電氣學會雜誌
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46 巻, 460 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 梶井 剛
    1926 年46 巻460 号 p. 1235-1250
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本論文は大正十四年十一月に於ける電氣學會第一回大會に提出されたものであつて、主として電話回線に適用さるゝ搬送式電話方式の最近の發達に就て述べたものである。著者は米國ウエスターン電氣會社、獨國テレフンケン會社、及ローレツン電氣會社の各方式に就き其の利害得失を論し、更に搬送式電話方式を適用せんとする線路の必要なる特性及最近搬送式電話を實施せんとする東京大坂線に就て爲したる搬送周波數に對する測定結果を記述し、且つ搬送式電話方式を適用する場合の各種の注意及其の適用範圍を論じた。
  • 中上 豐吉, 河原 猛夫
    1926 年46 巻460 号 p. 1251-1264
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    短波長を以て太平洋横斷無線通信を行ふには幾何の電波長を使用するがよいかを調査し又特定の距離に對して書夜同一の感度を輿へる波長を見出すがために、太平洋上に於いて短波長通儒試驗を行つた。此目的のために汽船春洋丸、芝公園遞信官吏練習所、埼玉縣岩槻受信所及び北海道落石送信所へ夫々30米、21.5米、40.5米及び43並びに115米の送信機を置き、是等の各局は春洋丸が大正15年2月21日横濱解纜布哇を經て3月8日桑港着迄の間及び同船が同年3月17日桑港解纜布哇を超て4月2日横濱歸着迄の間の二回に互り、航行中は毎日定められた時間割に從つて2若くば3回宛發振し、春洋丸にては陸上局の又岩槻及び落石にては春洋丸の發振を聽取することゝし、各波長に就いて書夜に依る到達感度の變化状態を調査したが、夫等の成績から冬季に於いては40米を以つて夜問8400粁以上の遠隔の地點とも容易に交信し得ること、21.5米波は前者に比して遙かに書間の遠距離適信に適すること、スキツプ距離は波長が短い程大であり且書間よりも夜間に於いて著しいこと及び送受信所間の特定距離に關して書夜同一感度を異へる波長があること等を見出すことが出來る。
  • 關 重廣
    1926 年46 巻460 号 p. 1265-1272
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本論文は光電池と光度並に照度測定に實用するために行つた種々の實驗結果であつて、其大要は次の如し。
    1. 水平燭光の測定には肉眼以上の優秀なる結果を得、また配光測定には特に適して居るが、ウルブリヒト球と組合せて球面燭光を測定する場合は幾分誤差が多い。
    2. 色の選擇性を防ぐために重クローム酸加里を以て殆んど完全なる濾光液を作り得た。
    3. 照度の測定は結線照度は測定出來るが、撒光照明の場合に、水平照度を測ることは困難である。
  • 大山 松次郎
    1926 年46 巻460 号 p. 1273-1283
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    Moll熱電堆を作用部分とした幅射計の試驗をなし、其の結果に批評を加へたもので、特に其の方向特性の特長を述べてゐる。尚入射熱線の牧斂用ラツパの効果を吟味してある。
  • 三枝 彦雄
    1926 年46 巻460 号 p. 1284-1291
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    誘電物質内に於て電導を行ふものは、熱的衝動に依って、発生した熱電子であると假定して、その數を導き、次に熱電子を瓦斯分子の如くに取扱ひ、それが電離原子との衝突と、結合とを考察して、實際に電導に役立つ自宙電子の數を求め、それを普通の電子論から求めた電導率の式に入れて、電導率を温度及物質に特有の諸量との函數として導いた。次にこの結果を著者の實驗の結果と比較して、物質に特有の諸量を求め、導電物質の電導率が温度と共に著しく増大する状況を説明して、實驗結果と、或る温度の範圍に於ては相當によく一致することを示した。尚上に求めた物質に特有の諸量の考察から、水晶板の光軸に垂直のものと平行のものとに就て、その原子から電子を一個自由にする時の仕事並びにその相當電壓の値を求め、電導率の大きい垂直板に就ては、相當電壓は平行板よりも小なることを示した。更に原子の力の作用範圍の半徑を求め、これは垂直板の方が小であつて、何れも其の値は普通の原子の半徑の程度であることを示した。亦上の電子を自由にする仕事から、量子的關係に依つて、水晶板の原子の固有振動の振動數及び波長等を求め、既にListing (1868), Rubens and Nichols (1897)等に依つて、實驗的に別々の方法に依て求められたものの中間値を持つことを示した。
  • 高橋 幸人
    1926 年46 巻460 号 p. 1292-1320
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    平衝せる誘導電動機の等價回路に就いては今迄隨分論ぜられてゐる、然し不平衡の場合は如何樣に等價回路が變化するかと云ふことは、著者の知れる範圍では論ぜられてゐない。著者は此の不平衝の場合の等價回路を求めた、著者の求めた不平衡誘導電動機は捲線は一次二次共に對稱に作られてゐる電動機で、供給電壓の不平衡の場合と、二次側の外部抵抗の不平衝の場合とに就いて論じた。單相誘導電動機、又Görges氏現象の場合に於けるものは此等の特別の場合であるから之等に就いても研究してみた。次に之等の不平衡電動機の電流軌跡を求めた、平衝の場合には圓線圖となるが、不平衡の場合には圓に似たLoopを畫く高次曲線となる、此等は幾何學的に圓線圖の集合として畫ける場合、又はInversionによりて求められることも示した。及電流軌跡を求むるに當つて其の道程の圓線圖を畫くに今迄餘り用ひられてゐない複素數の凾數論から圓を求むる方法に依つてゐる。
  • 加茂 猛雄
    1926 年46 巻460 号 p. 1321-1354
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
  • 福地 保次郎
    1926 年46 巻460 号 p. 1357-1360
    発行日: 1926年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
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