眞空管發振器に於て其發振回路の電氣常數が變化した場合,夫等常數の變化に應じてプレート電流の變化する一特性を利用し,外部壓力によつ静電容量の變化するが如き特殊構造の壓力計を發振囘路の一部に用ひ,プレート電流の變化を測定することによつて加へられた壓力の大いさを測定せんとするものである。
本文には此の發振器及び壓力計の構造並に特性の概略を述べ,壓力計が如何なる媒質中にて使用さるゝも毫も外部の影響を受くることなき構造であること及び從來の壓力測定器に比し遙かに優れてゐること等を指摘し,應用方面の實例として油入遮斷器油槽内の壓力測定,機械的振動の測定,鐵管内の水槌作用の記録,高壓に重疊せる小脹壓波の精密測定,及び導水管内の水槌壓力測定等を擧げてゐる。
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