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大阪国際児童文学振興財団研究紀要
Online ISSN : 2759-6818
Print ISSN : 2189-1648
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38 巻 (2025)
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ラヂオ放送「子供の時間」聴取調査の検討
1928年から1932年
畠山 兆子
2025 年38 巻 p. A1-A11
発行日: 2025/03/31
公開日: 2025/06/17
DOI
https://doi.org/10.69241/iiclo.38.0_A1
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1928(昭和3)年から東京中央放送局(JOAK)と大阪中央放送局(JOBK)により始まった複数の聴取調査から、1932(昭和7)年の「全國ラヂオ調査 第一回」に至る調査を検討した。それらの結果は、JOAKが啓蒙性を、JOBKが娯楽性を尊重する企画のよりどころとされた。ラジオの影響力の大きさを国家が認識し、国策遂行のメディアとするための「全國ラヂオ調査 第一回」は、「放送事業に対する指導的精神を確立する」ため、逓信省と日本放送協会が協力して実施した。結果はそれまでとは微妙に異なり、音楽系の放送が上位を占め、物語系は下位であった。
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(656K)
高尾亮雄(楓蔭)の研究(2)
ラジオ放送黎明期における先駆的活動
遠藤 純
2025 年38 巻 p. 1-14
発行日: 2025/03/31
公開日: 2025/06/17
DOI
https://doi.org/10.69241/iiclo.38.0_1
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本研究は、関西の児童文化運動において先駆的・指導的な役割を果たした高尾亮雄の業績を掘り起こし、適切な評価を与えるものである。本稿では、ラジオ放送黎明期、高尾が大阪朝日社員として主導した公開実験放送について紹介し、そこで高尾が果たした役割について論じるものである。こうしたメディアとの関係性が、ひいては在阪のメディア関係者とのネットワークを育み、児童文化運動に結実したものと考えられる。
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(833K)
巖谷小波と久保田米斎
巖谷家所蔵「巖谷小波絵はがきコレクション」を手がかりとして
土居 安子
2025 年38 巻 p. 13-30
発行日: 2025/03/31
公開日: 2025/06/17
DOI
https://doi.org/10.69241/iiclo.38.0_13
研究報告書・技術報告書
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巖谷家所蔵の絵はがき等の資料のうち、久保田米斎から巖谷小波宛の絵はがきは、22通あり、1901(明治34)年から1918年(大正7)年頃までにわたっている。本稿では、22通の絵はがきを読み取り、日記や周辺資料と照らし合わせながら、小波と米斎の関係を考察した。そこからは、二人が渡欧前から知り合っており、児童文学・児童雑誌でのかかわりのみでなく、1901年のフランスでの交流、俳句、絵はがき同好会、三越百貨店での活動など、さまざまな分野で関係があり、親密であったことが明らかになった。
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(1761K)
十五年戦争下の雑誌『童話教育』
満洲との関わりを中心に
寺前 君子
2025 年38 巻 p. 15-28
発行日: 2025/03/31
公開日: 2025/06/17
DOI
https://doi.org/10.69241/iiclo.38.0_15
研究報告書・技術報告書
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満洲関連記事を手掛かりに、雑誌『童話教育』が日本の満洲植民地化に連動して満洲とどのように関わっていったかを考察した。
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(440K)
「我々」が「少年文学」をめざす過程
古田足日資料「少年文学宣言」草稿を読む
佐藤 宗子
2025 年38 巻 p. 29-41
発行日: 2025/03/31
公開日: 2025/06/17
DOI
https://doi.org/10.69241/iiclo.38.0_29
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神奈川近代文学館に寄贈された旧古田足日所蔵資料から、「「少年文学」の旗の下に!」(略称「少年文学宣言」)の草稿が発見された。原稿用紙6枚の草稿を丹念に読み解いていくと、鳥越信の原案をもとに、鳥越・古田・鈴木実の3人で協議しながら修正が施される過程がうかがえる。今回の読解は、今後の「現代児童文学」出発前夜の状況解明の一助となるだろう。
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(1245K)
「コロボックル物語」シリーズにおけるコロニアリズムの検討
アイヌ民族と和人の観点から
鈴木 宏枝
2025 年38 巻 p. 31-40
発行日: 2025/03/31
公開日: 2025/06/17
DOI
https://doi.org/10.69241/iiclo.38.0_31
研究報告書・技術報告書
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本稿は、佐藤さとるの記念碑的な『だれも知らない小さな国』(1959)から始まる「コロボックル物語」シリーズが1920年代の歪曲された先住民観を引き継ぎ、和人のコロニアリズムに無意識に接続している可能性について、コロボックルという命名がアイヌ民族からの文化的盗用にあたりうる点と、「ぼく」の国造りが和人による植民地化の形跡を持ちうる点から論じている。
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(438K)
宇野亞喜良の絵本表現について
絵本デビュー作から『あのこ』(1966年)をめぐって
松本 育子
2025 年38 巻 p. 41-55
発行日: 2025/03/31
公開日: 2025/06/17
DOI
https://doi.org/10.69241/iiclo.38.0_41
研究報告書・技術報告書
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本稿では、宇野亞喜良の絵本デビュー作から『あのこ』までを対象に、絵本表現の変遷を明らかにした。アリス&マーティン・プロベンセン夫妻の影響を受けた4頭身プロポーションの愛らしい子ども表現から、瞬く間に大人びた子ども像へと激変した背景には、グラフィックデザインが花開いた1950-60年代の動向や、デザイナーからイラストレーターへと移行する宇野の意識変化が投影されていることがわかった。
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