すれば良いのである。署者は分捲廻轉變流機の採用の際に、最も懸念せらるる直流端末電壓の負荷に由る降下をヴエクトル圖法ち實驗に由り調査したるに、他機に比して少ないので本稿を草した。本稿は次の三節に分けてある。
    (I) 分捲廻轉變流機採用の必要。
    (II) 分捲廻轉變流機の直流端末電壓の降下。
    (III) 分捲廻轉變流機に使用すべき附屬變壓器の適當なるリアクタンス電壓降下。
  • 岩竹 松之助
    1925 年 45 巻 448 号 p. 965
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 安藏 彌輔
    1925 年 45 巻 448 号 p. 966-989
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    著者は八ヶ月の行程で米國加奈陀歐洲を廻つて、歐米に於ける發電所送電線地中線等の設備に就て其の大勢を述べて居る。
    普通の反動型水車では既に能率が高く、最早や進歩の餘地は少ないが、低落差高速度の所謂プロペラ型が歐米共に研究され、實際のもので容量或は大さで大きいものでは,加奈陀ラガベルの三萬馬力水車、瑞典リラエヂエツトの一萬馬力水車がある。米國ではネグラー、ムデイー型で、歐洲ではカプラン、ラバアチエツク其の他がある。水力火力共に發電所内送電系統は簡單で、高壓送電を爲す所では、發電機の母線を省略し發電機と變壓器とを一組としたのが多くある。米のトレントンチヤンネル、ハドソンアベニユー、加奈陀のラガベル、佛のジエネヴイユ、英のバーキン、獨のワルヘンゼーの如し。歐洲にマルチブレーキ型又は抵抗を具備した油開閉器があり、英國にはアイオングラッド型開閉器が廣くあるのは米國と異なり、トラツク型は歐米共に澤山使用されて居る。無番人發電所が米國では漸次其の數を増しつゝあるが、遠距離操禦式のものは少ない。發電所の變電装置は米國は一般に屋外式であるが、加奈陀及歐洲では一般に屋内式である。然し諾威の雨雪の甚だ多い西海岸のブエルボ、フオスのは唯一の屋外式だが別に不都合は無い。勿論此の差異は土地の天候にも因るが、歐洲では紙製の絶縁物が磁器製より早く發逹したのも理由の一つとなる。米國では既に二十二萬ヴオルト送電が實現し、十萬ヴオルト以上のものは數多あり、歐洲大陸でも少なく無い。獨逸の中部、バイニルン、バーデン、ラインランド地方に大きな送電網があり、瑞典のストクホルム市營及國有水力局も十萬ヴオルト以上を採用し、印度のボンベイにも三ヶ所ある。懸垂型碍子は歐洲ではセメントを使用しない型が多く、米國では普通はセメント附けしてパラフインの如きものを其の部分に塗り、蒸汽中での硬化が標準となつて居る。瑞典諾威は碍子の不良化は少なく、印度で最も多く、こゝではヒユーレツト型又はJ.D.型が喜ばれる。通信設備として高周波電話が漸次廣く用られ、歐洲では米國と異ひ、アンテナを架設せず、蓄電器を利用した形の小さなものが多い。
    地中電纜の電壓は一般に米國より歐洲が高く、三萬ヴオルト級は永年使用し珍らしく無く、三心六萬ゲオルトのものさへある。
    避雷器は高い電壓の送電には歐米共に省略したものが多く、十萬ヴオルト級に使用さるものは、米にアルミニユーム型オキサイド型か多く、オートバアルブ型ベツネツト型も時々見へるが、歐洲では抵抗及角型が多い。歐洲大陸でビーターゼン線輸が澤山使用され、又變壓器の保護に殆んど凡てに對しチヨークコイルが使用されて居る。
    水力發電所の餘剩電力の利用として電氣汽罐で蒸汽を發生し、或は貯水池に揚水し渇水期の補充たらしむる實倒が少なく無い。電氣汽罐の大いのには二萬五千キロのものもあり、揚水ボンプのに二萬馬力のものさへある
  • 中上 豐吉
    1925 年 45 巻 448 号 p. 990-1023
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    世界に於ける四大無線會社
    (1) レヂオ、コーポレーシヨン、オブ、アメリカ(米圖)
    (2) マルコニ無線電信會社(英國)
    (3) テレフンケン會社(獨國)
    (4) 佛國無線電信會社(佛國)
    の業務範圍及其對外通信系につき詳述し、次に各會社にて採用せる方式につき其技術上の特長を送信裝置、受信裝置、空中線設備、地氣裝置、等に分ち凡そ次の順序で説明してある。
    (1) レヂオ、コーポレーシヨン、オブ、アメリカ
    (a) アレキサンダーソン發電機及速度調整法
    (b) 符號裝置としてのマグネチツクアンブリフィヤー
    (c) マルチブルチーンド、アンテナ
    (d) ブロード、サイド、アンテナと長波長受信機
    (e) 紐育中央局に於ける高速度送信機及インク、リコーダー
    (2) マルコニ無線電信會社
    (a) マルコニ式眞空管送信機
    (b) アース、スクリーン
    (c) マルコニ、ベリニ、トツシ、アンテナと長波長受信機
    (d) ロンドン、レヂオ、ハウスに於ける高速度送受信機
    (3) テレフンケン會社
    (a) 高周波發電機と周波數變成器
    (b) 絶縁鐵塔に架設せる多角形フラツト、トツブ、アンテナ
    (c) 平衡接地裝置
    (d) 二重ゴニオメーター式受信裝置
    (e) ベルリン、中央局に於ける高速度送受信機
    (4) 佛國無線電信會社
    (a) ラツウル高周波發電機とチユリー速度調整器
    (b) L型フラット、トツブ、アンテナ
    (c) 多重式接地裝置
    (d) ベリニ、トツシ、アンテナと空電防止附受信機
    (e) パリ、中央局に於ける高速度送受信機
    尚之等の會社又は其關係會社所屬大無線局の送信能力、送信電波の周波數變動等に就いて、比較論及してある。
  • 宮本 和一郎
    1925 年 45 巻 448 号 p. 1024-1034
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    1. 本文は波長計校正用として同期音叉の適否を檢せん爲め其正確度を測定したる方法及結果の概要である。
    2. 測定には筆者考案の時計仕掛廻轉計を用ひた。之れは非常に正確なる廻轉數の讀みを示すものである。
    3. 測定の結果負荷小なる程正確度大る事、及び交流端子と音叉の脚との接觸間隙大なる程正確度大にして、常に0.2%以下の速度變動率内に保つ事が解つた。而し直流電源の電壓變動する時は同期音叉の正確度は大いに崩れるもの上して蓄電池を電源とせねばならぬ事が解つた。
  • 大竹 太郎, 加藤 信義
    1925 年 45 巻 448 号 p. 1035-1049
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    誘導型積算電力計に於て
    (假設第一) 廻轉圓板は極めて薄きものとす。
    (假設第二) 磁束は磁極の下に於てのみ分明し其の外側は到る處零なりとす。
    (假設第三) 磁極を圓形とし其の下の磁束密度は到る處均一なりとす。なる三の假設の下に廻轉圓板に作用する平均トルクの近似値は既に昨年本會雜誌に發表せられたる通りなり。然れ共其の計算の途中に於ては種々の省略をなし完今なる結果なりと言ふ能はず。本論文に於ては各種の省略を全廢して上記の假設の嚴格なる遵奉の下に廻轉圓板に作用する平均トルクを計算せり。其の結果として既に發表せし處に依れば其の平均トルクは各電壓及電流磁束を夫々電壓及電流磁極の中心及各圓形磁極の圓板に關するInversionの中心に集中せしものとして計算せしものなれ〓此處には各磁束を其の所屬の圓形磁極の中心併に其の中心の圓板に關するInversionに集中して其の平均のトルクを計算して何等差支無かる可しと云ふ結論に到達せり。
  • 大河内 重助
    1925 年 45 巻 448 号 p. 1050-1054
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    火花の遲れの測定法として、火花間隙と並列に無誘導抵抗及びインダクタンスを接續し、火花電壓は充電せる蓄電器から與へて、火花が飛ぶ瞬間に於ける、抵抗インダクタンス回路に流るゝ電流の瞬間値を測定することによりて、火花の遲れを計算から求むる方法を述べてある。
    最後にこの方法を用ひて、火花の遲を測定した結果の數例を示してゐる。
  • 志田 正雄
    1925 年 45 巻 448 号 p. 1055-1069
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    變壓器の各捲線と鐵心間には靜電容量存在する故、V接續にては一相を缺くを以て不平衡を來し、各端子の大地に對する電壓一樣ならざる事あり、恰も何れかの端に接地を起せるかの如き有樣を呈す、之を防ぐには、場合によりVの兩端又は頂點と大地との間に適當の靜電容量を有する蓄電器を挿入すれば可なり
  • 岩竹 松之助
    1925 年 45 巻 448 号 p. 1070-1073
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    固體誘電體の破壞に關する理論を1922年にwagner氏が發表した。
    同氏の理論は、或程度まで、固體誘電體の火花の遲れに關する、著者の實驗結果を、理論的に説明する事の可能なる事が述べてある。
    此の報告は次の項目に分つ。
    §1 緒論
    §2 Wagner氏の理論
    §3 Wagner氏の理論による固體誘電體の火花の遲れの説明
    §4 結論
  • 丸山 肇
    1925 年 45 巻 448 号 p. 1074-1093
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本篇に於ては使用上の見地より、内容目次に示す如き順序に依り、廻轉變流機と水銀整流器との長短得失を比較し、且つ多少の論評を試みたり。定格の根本的相違は設備容量の選定、能率の比較價格の比較に於ける基礎的條件なるを以て容量率を考慮すべきを力説したり。300K.W.500K.W.760K.W.1000K.W.各600V及び1500Vに於ける能率を比較對照し、且つ此能率の由來する理由を説明し、現今に於ける廻轉變流機は能率を第一義に置き設計したるものにあらざるを以て若し必要とあらば改善の餘地あることを指摘したり。力率の問題は全送電系の總合能率に至大の關係あるが故に最も愼重に考慮すべきものなるを述べ、床面積は實測表を具して兩者を比較對照し、又運轉上に於ける諸種の問題に亘りて比較論評し、最後に結論として、要するに兩者の對比は極めて複雜錯綜したる問題にして卒かに甲が勝り乙が劣ると斷ずべからず、各種の項目に亘りて詳細に對照研究したる上にて、其撰擇を決定すべきものなるを述べ、卷未に比較對照一覧表を掲げたり.
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