電氣學會雜誌
Online ISSN : 2187-6797
Print ISSN : 0020-2878
ISSN-L : 0020-2878
49 巻, 496 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 久山 多美男
    1929 年 49 巻 496 号 p. 155-171
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    現今まで實地に使用せられた水中微音探知器の原理と其の構造及作用の大要を述べ更に將來研究せらる可き要點を示してゐる。而して此の水中微音探知器を組合せて用ひらるゝ水中聽音方法と其の發達の經路を述べ特に注意す可き重要なる諸點を擧げてゐる。
  • 電氣學會關西支部電燈五十年記念講演
    青柳 榮司
    1929 年 49 巻 496 号 p. 1197-1209
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    白熱電球内に不活溌性瓦斯を封入するもの即ち瓦斯入電球は空間電流の防止方法により之を分類し得る理由を述べ、次に瓦斯壓と對流損失との關係並に瓦斯壓と球壁の温度との關係を詳述し、最後に其の製造上空間電流防止の特殊装置を興へ特に便利なるアルカリ土類金屬のアツアイドを用ゆることに依つて現今市場にある瓦斯入タングスチン電球中其の能率價格及球の温度上昇に於て最も優秀なるものを與へ得ることに就て其の理論と實際とを略述して居る。
  • 避雷器に關する實驗
    望月 重雄
    1929 年 49 巻 496 号 p. 1210-1223
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    適當の位置に置かれたる、二個のクリドノグラフ上に現はれたる、Pos. Lichtenberg's figureを用ひて、避雷器と並列に置かれたる蓄電器、又は、グリムシユツツ、避雷器と直列に置かれたる球間隙、避雷器と被保護裝置との間に置かれたるチヨーキングコイル、並に被保護裝置の有する靜電容量等と、避雷器の働作との關係を明かにして居る。
    猶ほ、オートバルブと直列間隙との場合、及び、オキサイド•フヰルムと直列間隙との場合に於ける、被保護裝置の位置におかれたるクリドノグラフ上の圖形の變形、及び、變壓器の自己靜電容量による、共鳴現象に基く、變壓器の端子に於ける、クリドノグラフの圖形の變形等を攻究し、逆に、リヒテンベルグ像の圖形により、入來波の波形(單に、波頭の急峻度のみならず)を推定し得る事を述べて居る
  • 福田 義雄
    1929 年 49 巻 496 号 p. 1225-1237
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    増幅用三極眞空管の働作時に於ける電力の分布状態、即該眞空管のプレート回路にプレート電源より供給された直流電力が如何なる割合にて眞空管の内と外とに分布されてゐるか、如何なる割合にて振動電力に變換されつゝあるか、其變換された振動電力が如何なる割合にて負荷端子の有效出力として眞空管の外部に取出されつゝあるかを、一目瞭然たらしむる面積表示をぱ與へられたる靜電特性曲線圖の上に簡單なる作圖を施すことに依りて求め之より最大出力並其諸條件を決定す、之等の値は何れも理論的に導かれた既知の値と一致し、プツシユプル接續増幅器に就ては最大出力を得べき最良の働作點及最良の働作特性曲線が二通り有ることを指摘した。
  • 烏山 四男, 篠原 卯吉
    1929 年 49 巻 496 号 p. 1238-1261
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    二つの同波形同大の衝撃波間の最大電位差に依つて、火花の遲れを測定する方法を用ひ、電極表面の状態に依る影響、並に電極材料に依る影響を調べた。
    實驗の結果に依ると、火花の遲れは電極表面に油等が附けば勿論變化はあるが、其他表面の荒さにも大なる關系をもつものである。
    處で一度火花放電を行ふと、陰極の表面には窪みを生じ、陽極には陰極の電極材料の一少部分が附着する。斯樣に電極表面は、放電に依り、可成り荒らされるものなるが故に、火花の遲れも放電回數に依り異つて來るのである。
    次に之の陰極表面の窪みは、先づ放電の初めに於ては、突起が出来るのであるが、それが放電の進むにつれ、順次陽極に向つて飛び去る爲めに出來るものであつて、之の變化の有樣は第四十圖、第四十一圖、第四十二圖及第二十八圖を見ればわかる。
    又火花の遲れは電極材料にも關係するものであつた。而して大體に於てMelting Pointの低いもの程、火花の遲れは小である。
  • 小林 勝一郎
    1929 年 49 巻 496 号 p. 1262-1276
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    著者はさきに本會雜誌本年四月號にて、音響傳達系の要素たる喇叭及音響變成器の双曲線變數を導き、その周波數特性を論じ、更に集音器の理論を論じて、音響傳達系或は送音系の諸問題を、双曲線凾數理論に從つて取扱ふに便ならしめ、且つ傳達勢力並に傳達周波數範圍を興へ或は之を出來る丈擴張する考慮の下に、送音系の設計に關して詳述した。ここに述べる事項はこの續きであつて一つの送音系が或る送電系に聯結せる場合即所謂電氣音響傅達系の設計に關して、基礎的考察を試み、先づ送電送音兩系の電氣機械變成器に接する端に、適當なるターミネーシヨンを考へることによつて、かゝる電氣音響傳達系は、純音的及純電氣的の二つの互に獨立せる系統に分割して考へ得ることを述べ、これに依つてかゝる系統の勢力傳達に關する問題も、特に新しき手數を要することなく、單なる送音又は送電綱の問題として解決し碍るてとを示し、次に兩系の四つの端の中二つの遠端が射影イムピーダンスにてターミネートされる場合に就き、全電氣音響系を通じて、その勢力傳達を周波數について均一ならしめつゝ最大ならしめる條件を考へ、結局この勢力傳達の能力を理想的の場合のそれに比較して有効率なるフアクターをとり、これを最大ならしのる條件として、送音送電兩系各個の有効率の間に或る配分がなければならぬことを指摘し、これを基礎として、可動線輪型及可動鐡片型の電氣機械變成器を含む電氣音響傳達系の設計を考へ、その手順を示すと同時に兩型の變成器自身の問題として、その品質を決定すべき重要なる定數を導き、それが影響を受ける因子を明かにし、結局優良なる傳達特性を有する電氣音響傳達系の實現は、主として振動板の優良なものの出現に俟たねばならぬ事を述べ、將來振動板の研究に對して一つの明なる指示を與へてある
  • 岩佐 茂作, 佐々木 廣英
    1929 年 49 巻 496 号 p. 1277-1294
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本文は横濱市淺間町附近地下ケーブルの電蝕防止施設として撰擇排流器を使用してその排流效果の範圍並にその特性を試驗せるものにして、併せてケンプリツヂ型地電流計、マツコルム氏地電流計の使用方法並に同所附近の土壞比抵抗にも言及せり。
  • 三友 生
    1929 年 49 巻 496 号 p. 1295-1307
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    本論文は捲線型廻轉子を有する多相誘導電動機の線輪端漏洩に關する研究である。先づ正確なる計算を行ひ、線輪端漏洩が負荷の状態に依つて變る事を説明し、次にフレーム、ブラケツト等の鐵の影響に論及した。而して公式を立て、理論と實驗とを比較してある。尚、線輪端漏洩バーミアンスに關する著者の公式は次の如きものである。
    λs=C1C24•6log10kls/Us
  • 弘田 實禧
    1929 年 49 巻 496 号 p. 1309-1330
    発行日: 1929年
    公開日: 2008/11/20
    ジャーナル フリー
    最近外國に於いて勃興せる内燃機關を使用した電氣車及び電氣式の自動車に就いて、その内容はどんなになつてゐるかを説明し、併せて何故にこれを電氣式にするか、これ等を夫々蒸氣機關車又は普通の自動車に比較して如何なる利點があるかを述べてゐる。
    都合に依り講寅とは多少順序をかへ又取捨した點もありますから不惡御諒承を乞ふ。
feedback
Top